目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 ダイイングメッセージ 第2章 捜索願 第3章 刺す 第4章 作並温泉 第5章 明と暗 第6章 逆上陸 第7章 終焉の地・函館 解説 郷原宏 |
ISBN978-4-06-276075-1 2008/6/13第1刷 講談社文庫 に 1-94 495円(税引) 291ページ |
近藤英輔、平田啓介 北洋エレクトロニック 社長・五十嵐、広報部長・小林 S大助教授・横山 新北洋エレクトロニック 社長・朝倉隆、副社長・塩田良 社員・吉川、林麻美、木下明、佐々木、安田正和、新田 平田の彼女・川野奈美 函館リフォーム 建築事務所・太田社長、木工工場社長・長谷川、電気会社社長・小野 鉄骨店社長・前田、家具メーカー社長・竹村、 M銀行支店長・桜井、金石 函館新報・田島デスク 北条早苗刑事・三上刑事部長・本多捜査一課長 東京品川署浅野刑事、署長 宮城県警捜査一課原田警部 北海道警鈴木警部 | |
東京・四谷のウィークリーマンションで、ひとりの男性の刺殺体が発見された。
床には「ゴリョウカクト」という血文字のダイイングメッセージが…。
被害者はIT産業の技術者で、函館に新会社設立を計画する「函館新撰組」の中心人物だった。
彼が遺した言葉の意味と事件の真相を、十津川は解き明かせるか。 (裏表紙文参照) |
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五稜郭と言えば、戊辰戦争の局面の一つの箱館戦争の舞台となった場所。 調べてみると、箱館戦争の背景として、薩摩・長州藩を中心に明治新政府は これまでの江戸を統治してきた徳川家に対し、70万石に減封され、8万人という規模になった幕臣を雇う事が困難になったという。 その事に対し、徳川海軍副総裁の榎本武揚は、五稜郭に旧幕臣を移住させ、北方の防備と開拓にあたらせようと画策。 一旦はこの地に政権を樹立するが、この事を良しとしない新政府に責められ敗北。 新撰組の副長・土方歳三も、旧幕府側の一員となり要職についたが、この戦いで戦死したという。 この本の事件は、現代版・箱館戦争といったところでしょうか。誰が榎本で、誰が土方かは、読んでのお楽しみという事で・・。 評価 ☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点) 現代版・箱館戦争 |