ロクガツノハナヨメ。
「ユーキ!聞いて聞いてヨ!」
美永が雑誌を持ってこちらに駆けてくる。
「え、何?僕今からバイオリンのレッスンが・・・」
「大丈夫ヨ!そんな長々話さないから!」
「わ、分かったよ・・・それで、何?」
すると美永は雑誌をとりだして、
優生にあるページを見せた。
「ねぇ見てユーキ!
ジーンプライドってのがあるんだってネ!
それでね、それは6月に結婚したお嫁さんは幸せになるんだって!
ユーキ、知ってた?」
「・・・知ってたよ」
日本人の常識でした。
「・・・何で知ってるのヨ!!」
「いや、有名な話だよ・・・って、
ジーンプライドじゃないって。ジューンブライド。
プ(PU)ライドじゃなくてブ(BU)ライド。分かる?」
「・・・最初っから分かってるヨ!!」
うん。嘘だよね。
優生は即そう思った。
「それで・・・ジューンブライドがどうしたの?」
「いやいや、大変ヨ!
6月に結婚したら幸せになれるのヨ!
知ってた?」
「・・・知ってたよ」
「酷いヨ!!」
何がですか。
美永は何故か感傷的になっていた。
「どうして?もしかしてこれって常識!?」
「・・・うん、まぁ、そうだね」
「何でヨ!?」
「いや、そんなこと言われても・・・
というか美永、
そんなに自分が手に入れた知識を・・・えーと
人に広めたかったかな?」
「そうヨ!こんな素晴らしい話みんな知らないと思ったのヨ!
け れ ど」
常識だったんですね。
「それで、結局どうして!?」
「・・・え・・・えぇっと・・・よく分かんないけど
日本人ってやっぱりこういうイベント好きなんじゃないかなぁ・・・?」
「何で好きなのヨ!?」
「いや・・・僕はそんな方面の専門勉強してないから分からないけど・・・
そういうお国柄なんじゃないの?」
美永は叫んだ。
「日本なんて嫌いヨ!!」
「え゛ぇ!?」
思わず、優生の声が裏返った。
「い、いや、それは極端じゃないかなぁ・・・?
別に日本が悪い訳じゃなくてさ・・・」
「いーや!嫌いヨ!」
困った人です。
「もういいヨ!ユーキ、レッスンあるんでショ!行きなヨ!」
「あ・・・うん、じゃぁ・・・ね」
そして、去り際に美永が言った。
「あ、 でも
日本は嫌いヨ だけど
ユーキは好きヨ
じゃねん♪」
たったったったった ←美永の足音
「・・・も○○け姫?」
***
わっ・・・訳わかんねぇ・・・まぁいいやっ
6月中に作りたかっただけさ!
【現在時刻 6/30 22:49】
とかいっときながら
実際の配布期間は7月じゃん・・・ダメじゃん・・・(死
いっ、いいのさ。
やっただけいいのさ!(何