CANNETA |
カンネータ |
Loc,S,Lucia,27 53037 San Gimignano SIENA |
Tel/Fax:39(0)577-941540 |
オーナー:ステーファノ・グランディ |
エノロゴ:パオロ・カチョール二ア |
総ヘクタール:7 |
ステーファノ・グランディ。 この業界、知る人ぞ知る、有機栽培ワインの開拓者の一人である。北イタリアはトリエステ出身の彼だが、70年代にふとした旅の際にすっかり惚れこんでしまった”大地の美しさ”に駆られて移住を決意。以来、既に存在していた葡萄苗を皮切りに葡萄栽培を始めるが、当時当たり前のように行われた駆除剤の使用に疑問を感じ、自ら、そして家族の健康維持のために、苗の入れ替えや土地の清浄、そして長年にわたる地質研究などの”果題”を通り抜け、有機栽培を開始するに至るのが80年代前半のこと。今となっては、参加することによる”援助金”のためにも、”ブーム”となっている「有機栽培」だが、「大量に生産することが意義」として捉えられていた当時においては、”半趣味的な遊び”、若しくは”個人的な愉しみ”との批判すら受けていたと語るステーファノ氏。とは言え、彼の理論の正しさは、”質”を求める時代の要求により明確に証明され、それに要する多大な努力や管理体制、90年からは、公式に受けている”AIAB(イタリア有機栽培協会)”の管理のの厳しさなどの執拗な煽りに耐えぬきながらも、毎年確実に質を上げるワイナリーとしての注目が集まっている。ヴィンテージ‘97年以来は、世界各地で数々の有機栽培ワイン・コンテストを総なめにする実力のほどを魅せ、近年、地元を代表する”ヴェルナッチャ種を知り尽くしたエノロゴ”パオロ・カチョール二ア氏”を迎えたことも、更なる期待を伺わせる話題のひとつるである。並みでない”努力”の元に行われる葡萄生産の過程や苦労に反して、質と料金のバランスにおいても、おそらく地区最良のバランスを魅せる、”カンネ―タ”のヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ。はっきりとしたフルーツ香と爽やかに舌に残るポテンシャルの強さ、そして、数年の熟成により向上し得る”本質”を備えた、”申し分ない以上”のハイ・クオリティ・ワイン。全ての意味に於いて”一押し”のワイナリーだと言えるでしょう。
|
|