十津川警部 湘南アイデンティティ
目次 主な登場人物
第1章 契約
第2章 誘惑
第3章 嵐の予感
第4章 論文のモデル
第5章 男たちの反乱
第6章 レイプの日
第7章 最後のアイデンティティ
解説 小梛治宣
ISBN978-4-09-408393-4

2009/5/13初版第1刷

小学館文庫
571円(税引)
339ページ
日本総合経済研究所研究員・武藤明
小早川恵
月刊誌編集長・大杉修
外務省職員・仲真一郎
探偵・河野圭一郎
川上工業専務・川上信彦
ベンチャービジネス社長・岸川正典
岸川の秘書・城戸はるか
作家・神永良雄

北条早苗刑事・三上刑事部長
小田原に住み、湘南ライナーで新橋の経済研究所に通勤する武藤の前に現れた美女・小早川恵。
彼女は武藤に、週に一度、平塚にある自分のマンションで一夜をともにしてほしい、ただしセックスは抜きで、と持ちかける。
恵はこうして、川上、大杉、岸川、仲という湘南に住む五人の三十代エリートに声をかけ、
それぞれ月曜日から金曜日まで「一夜同棲契約」を結ぶ。
岸川の美人秘書が殺され、捜査に乗り出した十津川警部の元に、恵と男たちの奇妙な関係を記した報告書が届く。
一方、恵の魅力に翻弄された岸川は、他の男たちに恵をレイプしようと持ちかける。 (裏表紙文)

「週刊ポスト」2006年6月16,23日号〜2007年1月12,19日号に連載。2007年3月に単行本にて文庫化発刊
この作品を読んでみて、以前の唇の表紙の方が雰囲気があったかなと思いました。
セックスとかレイプという言葉が出て、何やら妖しい雰囲気が全編に漂っています。
小早川恵って、どんな女性なのか?テレビでやると、イメージが固定されるので、やってもらいたくないような、やってほしいような・・。
十津川警部はなかなか登場してきません。しかし、京太郎さんの十津川警部ものでは、異色作品となるでしょう。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)    30代独身エリートへの誘惑、恵の目的とは???