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  Montepulciano(モンテプルチャーノ)


 ”ヴィーノ(ワイン)・ノービレ(貴族の)・モンテプルチャーノ(モンテプルチャーノの)”の命名の示す通り、中世には多くの貴族に持て囃され、世界各国の大使にも振るわれた輝かしい歴史に彩られる、イタリアで最も有名なうちのひとつであるワインです。
 1966年にDOC、1989年にはDOCGを獲得し、”キャンティ”、”ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ”と共に赤ワイン天国トスカーナを代表する3大ワインのひとつですが、”ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ”同様に、その誇り高き伝統という”遺産”が、ある意味では”裏手”に働いてしまったために、現代的な嗜好へ向けての品質改革にて他地区に一歩リードされている現状にあるワインであるとも言えるでしょう。
 サンジョベーゼ・グロッソ”種によりなる”ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ”が、一般に”男性的”と云われるのに反し、やはり主要品種に用いられるサンジョベーゼ種の姉妹品種”Prugnolo Gentile(プルニョーロ・ジェンティーレ)”の名称ごとく(ジェンティーレ=優しい)、”女性的”と表現されるこのワインですが、”その独特の硬さと比較的単調なトーンなどにおける改善が未だに不明確で、ヴィンテージの格差もやや目立つために、各評価雑誌や消費者たちからの評判もイマイチ停滞気味。しかしながら、新しいクローンの開発に始まる畑の再構築、カンティーナの改造やバリックの徹底などの根本的な改革に挑む生産者たちの努力が徐々にその詩型を見せ始め、数年後には新たなる時代の到来が期待されています。
 他には、全く”ノービレ”と同じ品種によりなるセコンド・カテゴリーのフレッシュ・タイプの赤ワイン、"ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ”の生産も盛んで、"トスカーナの伝統的赤ワイン”ヴィン・サント”における評価の高さも忘れてはならないところでしょう。


始めにーガイド・ブックの採点方についてー
Montepulciano(モンテプルチャーノ)
AVIGNONESI(アヴィニョネージ)






50&50
(チンクワンタ&チンクワンタ)
 この名門中の名門ワイナリー”アヴィニョネージ”のメルロー種と、あのガイオーレ・イン・キャンティのカリスマ的ワイナリー”カパンネッレ”のサンジョベーゼ種を50%&50%で合わせた10000本限定の異色作。マニアでなくても是非手にしてみたい一本。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT 50&50‘1997 ★★ 17,5/20

VIN SANTO(ヴィンサント)
 トスカーナ、つまりイタリアで最も評価の高い”ヴィン・サント”。本当に美味しい”ヴィン・サント”というものはこちらでも少なく、これに対抗出来るものと言えば、「サン・ジュースト・レンテンナノ」のそれぐらいであろうか。そして、グレケット、トレッビアーノ、マルヴァジアなどの白ワイン用品種を自然乾燥作業を施し、3年から5年位の小樽熟成を受ける通常の”ヴィン・サント”以外にも、サンジョベーゼ種を8年以上の熟成させることにより得られる、希少価値、価格共にウソみたいに高い造られるこの”山鶉の瞳”という美しいタイトルの”Vin Santo Occhio di Pernice(ヴィン・サント・オッキオ・デル・ぺルニーチェ)”は、サンジョベーゼ種を8年以上の熟成により造られる。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOC ヴィン・サント‘1991 ★★(97/100) 17,5/20
DOC オッキオ・ディ・ペルニーチェ‘1989 ★★(95/100) 17/20

MERLOT DESIDERIO(メルロー・デジデーリオ)
 
