L特急踊り子号殺人事件
掲載内容 主な登場人物
L特急踊り子号殺人事件

特急しらさぎ殺人事件
  第1章 死電区間(デットセクション)
  第2章 月曜日の死
  第3章 犯人像
  第4章 5番目の標的

振り子電車殺人事件
ISBN978-4-334-73124-3

2001/3/20初版1刷

光文社文庫 に1-72
476円(税引)
267ページ
東京駅総合指令所・井上、青山
伊豆箱根鉄道三島田町駅長・佐藤
タレント・田島久仁男、クレジット会社社長・久木庸三
旅館経営者・君島由紀、久木庸三の甥・原田久夫
新井冴子、日下今日子
(L特急踊り子号殺人事件)

花井宏、花井の妻・冴子
長谷川一郎、秋元貢、病院院長・田原敏郎
田原敏郎の女・笹本あさみ、長谷川一郎の妻・保子
秋元の秘書・前田、小坂井照夫、南条警視総監
(特急しらさぎ殺人事件)

レストラン主人・井上
崎田徹、川原勇三、池田章子
川原の私設秘書・永江幸夫
秋元の秘書・前田、小坂井照夫、南条警視総監
(振り子電車殺人事件)


三上刑事部長・本多捜査一課長
田中刑事・桜井刑事
静岡県警水谷警部・鈴木刑事
(L特急踊り子号殺人事件)
滋賀県警松田刑事・井原刑事・里見警部
(特急しらさぎ殺人事件)
和歌山県警長谷川警部・田口刑事
(振り子電車殺人事件)
東京駅総合指令所に、「踊り子5号に爆弾を仕掛けた」と、電話がかかった。
緊急停車をした踊り子号の車内点検が徹底的に行われたが、爆発物は発見されなかった。
その代わり、背中にナイフが突き刺さった、サラ金会社の社長の死体が発見された。
有力容疑者が捜査線上に浮上するが、アリバイが…。十津川警部は、踊り子号の、特異な運行に着目する。(表題作)ほか2編。
(裏表紙参照)
1990年10月ノベルズ化、刊行
この3編は、京太郎さんのファンの方にはおなじみの作品かもしれませんね。

まず最初の事件(L特急踊り子号殺人事件)は、東京から伊豆急下田・修善寺に向かう「踊り子号」で起きた事件です。
踊り子と言えば、分割して別の目的地に向けて走る特急です。最近、スピードアップなどの理由で、このように分割するタイプの列車が 少なくなりましたが、この「踊り子」は走っていますね。

「特急しらさぎ殺人事件」では、妻の郷里である金沢から帰る為、夫婦で特急「しらさぎ」に乗り、敦賀付近のデットセクションを通過する時、 妻の冴子が刺殺されてしまいます。犯人は冴子に関係のある人として捜査を開始、警視庁に協力要請が出る。ところがこの時、十津川は 月曜日ごとに起きる殺人事件に追われていた。

「振り子電車殺人事件」は、あるレストランに来た客がかつ丼を注文した後、毒物死してしまった。被害者は東京・八重洲にある会社の課長。 捜査依頼を受け、十津川班が動く。その男が大事そうに持っていたボストンバッグには、古雑誌の束だったそうである。
キーワードは振り子電車。

鉄道好きの方は、題名を見ただけで、どんな方法で殺害したかわかってしまいますね。
評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)   鉄道好きには、たまらない内容かもです。