神戸の異国情緒をちょっぴり探訪
神戸という街は、私の住まいしている大阪と隣接しているとてもおしゃれな街なので、訪れる機会もかなり多いのですが、そう言えば今までレポートに書くこともしておりませんでした。
まあ、それほどに私にとっては身近な所なのですが、このサイトに来て下さる方々の中には、神戸にはまだ行ったこともないとおっしゃる方もおられるかも知れない。
そう思って、たまたま神戸で買い物をする用事もあったし、友人の招きも受けていたので、ちょっと早い目に家を出てその辺りをちょっぴりうろついてきました。
大阪の梅田からは、三宮まで約30分、ちょっと遊びに行くにはちょうど良い距離でしょうね。
大阪から神戸までは、JR西日本、阪急電鉄、阪神電鉄の3社の電鉄会社が鉄道を引いていますが、それぞれそれなりに客層も違い、特徴があって面白いです。
因みに、今回は阪急電鉄を利用しました。
三宮駅東口を出ると、そのまま大きな通りを真っ直ぐ北へ、JR新神戸駅のすぐ近くに、新神戸ロープウェー「神戸夢風船」があります。
本当は私、ゆえ有ってロープウェーに乗るのは極力避けたかったのですけどねぇ。
歩くの苦手などと言う同行者がおりましたもので仕方なく・・・・・・・・・
ヒャー、恐かったぁ!!!!!
外から見ると、丸っこくてとってもちっちゃく、かわいい格好をしていますが、これでも6人乗り。
中は意外にゆったりしているんですよ。
いざ、乗り込む段になって係りのオジサンから、「手動式冷房機」(笑)を手渡されました。
ほんま、暑かったぁ!
おっかなびっくりしながらも、下を見下ろすと、眼下には絶景が広がっています。
夜に来たら最高でしょうね。
そう言えば、夏の間、8月31日までは21時まで営業しています。
高所恐怖症でさえなければ、多分最高のデートコースだと思います。
ロープウェーは、「布引ハーブ園」まで続いていますが、我々は「風の丘」で下車。
終点まで行って、散策しながらここまで降りてくる方法もありますけど、逆に、ここから終点まで登っていき、帰りには終点からロープウェーを利用することにしました。
坂を上るのは、確かにきついのですけどね、本当は下りの方が楽なようでいて、足や腰への負担は重くなるんです。
やっぱり真夏になると、ハーブの花もずいぶん少なくなってしまっていて、楽しみにしていたラベンダーの花もすっかり刈り取られてしまっていました。
後二週間早ければ、満開のラベンダー畑を見られたのに、とても残念。
でも、その代わり人は少なくセミの鳴き声に混じってウグイスの声も良く聞こえ、静かなひとときを味わうことが出来ました。
しかし、暑かった!!!!