雄牛のラヴェルでお馴染みの、メルロー、カヴェルネット・ソーヴィニョン種によるスーぺル・トスカン。コルトーナを眺めるグラッチャーノの美しき大地を思い浮かべてしまう一本です。他、シャルドネイ種によるIGT白ワイン”Il Marzocco(イル・マルツオッコ)”、プルニョーロ、カヴェルネット・ソーヴィニョン、メルロー種による”Avignonesi Rosso(アヴィニョネージ・ロッソ)”、シャルドネイ、ソーヴィニョン種の”Avignonesi Bianco(アヴィニョネージ・ビアンコ)”、そして通常の”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)”、偉大なヴィンテージのリセルヴァという名称の”Nobile di Montepulciano Riserva Grandi Annate(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ・グランディ・アンナーテ)、そしてDOCワイン”Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)”などなど、豊富なセレクションにも感嘆。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT デジデーリオ‘1998 ★★ ☆☆☆(93/100) 15/20
IGT イル・マルツオッコ‘1998 ★★ ★★(88/100) 14/20
IGT アヴィニョネージ・ロッソ‘1999 ★★(88/100) 14/20
IGT アヴィニョネージ・ビアンコ‘2000 ★★ ★★(83/100) 13/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(87/100) 13,5/20
DOCG N・リセルヴァ・グランディ・アンナーテ‘1997 ☆☆☆(93/100) 12/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘1999 ★★(85/100) 12/20


BINDELLA(ビンデッラ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)
 約5万本生産のノービレですが、現在新しい苗樹が生産体制に入るのを待っている状態だという。良いヴィンテージのみに生産される、プルニョーロ、カヴェルネット・ソーヴィニョン種によるスーペル・トスカン”Vallocaia(ヴァッロカイア)”も有名な一本ですが、「98年」は生産されていません。新体制の”Rosso di Montepulciano Fosso Lupaio(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ・フォッソ・ルパイオ)”も後一歩の成長が必要。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(87/100) 14,5/20
DOC R・M・フォッソ・ルパイオ‘2000 ★★(85/100) 12,5/20
IGT ヴァッロカイア‘1997 ★★(90/100) 15,5/20


BOSCARELLI(ボスカレッリ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)
 「アヴィニョネージ」と共に、おそらく、モンテプルチャーノに於いて最も知られているであろう、この名門ワイナリー。かつて2本の主軸ワインであった”Nobile di Montepulciano Vigna del Nocio
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・ヴィンニャ・デル・ノーチョ)”
、そして偉大なスーぺル・トスカン”Boscarelli(ボスカレッリ)”は「98年」より生産されてないとのこと。

ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(88/100) 14,5/20


FATTORIA DEL CERRO(ファットリア・デル・チェッロ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO VIGNETO ANTICA CHIUSINA
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・ヴィニェート・アンティカ・キウジーナ)
 この大型ワイナリーの誇る偉大な指定畑ノービレ。常に業界をリードしてきた一本であるが、”ガンベロ・ロッソ誌における3ビッキエーリは今回が初めて。他、スーパー・サンジョベーゼとも云われるスーぺル・トスカン”Manero(マネーロ)”に、やはりスーパー・メルローの”Poggio Golo(ポッジョ・ゴーロ)”も見事な出来栄え。低価格な2本の白ワイン”Braviolo(ブラヴィオーロ)””Chardonnay(シャルドネイ)”、そして通常の”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)”、そしてそのリセルヴァ”Nobile di Montepulciano Riserva(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)”も素晴らしい出来栄え。”Chianti Colli Senesi(キャンティ・コッリ・セネージ)””Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)”もまずまずで、”Vin Santo Antonio Da Sangallo(ヴィン・サント・アントニオ・ダ・サンガッロ)”もお見事。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ヴィニェート・アンティカ・キウジーナ‘1998 ★★★ ★★★(91/100) 15/20
IGT マネーロ‘1999 ★★ ☆☆☆(92/100) 15,5/20
IGT ポッジョ・ゴーロ‘1999 ★★ ☆☆☆(92/100) 15,5/20
IGT ブラヴィオーロ・ビアンコ‘2000 ★★(82/100) -/20
IGT シャルドネイ‘2000 ★★(87/100) 12,5/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(88/100) 14/20
DOCG N・リセルヴァ‘1997 ★★ ★★(91/100) 14/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘1999 ★★(86/100) 13,5/20
DOCG C・コッリ・セネージ‘2000 ★★(86/100) 13,5/20
DOC ヴィン・サント・サンガッロ‘1996 ★★ ★★(88/100) 15/20


