その先を考えるな!



「ねー、パール!お願いがあるの!」



どうやら、ニナがパールにお願いがあるようです。

「りゅー?なんだりゅ?」

「あのねー、パールに占って欲しいことがあるの」

分かったりゅー!!



もの凄い気迫。

「あ・・・ありが・・・とう・・・?」



パールの気迫の訳、

それは、最近パールが信用されてないような気がするから。



そう、オレの占いって良くあたるんだりゅよ!

パールはそう主張したかった。




「それで?何を占うりゅー?」

「えぇっとねぇー、

ゼロとの関係を占って欲しいんだけどー」

「もっと詳しくお願いするりゅ」

「えぇーっとねぇ、

そうだね、じゃぁ明日のゼロとのデートのことを占って!」

「わかったりゅよ!それじゃぁ」



パールは構えて



「いくりゅよー!



    ウノ!

       ドス!

           トゥレス!!






ニナは思った。



(な、何でスペイン語なんだろう・・・

普通に「いち!に!さん!」って言えばいいのにね・・・



あ、もしかして・・・スペインといえば・・・

イレブンとトゥエルブに仕込まれた!?

もしかして占い方法も・・・)



はぁっっ!!

か ら ん 。



いつもの用に丸い玉が出てきた。

(あ、なんだ、普通だ・・・



よかった・・・のかな?)



「さぁ、みるりゅ!」

「あ、うん・・・」

ニナはたまに書かれている細かい文字を必至で追った。



「えぇと・・・

『きっと前より大きな進展があるはず!』だって・・・」

「あぁ!よかったりゅね!頑張るりゅよニナ!」

パールは笑顔で言った。



ニナは考えた。

(前回よりも進展・・・?

前回って何時だろ・・・?あ、

もしかしてパールが行方不明になった時かなぁ・・・?

確かあの時私が初めてパールに占って貰った時で・・・



確か、あの時は「大人な関係になる」と言われて

おじいさん&おばあさんになったんだよね?



だから・・・さらに進展するってことだから・・・

おじいさん&おばあさんからさらに進むってことは・・・






 † † 






お墓入り!?



ニナは叫んだ。



いやぁぁぁぁ!!パールのばかー!!

酷いよ!!そんな・・・!!

もうパールなんて大ッ嫌い!!



そういってニナは泣きながら走り去っていった。



「りゅ・・・?」

パールは呆然としていた。



頑張って占いしたのに、

ニナに喜んで貰おうと思ったのに、



嫌われた!?



♪〜♪〜〜某元ホスト芸人が出てくる時に流れる音楽〜〜♪〜♪



パールです。

ご主人様に『嫌い』と言われたとです。



これからどうすれば良いとですか!?



パールです。パールです。パールです・・・



***



小ネタとどっちに分類するかかなり悩みました。