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  AREZZO(アレッツオ地区)



 他の地方に比べると、比較的ワインの生産は盛んでなく、深い森林に囲まれて口を除かす開放された土地では、”キアニーナ牛”などの放牧が主要産業として見られる。しかしながら、キャンティ・クラッシコ地区と方を並べるフィレンツエーアレッツオ間では多くの優秀ワイナリーが存在し、良質オリーヴ・オイルの産地としての注目もかなり集まっていた。モンテルルチャーノ近郊にあたる地区でも同様。近年、非常に頼もしいワイナリーの台頭が見られ、地域のリーダーとしては、”ガラトローナ”を生んだ「ファットーリア・ディ・ペトローロ」、”ポデーレ・イル・ボスコ」にて知られる「テニメンティ・ルイジ・ダ・アレッサンドロ」などが代表的。



始めにーガイド・ブックの採点方についてー
AREZZO(アレッツオ)
FATTORIA SAN FABIANO(ファットリア・サン・ファビアーノ)


ARMAIOLO(アルマイオーロ)
 広大な敷地を広げるワイナリーが造るサンジョベーゼ、カヴェルネット・ソーヴィニョン種による赤ワイン。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT アルマイオーロ‘1999 ★★ - -/20


VILLA CILNIA(ヴィッラ・チルニア)


CIGN`ORO(チニョーロ)
 2000本しか生産されない希少価値の高い、サンジョベーゼ、カヴェルネット・ソーヴィニョン、メルロー種によるIGT赤ワイン。他、サンジョベーゼ、カヴェルネット・ソーヴィニョン種の”Vocato(ヴォカート)”、シャルドネイ、ソーヴィニョン種の”Mecenate(メチェナーテ)”、そして”Chianit Colli Aretini(キャンティ・コッレ・アレティーニ)”、そしてそのリセルヴァ”Chianti Colli Aretini Riserva”も評価が高い。エノロゴはベテランのフランコ・ベルナベイ氏が務めている。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT チニョーロ‘1998 ★★ ★★(90/100) 13,5/20
DOCG キャンティ‘1999 14/20
DOCG キャンティ・リセルヴァ‘1998 ★★(86/100) 13,5/20
IGT メチェナーテ‘1998 ★★(89/100) -/20
IGT ヴォカート‘1999 ★★(88/100) 14,5/20


BUCINE(ブチーネ)
FATTORIA SANTA MARIA DI AMBRA(ファットリア・サンタ・マリア・ディ・アンブラ)


GAVIGNANO
(ガヴィニャーノ)
 カヴェルネット・ソーヴィニョン、サンジョベーゼ種によるIGT赤ワイン。他、サンジョベーゼ種の”Casamurli(カザムルリ)”も評価が高く、”Chianti Riserva La Bigattiera(キャンティ・リセルヴァ・ラ・ビガッティエ―ラ)”も有名。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ガヴィニャーノ‘1997 ★★ ★★(89/100) 14,5/20
IGT カザムルリ‘1999 ★★(87/100) 15,5/20
DOCG ビガッティエーラ‘1998 ★★ ★★(84/100) 14/20


FATTORIA VILLA LA SELVA(ファットリア・ヴィッラ・ラ・セルヴァ)


SELVAMAGGIO
(セルヴァマッジョ)
 カヴェルネット・ソーヴィニョン種100%のIGT赤ワイン。サンジョベーゼ種によるもう一つのIGT赤ワイン”(フェルチャイア)”においてもよく知られている。1ヘクタール当たり10,000本という密度の高く現代的な畑を有する。エノロゴはステーファノ・キョッチョリ氏。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT セルヴァマッジョ‘1997 ★★ ★★ -/20
IGT フェルチャイア‘1998 ★★ ★★(86/100) 14/20


MERCATALE VALDARNO(メルカターレ・ヴァルダルノ)
PODERE IL CARNASCIALE(ポデーレ・イル・カルナシャーレ)


CABERLOT(カヴェルロット)
 
「カベルロット」という、一種の「カヴェルネット・フラン種」により造られた、生産量僅かマグナム1500本と入手困難なワイン。当然、個人的にも、「凄いらしい」という噂意外は、発見した事はありません。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT カベルロット‘1998 ★★ ★★★(91/100) -/20


FATTORIA PETROLO(ファットーリア・ペトローロ)



