共通点。
「ただいまー・・・」
花鈴、いつもの通りに帰宅。
「あー・・・疲れたー・・・」
いつもの通り、花鈴は靴を脱ごうとした。
そしたら。
「ん?」
先に帰ってるはずの和音の靴と、もう一つ。
何度も見た、あの靴がそこにあった。
「あ、和音くん・・・と、ミッチー!?」
そう。
ミッチーが家に来ていた。
和音が呼んだのか、ミッチーからやってきたのかは知らないが。
とにかく、ミッチーが家にいる。
「何でだろ・・・?何しに来たのかな?」
花鈴は、とりあえず靴を脱いで、和音の所へ向かった。
そして、花鈴は2人を見つけた。
狭い廊下で並んでいるのを。
そして、2人で何か話しているのを。
「え・・・?何話してるんだろ・・・?」
興味を持った花鈴は2人の話に耳を傾けた。
「ホントにこの家って広いねー。この廊下通るの初めてだよー」
「・・・あんまり何でも見て回るなよ」
「・・・って、あれ?何この部屋。」
ミッチーがある部屋を指さした。
その部屋とは。
「ほら、この部屋・・・鍵がいっぱい付いてる」
かみかり2巻参照、鍵がいっぱい付いてる謎の部屋。
「あ・・・っ、その部屋は・・・」
「ねね、和音くん、これ何の部屋?」
ミッチーが問いつめた。
「な・・・なんにもねぇよ!!別に!!」
和音は答えようとはしなかった。
まぁ、確かに・・・。
和音がその部屋のことを知られたくない理由は花鈴も知っているし。
和音が否定するのも納得できるのだけど。
「え?何で?教えてくれたって・・・」
「いいから!関わるなって!!」
そういって、和音はミッチーを置いて、
ずかずかと去っていった。
呆然と立ちつくすミッチー。
まぁ、花鈴に言わせれば仕方がないのだけれど・・・
不満そうなミッチー。
そして、ミッチーは一言、こう言い放った。
「和音くんたら・・・あの態度!
何もない訳無いじゃん!
きっと、エッチな本とかの隠し場所なんだよね!」
そう言ってから、ミッチーは和音を追いかけて、その場から立ち去っていった。
「・・・この反応・・・私と全く同じ!?」
少し・・・いや、かなりショックを受けた花鈴だった。
***
これも加筆修正まったくなし。