怒りの北陸本線
目次 主な登場人物
第1章 公園の死体
第2章 小箱の中身
第3章 二つの標的
第4章 犯人像
第5章 誘惑
第6章 反撃
第7章 最後の戦い
巻末 西村京太郎著書リスト
山前 譲 編
ISBN4-19-890909-1

1998/6/15初刷
2003/7/20第2刷

徳間文庫
533円(税引)
286ページ
坂井広信
目加田冴子
中央エンタープライズ社長・早川祐一郎
佐々木知子・小沢ゆかり
石沢義郎
三橋研太郎・沢田みゆき
安田信・谷沢昇
片山博・村瀬貞明・宮本美奈子
建設大臣・中津田要介

三田村刑事・北条早苗刑事
関根刑事・三上刑事部長
福島県警織田警部
新宿中央公園で、背中を刺され両眼をえぐられた男の死体が発見された。
所持品から、男は坂井広信と判明。マンションの部屋から八千万円近い預金額の通帳と現金二百万円、
更に鏡の裏から、北陸の温泉地を巡る予定が記入されたカレンダーが見つかり、
十津川と亀井は宿泊ホテルの調査に向った。その矢先、多摩川の河原で腕を切断された女の死体が―。
彼女も同じ日に北陸を訪れていたのだった!?長篇推理。 (裏表紙文)

1993年5月 実業之日本社より刊行
冒頭、最初に殺された坂井が訪れたという宇奈月温泉に向かう十津川警部・亀井刑事が利用したのは、 大阪発のスーパー雷鳥3号でした。現在では乗り入れはしていない富山地方鉄道ですが、この頃は、 乗り入れをしていたんですね。国鉄色の車両が、あの宇奈月温泉駅に入っていたという事。一見してみたかったです。

事件はゆすりをしたであろう人物が次々と殺されます。でも、ゆすりをされていた方の人物には、しっかりと アリバイが証明されます。犯人は誰なのか?
捜査途中で、あわや十津川警部が爆死させられそうになったり、 ハードボイルドタッチでなかなかおもしろい作品です。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)    一度、夢をあきらめざるを得なくなった人間は・・・。