GALATRONA
(ガラトローナ)
 今回でガンベロ・ロッソ誌では3年連続の”3ビッキエーリ”獲得にあたるスーパー・メルロー。フィレンツエからアレッツオ方面のキャンティクラッシコ地区近郊に生まれる偉大なワインである。他、サンジョベーゼ種の”Torrione(トッリオーネ)”、そしてその両種のべースによる”Terre di Galatrona(テッレ・ディ・ガラトローナ)”の評価も高い。エノロゴはジュリオ・ガンベッリ氏。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ガラトローナ‘1999 ★★★ ☆☆☆(93/100) 14/20
IGT トッリオーネ‘1999 - ★★(89/100) 14,5/20
IGT テッレ・ディ・ガラトローナ‘1999 ★★(89/100) -


 
POGGIO IL PINO LA RENDOLA(ポッジョ・イル・ピーノ・ラ・レンドーラ)


MERLOT(メルロー)
 ルカ・ダットーマ氏が腕を魅せ付けたワインのひとつとして、数年前にだいぶ話題となったワイナリー。他、サンジョベーゼ種の”La Pineta Rosso(ピネータ・ロッソ)”や、サンジョベーゼ、カヴェルネット・ソーヴィニョン、メルロー種による”L`Incanto(リンカント)”などのIGT赤ワインもまずまず。プーリア州にて生産されるプリミティーヴォ種の”Zinfandel Anfora(ジンファンデル)”などでも知られています。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT メルロー‘1999 ★★(89/100) 15,5/20
IGT ラ・ピネータ‘1999 - ★★(89/100) 14/20
IGT リンカント‘1999 ★★(89/100) 12,5/20


TERRANUOVA BRACCIOLINI(テッラヌオーヴァ・ブラッチョリーニ)
TENUTA SETTE PONTI(テヌータ・セッテ・ポンティ)


ORENO(オレーノ)
 近年デビューしたばかりながら、スター・エノロゴ、カルロ・フェッリーニ氏の導きによりたちまち業界を騒がす結果を生み出したワイナリーの造るボルドー品種赤ワイン。サンジョベーゼ種によるセカンド・ワイン”Crognolo(クロニョーロ)”も見事。共に生産本数10,000本。農園では、キアニーナ牛やチンタ・セネーゼ子豚の養育も行っているという。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT オレーノ‘1999 ★★ ★★★(94/100) 15,5/20
IGT クロニョーロ‘1999 ★★ ★★(87/100) 14,5/20


SAN GIUSTO VALDARNO(サン・ジュースト・ヴァルダルノ)
TENUTA ILBORRO(テヌータ・イル・ボッロ)


IL BORRO
(イル・ボッロ)
 ワインに詳しくない方でも既にご存知の方も多いでしょう。あの”フェッラガモ”が近年旗上げしたお屋敷のデビュー作ワインです。僕はまだ試していませんが、”エスプレッソ誌”における、いきなりの異例な高得点はいささか不自然かも。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT イル・ボッロ‘1999 ★★ - 17/20


MONTE SAN SAVINO(モンテ・サン・サヴィーノ)
SAN LUCIANO(サン・ルチャーノ)


D`VIDIO(ドヴィーディオ)
 サンジョベーゼ、モンテプルチャーノ、カヴェルネット・ソーヴィニョン、メルロー種による赤ワイン。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ドヴィーディオ‘1998 ★★ ★★ -/20


CORTONA(コルトーナ)
TENIMENTI LUIGI D`ALESSANDRO(テニメンティ・ルイジ・ダ・アレッサンドロ)


PODERE IL BOSCO(ポデーレ・イル・ボスコ)
 もはやトスカーナのワイン史に欠かせないほどお馴染みとなったシラー種による赤ワイン。毎年安定した実力を誇り、同様に完成度の高いシャルドネイ種による白ワイン”Podere Fontarca(ポデーレ・フォンタルカ)”の存在も重要。”Vin Santo(ヴィン・サント)”も美味しい。
ヴィンテージ\ガイド・ブック ガンベロ・ロッソ誌 ヴェロネッリ誌 エスプレッソ誌
IGT ポデーレ・イル・ボスコ‘1999 ★★ ☆☆☆(92/100) 15,5/20
IGT ポデーレ・フォンタルカ‘2000 ★★ ★★(89/100) 14/20
DOC ヴィン・サント‘1993 ★★ ★★★(91/100) 15,5/20