バレンタインの風景――気持ち――
寒い雪道を踏みしめながら。
ロッカは走った。
「イチイ様――――っ!!」
「ろ、ロッカ?」
イチイは振り返った。
今日は珍しく1人で歩いていた。
ロッカは邪魔者が居ないわ!とばかりにイチイに飛びかかった。
「イチイ様!お会いできて嬉しいですわ!」
「ロッカ・・・ゴウは居ないの?今日は」
「ゴウなんて!簡単に欺けますわ!なんとでも言い訳しておけば!」
実際はゴウはちゃんと電柱の影から見ていたのだが。
「イチイ様!今日は何の日か分かりますわよね!」
「・・・あぁ、分かってるよ、バレンタインでしょ?」
「そうですわ!よく分かっておられますわ!流石イチイ様!」
ロッカの眼は輝いていた。
「そこで、ロッカもチョコを持ってきましたわ!受け取ってくだされば・・・」
「わ、分かった、受け取るよ・・・」
受け取らなかったら大変なことになるし、ね。
イチイはロッカの差し出したチョコを受け取った。
が。
(か、軽い・・・!?)
おかしい。
チョコにしては異常に軽い。
「イチイ様・・・開けてくださる?此処で」
「あ、あぁ・・・良いよ・・・」
イチイは戸惑いながらも包みを開けた。
そしたら。
出てきたのは・・・ハート形のチョコ(紙製)
「・・・紙の・・・チョコ?」
「えぇ!ロッカが昨日頑張って作りましたの!徹夜して!」
ロッカの徹夜とは、午後8時台まで粘ること。(公式プロフより推測
「何で・・・紙なの?」
まぁ、別に本物が欲しい訳じゃないけど。
甘い物ニガテだし。
「自分で作ろうとしたら・・・ゴウに止められてしまいましたの。
だから仕方が無く買いに行こうとしたら・・・売り切れてて・・・
でも、愛は込めましたから!普通のチョコと同じくらい!
だから、受け取ってくださいな!」
気持ちがこもってることには変わりないが・・・
このつぎはぎだらけのチョコ、どうしておこうか。
***
てかイチ六って・・・
それを言うなら六イチだと思うのは私だけ?(は
ロッカの片思いだけだからさ。
イチ六じゃイチイさんロリコ・・・げふげふ(ぁ
全然聞きませんね。六イチって。
さぁ!みんなも使ってみよう!六イチ!(何。
ついでに言うと六イチ+ゴウ推奨。(何ですかそれ
自分の恋愛をもさしおいて(初花のこと)保護者してるんです。ゴウは。
2005年のバレンタイン期間限定拍手小説でした。
(加筆修正済み)