CONTUCCI(コントゥッチ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)
 ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ協会会長の従事するワイナリー。”Nobile di Montepulciano Riserva(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)””Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)”もまずまず。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(86/100) -/20
DOCG N・リセルヴァ‘1997 ★★(88/100) 12,5/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘1999 ★★(84/100) 12/20


DEI(デイ)


SANTA CATHARINA
(サンタ・カタリーナ)
 プルニョーロ、カヴェルネット・ソーヴィニョン、シラー、ぺティト・ヴェルドット種のバリック仕立てによるスーぺル・トスカン。通常の”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)”に、ボディの見事な集中力を感じるリセルヴァ”Nobile di Montepulciano Riserva(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)”も見事な内容をみせている。”Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)”もある。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT サンタ・カタリーナ‘1998 ★★ ★★(89/100) 15/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★(86/100) 13/20
DOCG N・リセルヴァ‘1997 ★★ ★★(90/100) 14/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘1999 - ★★(85/100) 12/20


FASSATI(ファッサーティ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO PASITEO
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・パシテオ)
 マルケ州の大型醸造ワイナリー「Fazi Battaglia(ファツイ・バッタッリャ)」の所有するこのワイナリー。低価格ながら、実に美味しいワインを提供してくれ、”Nobile di Montepulciano Patesio(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・パテシオ)””Rosso di Montepulciano Selciaia(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ・セレッチャイア)””Chianti Gaggiole Riserva(キャンティ・レ・ガッジョーレ・リセルヴァ)”もまずまずの作品。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・リセルヴァ・サラルコ‘1997 ★★ ★★(89/100) 14/20
DOCG N・パシテオ‘1998 ★★ ★★(87/100) 14/20
DOCG C・ガッジョーレ・リセルヴァ‘1998 ★★ ★★(88/100) -/20
DOC R・セルチャイア‘1999 ★★(85/100) 13,5/20


FATTORIA LA BRACCESCA(ファットリア・ラ・ブラッチェスカ)


MERLOT
(メルロー)
 名門「アンティノーリ家」所有のワイナリーが誇るスーパー・メルロー。”Nobile di Montepulciano Riserva(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)”もアンティノーリらしくバランスが良く、”Rosso di Montepulciano Sabazio(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ・サバツイオ)”も無難。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT メルロー‘1999 ★★(89/100) 16/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(88/100) 14,5/20
DOC R・サバツイオ‘2000 13,5/20


FATTORIA DI PATERNO(ファットーリア・ディ・パテルノ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)
 名エノロゴ、ロレンツオ・ランディ氏のもと、再び域を吹き返しているワイナリーのノービレ。”Nobile di Montepulciano Riserva(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)”と共に申し分のない仕上がりをみせる。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(86/100) -/20
DOCG N・リセルヴァ‘1997 ★★ ★★(87/100) -/20


LA CALONICA(ラ・カロニカ)


IL SIGNORELLI
(イル・シニョレッリ)
 生産2年目にあたるメルロー種100%の赤ワイン。”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)””Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)”の評価も高い。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT イル・シニョレッリ‘1999 ★★ ★★(89/100) 15/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(87/100) 13/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘1999 ★★(85/100) 13,5/20


LA CIARLIANA(ラ・チャルリアーナ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO RISERVA
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)
 この数年で実に大幅な成長を果している小さなワイナリーの”リセルヴァ”。通常の”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)”もお見事。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・リセルヴァ‘1997 ★★ ★★(91/100) 14,5/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(88/100) 13,5/20


NOTTOLA(ノットーラ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO VIGNA FATTORE

(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・ヴィンニャ・ファットーレ)

 近年、イタリアで最も確実のエノロゴと云われるリッカルド・コタレッラ氏がその生産に参加し、年間6000本しか世に流れぬ逸作。通常の”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)”も手堅い一本。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG ヴィンニャ・ファットーレ‘1998 ★★ ★★(90/100) 14,5/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(87/100) 14/20


