十津川警部の決断
目次 コメント
第1章 ある男
第2章 挑戦
第3章 賭ける
第4章 容疑者
第5章 再検討
第6章 対決
特別対談 十津川警部の秘密
「十津川警部の・・・」シリーズです。以前から気になっていたのですが、 路線名や列車名にそそられがちになっていたのですが、読んでみました。
免許証が身分証明の代表となっている昨今、もし免許証がなく自分の回りの人がすべて自分を他人と証言したら、 どう自分を証明できるか?ちょっと恐ろしい気がしました。
最近、東京ではなく札幌で無差別に人を殺す事件が起こりましたね。もしかして模倣犯と疑ってしまいました。 今後、このような事件がない事を望みます。
巻末に西村京太郎さんと山村美紗さんの娘で女優の山村紅葉さんとの対談を載せたものがあり、 本文もトリックはないものの、なかかなおもしろい内容です。ただ、十津川警部の責任話がこの後どうなったのか 興味があり、現在だったら、きっと退職しなければならない立場なんだろうなと思いながら、 まあ、推理小説だからな、と思った次第であります。
評価 
☆☆☆☆ 星四つ(星五つで満点評価)
1992/12/20初版 光文社
514円(税引)
東京の地下鉄三田線の車内でOLが刺殺された。直後、犯人が自首。会社重役長谷川健と名乗るが、 その会社にはもう一人の長谷川健がいた。そして取り調べ中、丸ノ内線で第二の刺傷事件が発生。 それから連続する地下鉄構内での惨劇。犯人から挑戦状まで届く。「1週間以内に逮捕する」十津川警部はこう宣言し、 大胆な秘策を決意した。(語尾ページ参考