山手だから、ちょっとは涼しいと思ったけど、日向に出ると肌が痛いほど太陽が照りつけます。
ペットボトルのお茶を飲むと、とたんにもの凄い汗が噴き出す始末。
木陰を探しながらのお散歩となってしまいました。
ここでちょっと小休止。
ちっちゃく写っているのが、今日の相棒こと、私のダーリンちゃまです。
「あおい`sダーリン・ファンクラブ」の皆様、ちっちゃな写真でゴメンね。m(_ _)m
上の方まで登っていって、ハーブ園を出ると、ロープウェイ「布引ハーブ園」の駅があります。
その建物全体が「レストハウス」になり、一部一階部分が土産物屋さんになっていて、二階には神戸の高級ホテルがレストランの出店を設けています。
オールドローズを植えてある花壇を挟んだ別棟は、香水のミニ博物館。
楊貴妃や、マリー・アントワネット、クレオパトラなどの使った香水を、天然の香料を使ってそのまま再現しています。
そして前出のレストランでは、本格的なフランス料理を食べさせてくれますが、かなりの廉価。
ちゃんとしたフルコースでさえ、4000円を切るお値段とあって、私の大のお気に入りレストランとなっています。
ピアノの演奏を聴きながら、ゆっくり食事をした後は、一階のお土産物屋さんでハーブティーを買って、またロープウェイに乗ること、約10分。
やっぱり、高いところは苦手です。
(;>_<;) エーン、、、、恐いんだってばぁ〜〜〜。。。。。。
神戸市街と、左手、海上にあるのがポートアイランド
飛行機に乗るのは案外平気なんですよ。
YS−11クラスのプロペラ機でさえ、12000メートルもの高いところを飛ぶでしょ。
すると、落ちるときは一巻の終わりというわけでとことん開き直れるんですけど、妙に中途半端に下が見えると却って恐い。
だって、落ちたら痛いのじゃないか、なんて考えてしまうんです。(苦笑)
ロープウェーを降りて、、今度は北野の異人館街へ(地図1)・・・・・・・
しばらく蝉時雨を浴びながら木陰の多い小径を歩くと、エキゾチックな建物群に出会います。
この神戸という街は、人も多く物資の交流も豊かでとても繁栄していたのですが、6年前の「阪神淡路大震災」からいまだに100%立ち直ったとは言えず、その後の大不況の煽りを受けて、いまだに更地になってしまったところが数多く残っています。
しかし、金利が低く抑えられているせいでしょうかねぇ、大きなビルの建設をしているところが至るところにありました。
この写真に写っている、大きなクレーンがそうですが、向こうの方に見えるクレーン群は、港の荷上げ用の物です。
北野の異人館街の中、旧「サスーン」邸、今はドレスの貸し出しをし、結婚式の記念写真を撮る場所として提供されています。
そして、「オランダ坂」、とても細くて狭い道ですが、大変な急な坂道です。
異人館のいっぱいある北野周辺は、南北を向いた道路に限っては、皆このような道ばかり。
山が海際まで迫っている証です。
しばらくここに住むと、相当足が鍛えられるでしょうね。
それにしてもこんなに狭い道には、地図を片手に持った沢山の観光客が溢れかえっていて、このショットをカメラに収めるには、かなり長い間待たなければいけませんでした。
これがこの坂道沿いにある、「オランダ館」。
昔はこの辺りは古びたながらもとてもエキゾチックで、私にとっては好きなところだったのですが、今は俗化されてしまって、かつての風情が無くなってしまったような気がします。
静かなたたずまいであったはずの、この細い通りには、人々の喧噪に混じって呼び込みの声があちこちから聞こえてきておりました。
全国的に名の知られた「うろこの家」、かなり背の高い生け垣に阻まれて、外から見えるのはこれだけ、ましてやちょうど逆光で良い写真は撮れませんでしたが、とりあえずペッタンコ。
この「うろこの家」ですが、彼の震災のために相当なダメージを受けましたが、全国から寄せられた支援金のお陰で、以前の美しさを取り戻しております。
そしてその辺りをうろつき回ること十数分、「北野天満宮」の隣に見えているのが「風見鶏の館」。
昔はこの辺りの通りもかなり狭く、家が建て込んでいたのですが、震災のために全壊した家が取り除かれ、「風見鶏の館」前はちょっとした小公園になっていました。
楽器を奏でる数体の彫像が、そこかしこに置かれ、何となく楽しい雰囲気をかもし出してくれております。