POLIZIANO(ポリツイアーノ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO VIGNA DELL`ASINONE
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・ヴィンニャ・デル・アジノーネ)

 名実共にモンテプルチャーノの頂点に居座るワイナリーの偉大なるノービレ。ポテンシャルの高さを誇りながらも、モダンな仕上がりを魅せるワインだが、「”ノービレ”らしいか?」といわれると少し疑問も残る。エノロゴは”キャンティ・クラッシコ地区”の名匠カルロ・フェッリーニ氏。カヴェルネット・ソーヴィニョン、メルロー種による、スーぺル・トスカン”(レ・スタンツエ)”も有名で、”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)””Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)”もまずまず。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG ヴィニェート・アジオーネ‘1998 ★★★ ★★★(90/100) 16/20
IGT スタンツエ‘1999 ★★ ☆☆☆(95/100) 15,5/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(87/100) 14/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘1999 14/20



REDI(レーディ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO BRIAREO
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・ブリアレオ)
 ”ヴェッキア・カンティーナ・ディ・モンテプルチャーノ(地域生産共同体)”が醸造技術向上のために構えた支店が大幅に成長を重ねている。多少年代に左右されるが、典型的な「ノービレ・・・」とも言える良いワイン。”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)”、そして”Vin Santo(ヴィン・サント)”も典型的ながらによく出来たもの。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・ブリアレオ‘1998 ★★ ★★(90/100) 14,5/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(87/100) 14/20
DOC ヴィン・サント‘1993 ★★ 13,5/20


MASSIMO ROMEO(マッシモ・ロメオ)


LIPITIRESCO
(リピティレスコ)
 プルニョーロ、マンモーロ種による年間2000本生産の貴重なワイン。典型的なスミレの香りが、好きな人にはたまらない一本。”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)””Nobile di Montepulciano dei Mandorli(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・デイ・マンドルリ)”も無難な仕上がり。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT リピティレスコ‘1999 ★★ 15/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★(86/100) 12,5/20
DOC N・マンドルリ‘`1997 ★★(90/100) 13,5/20


SALCHETTO(サルケット)


NOBILE DI MONTEPULCIANORISERVA
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)
 通常の「ノービレ‘97」にて、「ガンベロ・ロッソ誌」における初の「3ビッキエーリ」を獲得し、コレは同じヴィンテージのリセルヴァ・タイプ。香りも高く、エレガントに纏まったワインで、流れていくようなタンニンの軽さも見事。”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)””Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)””Chianti Colli Senesi(キャンティ・コッリ・セネージ)”にも注目が寄せられている。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・リセルヴァ‘1997 ★★ ★★(90/100) 15/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(88/100) 14,5/20
DOCG C・コッリ・セネージ‘2000 12,5/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘2000 14,5/20


TENIMENTI ANGELINI-TENUTA TREROZE
(テニメンティ・アンジェリーニ/テヌータ・トレローゼ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO SIMPOSIO
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・シンポージオ)
 
モンタルチーノの"ヴァル・ディ・スーガ”、キャンティの”サン・レオニーノ”とトスカーナ全土に精力的な活動を繰り広げるアンジェリーニ・グループのワイナリー。「97」がガンベロ・ロッソ誌の”3ビッキエーリ”を獲得したワイン。今年は、プルニョーロ、カヴェルネット・ソーヴィニョン種によるバリック熟成のノービレ”Nobile di Montepulciano La Villa(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・ラ・ヴィッラ)”の評価が著しく高く、通常の”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)”、そして、トスカーナではまことに珍しいフランス白ワイン品種"ヴィオニエール”による”Busillis(ブジッリス)”も好印象。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・シンポージオ‘1998 ★★ ★★★(91/100) 15,5/20
DOCG N・ラ・ヴィッラ‘1998 ★★ ★★(89/100) 16/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★(86/100) 13,5/20
IGT ブジッリス‘1999 ★★ 14/20


 
TENUTA VALDIPIATTA(テヌータ・ヴァルディピアッタ)


