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Degustazione di Vino (ワイン・テイスティング)

     Il Degustazione di Vino

             ワイン・テイスティング


 僕がここで使用している”ワイン・テイスティング”の評価方式は、一般に使用されている、香り、酸味、テイスト・・・などの項目をグラフ形式に表しそのバランスを判断するものではなく、個々の要素の重要度を考慮したうえで振り分けられた配点の中で評価され、全体のバランスなども加えられるものです。より正確な評価が与えられ、品質のレベルや地方性、あるいは国籍などに格差が見られる多くのワインの評価を下す際に、”そのワインの真義”を比較分類もしてくれる方式ですが、専門的な知識や、熟練した技術も必要とされるものであり、審査する人間が2人以上の場合は、より正確な基本要素確認が重要となってくるものでもあると言えるでしょう。



                       ”ワイン・テイスティング”に関する評価対象項目一覧表
対象 項目 注釈 100/100
集中力、又は澄み具合  色合いから判断しとれる完成度を見ます。スプマンテなら輝き具合、白ワインなら清浄感や集中力、赤ワインならカテゴリー別の正しき色合いとその集中力。全体的にグラスにまとわりつく脂肪分の示唆するコクの存在性も審査対象となります。 5/100
香り 集中力  いわゆる香りの存在感、そしてその充実度をみるものです。 5/100

持続性  香りの持続性がもたらす余韻をみるものです。 5/100

熟成度  製造、そしてその方法、瓶詰めの時期など、成長過程のいかなる段階かを考慮した上で読むもので、対象項目は成長性の有無です。 5/100

カテゴリー別完成度  対象になっているワインのカテゴリーを踏まえた上でみる全体の充実感です。”新樽発酵熟成のシャルドネイ種”と”若飲み用のトレッビアーノ・トスカーナ種”を同じ土俵で比べないための項目です。評価項目全般に言えることですが、相対的な評価に均一整を与えるものです。 5/100

バランス  香りを構成する成分同士のバランス、そして上記した集中力、持続性の生み出す全体的な効果を判断します。 10/100
テイスト 集中力  口の中で広がっていくテイストの存在感、そしてその充実度をみるものです。 5/100

持続性  テイストの持続性がもたらす余韻をみるものです。長く、そして木霊するように響いていくものほど、好印象となります。 5/100

熟成度  製造、そしてその方法、瓶詰めの時期など、成長過程のいかなる段階かを考慮した上で読むもので、対象項目は成長性の有無です。 5/100

カテゴリー別完成度 対象になっているワインのカテゴリーを踏まえた上でみる全体の充実感です。”新樽発酵2年以上熟成のカヴェルネット・ソーヴィニョン種によるスーぺル・トスカン”と”若飲み用のキャンティ”を同じ土俵で比べないための項目です。評価項目全般に言えることですが、相対的な評価に均一整を与えるものです。 5/100

ボディ 非常に重要な項目で、特に注意すべき評価対象は酸味、タンニン、脂肪分が成すコクの奥行き、円やかさ、充実度などが対象となります。後味に残る心地良い”ほろ苦さ”の有無も重要になってきます。 10/100

後味  ”ワイン”という飲料が持つ最大の魅力、後味に残る”ほろ苦さ”の有無、心地良さが対象項目です。 10/100

バランス  テイストを構成する成分同士のバランス、そして上記した集中力、持続性の生み出す全体的な効果を判断します。そしてここには、”飲みやすさ(心地良さ)”なども評価の対象になります。 10/100
総合 バランス  色、香り、テイストの基本3項目のバランスを判断します。ですが、個々の要素は既に対象となっているために、ここで重要なのは全体的な印象です。 10/100

質と価格のバランス  品質と価格の釣り合いが取れているかを判断します。同じ内容で価格に2倍の差が見られる時などは、最大で2点の格差が生まれてきます。 5/100