「フルートを吹く少女」の隣にいる猫、良い表情をしていたのですが、うまくカメラに収まってくれなかったみたい。
今度また、ここを訪れる機会があれば再挑戦してみます。
風見鶏の館の向かいには「もえぎの館」、まさしくその名の通り、萌葱色にペイントされた、とても瀟洒な建物です。
一応一般に公開もされていますが、ちゃんとそこに住まいされている方がいらっしゃいます。
こんなに大勢の観光客に押し掛けられて、その方々のご苦労が偲ばれました。
異人館通り周辺には、沢山その辺りに住まいされている方々のための宗教施設もあります。
インドの「ジャイナ教寺院」、間口は少し狭くなっていますが、とても綺麗な大理石でおおわれた、素敵な建物です。
イスラム圏各国の方が集われる、「イスラム教寺院」、モスクのドームの上に光る三日月がとてもエキゾチックな建物ですが、ここで一言ご注意を。
「ジャイナ教」の事は全く無知ですが、少なくとも「イスラム教」の寺院には、一般の人は入れないという事を肝に銘じておいて下さい。
以前ここを通りかかったとき、イスラム寺院の前でちょっとした小競り合いを目にしたことがありますが、中を見物したいと言い張る数人の女性観光客達と、それを断ろうとしているイスラム寺院の管理者とのもめ事でした。
イスラム寺院には、イスラム教徒しか入れません。
そして、女性の立ち入りも戒律によって厳禁されています。
これは全ての宗教にあてはまることですが、その宗教の戒律を無視して、そこに土足で入り込もうとする行為は、その宗教を冒涜し、また、その宗教によって心の平安を得ている人々に対し、「信教の自由」を持つ権利を甚だしく侵害することになります。
他者の宗教観に関して、無頓着なのは我々日本人だけであると言うことを充分自覚し、未知の宗教施設に近づく時はくれぐれも気を付けて下さい。
さてさて、ダーリンしゃまとノンビリ・・・・・・いやいや、本当は暑さにあえぎながら神戸市街のちょっと山手をうろついていたわけですが、もうタマラン!!暑すぎるう!!
レポートも、適当なところはもう終わり加減だし、後はいつもの中国茶を買って、友達の顔を見に行くだけ。
ちょっとだけ一休みというわけでここへ行って来ました。
えっ?!
小学校??!
そうなんです。
ここは元々は「神戸市立北野小学校」というかなり古い小学校だったのですが、古い建築様式をそのまま残すのも良いけれど、ただ残すだけでは経費が掛かるというわけで、中の教室を貸店舗にしてあるんです。
階段などは、昔の姿をそのまま留めておりますが、ちょっとした観光名所になり、昔校庭だったところは観光バス用の駐車場になっています。
今日も今日とて、お客さんが溢れています。
冷たい物を飲んで汗を拭いたら、後は一路、お買い物をしに元町の南京街へ。
途中でこんなのを見つけました。
朝、乗ったロープウェーのゴンドラをこんな形でリフォーム。
元町へ行くと、南京街は人でごった返していました。
横浜の中華街と比べると、規模は驚くほど小さな物ですが、華僑の方々の経営するお店が軒を連ねており、少々珍しい中国料理の素材でも、大抵はここで手に入ります。
一件、この中に我が家御用達?のお店がありますが、ここの社長はいつまで経っても日本語がヘタッピ。
多分、お客以外の人は皆同郷の人達ばかりだからなんでしょうねぇ。
それにしても、普段の休日以上に今日は人が多すぎる。
後で聞くと、この日は「元町」の港近くで花火大会があったとか。
そう言えば、浴衣姿の若い女性も沢山見かけました。
やっとの思いで人混みをかき分け、いつものお茶をゲットしたら、もう、こんな所にはおられない。
後から後から沢山の人が押し寄せてきて、大変な有様でした。
そしてやって来たのが「生田神社」。
先の地震で、この生田神社も壊滅的な被害を受けてしまい、歴史ある建物は全壊という惨事になりました。
しかしその後、多くの支援者よりの助けを受けまた大きな拝殿が蘇っています。
この拝殿の奥は、「生田の森」というなかなか風情のある森なのですが、来る時間が遅すぎたので中にはいることは出来ませんでした。
ま、今の季節、夕方遅くにこんなところでウロウロしていたら、ヤブ蚊の標的になるのは目に見えております。
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