赤穂バイパス線の死角
目次 主な登場人物
第1章 忠臣蔵
第2章 もどり
第3章 備前焼の町
第4章 重ね着の死体
第5章 竜之介の相手役
第6章 異形の世界
第7章 様々な愛
ISBN978-4-12-501186-8

2012/2/25初版
C★NOVELS 29-26
819円(税引)
201ページ(新書サイズ)
東京池袋署・小西敬一郎警部、娘・美奈子
歌舞伎役者・尾上竜之介、中野慎太郎
中央テレビアナウンサー・山本由美
泉岳寺住職、播州赤穂大石神社宮司
週刊ジャパン・青山編集長、記者・坂井義之
由美の高校時代の友人・島田真奈美、大和田幸子
由美の両親、山本空斉・栄子夫妻
週刊真実編集部・前田勲
竜之介の両親、尾上栄泉・花江夫妻
早川和食社長・早川稔
女形・片山男女介
佐々木香里

北条早苗刑事・日下刑事・三田村刑事
本多一課長・三上刑事部長
兵庫県警片岡刑事・岡山県警榊原警部
東京築地署野本警部
人気歌舞伎役者・尾上竜之介が、「忠臣蔵」公演の翌日にTV局女子アナ・山本由美とともに服毒死した。
竜之介の遺書もあり、心中として捜査は終了したが、殺人事件だと主張する所轄署の小西は、有給休暇を取って姿を消してしまう。
そして、小西に同調する雑誌記者・坂井もまた連絡が取れなくなってしまった。
十津川は二人を探すべく、四十七義士を祀る兵庫県の赤穂大石神社へ向かうが、岡山県日生の港で坂井の溺死体が発見される…。
「役者」だからこそ起きた悲劇の真相は。(裏表紙文参照)

初出 「Web小説中公」 2011年6月号〜12月号
この事件の中心のポイントは、忠臣蔵。忠臣蔵は、元禄赤穂事件を題材に、歌舞伎劇用に書かれた「仮名手本忠臣蔵」の通称 だと言う事。実際に、吉良上野介を仇討した赤穂浪士47士とは、登場人物は異なるという事。又、実際に起こっていない事柄も、書かれている らしいです。「もどり」という歌舞伎に対する用語があるけど、あんまり歌舞伎自体興味がない方は、よく読まないとわからないかもしれません。 よく読んだつもりの私ですが、実際にわかったのかは・・・(笑)。

評価
☆☆☆ 星3つ(星5つで満点)   赤穂浪士の討ち入りと、忠臣蔵とは違うんですね。