TRE FONTI
(トレ・フォンティ)
 プルニョーロ、カヴェルネット・ソーヴィニョン、カナイオーロ種によるスーペル・トスカン。タンニンが存在しながらも見事にボディに溶け込んでいて、実に心地良くも軽やかに頂ける一本。”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)””、そしてそのリセルヴァ”Nobile di Montepulciano Riserva(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・リセルヴァ)”における評価も高く、メルロー、カナイオーロ種という珍しい組合せの”Trincerone(トリンチェローネ)”も無難以上の出来栄え。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT トレ・フォンティ‘1998 ★★ ☆☆☆(92/100) 16/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(89/100) 15/20
DOCG N・リセルヴァ‘1997 ★★ ☆☆☆(92/100) 15,5/20
IGT トリンチェローネ‘1998 ★★ ★★(89/100) 15,5/20



VILLA S`ANNA(ヴィッラ・サンタ・アンナ)


NOBILE DI MONTEPULCIANO
(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)
 世界中に根強いファンを持つこの著名なワイナリーの”ノービレ”。新しくエノロゴに名匠カルロ・フェッリーニ氏を迎えますます先が期待されるところで、”Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)”「2000」には既にその采配を感じる。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ ★★(87/100) 14/20
DOC R・モンテプルチャーノ‘2000 ★★ 14,5/20


MONTEFOLLONICO(モンテフォッローニコ)
VITTORIO INNOCENTI(ヴィットーリオ・イノチェンティ)


VIN SANTO
(ヴィン・サント)
 モンテプルチャーノ近郊で最も有名なリストランテ「ラ・キウーザ」のある小さな田舎町のワイナリー。生産量が極僅かなので、あの「サッシカイア」よりも貴重と言える一本。正直とても珍しく”古典的”で万人に好まれるかは分かりませんが、素晴らしい”ヴィン・サント”であることは確か。ほか、”Nobile di Montepulciano(ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ)””Rosso di Montepulciano(ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)””Acellone(アチェローネ)”も見事。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
DOC ヴィン・サント‘1995 ★★ -/20
DOCG N・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ -/20
DOCG R・モンテプルチャーノ‘1998 ★★ -/20
IGT アチェローネ‘1998 ★★ -/20


CHIUSI(キウージ)
FICOMONTANINO(フィコモンターニーノ)


LUCUMONE
(ルクモーネ)
 モンテプルチャーノ近郊の中都市「キウージ」のワイナリーが生み出すカヴェルネット・ソーヴィニョン種100%のワイン。この数年は特に、毎年のレべルの向上が気になる一本。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ルクモーネ‘1999 ★★ - -/20


SINALUNGA(シナルンガ)
CASTELLO DI FARNETELLA(カステッロ・ディ・ファルネテッラ)


POGGIO GRADONI
(ポッジョ・グラドーニ)
 シエナーモンテプルチャーノ間の美しき広野に佇むワイナリーが、僅か(3000本)のマグナムのみ生産するサンジョベーゼ、カヴェルネット・ソーヴィニョン、シラー種による本当に美味しい一本。セカンド・ワインにあたり、”ポッジョ・グラドーニ”のシラー種に変わりメルロー種が使用された”Lucilla(ルチッラ)”、そして、”Chianti Colli Senesi(キャンティ・コッリ・セネージ)”も意外に美味しい。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ポッジョ・グラドーニ‘1995 ★★★ ★★(89/100) -/20
IGT ルチッラ‘1999 ★★(89/100) 13/20
DOCG C・コッリ・セネージ‘1998 ★★(87/100) 13,5/20


TENUTA FARNETA(テヌータ・ファルネータ)


BONGOVERNO
(ボンゴヴェルノ)
 典型的なサンジョベーゼ種ながらに比較的大目の熟成を受け、落ち着いた味わいが生きてくるタイプながらも”フレッシュ感”すらも感じるワイン。同じくサンジョベーゼ種によるセカンド・ワインの”Bentivoglio(べンティヴォッリョ)”も良いワイン。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ボンゴヴェルノ‘1997 ★★ ★★ 15/20
IGT べンティボッリョ‘1998 ★★ ★★ 13/20