ムラーノ島を出発した水上バスは、漁師の島、ブラーノ島を目指して疾走します。車窓には時折、ラグーナに浮かぶ無人の島が見え隠れし、また、マルコポーロ空港を飛び立った機影が遠ざかって行きました。そして約30分後。私たちは、カラフルな家並みとレース製品で有名なブラーノ島に降り立ちました。
ブラーノ島
漁業が盛んなブラーノ島では、漁師が海上から自分の家を識別できるように壁の色を塗り分け、その結果、実にカラフルな街並みができあがりました。
漁を終えた船は自宅の前に止めてあります。
高い建物がないので整然としています。
ブルー、オレンジ、白、黄緑など、実に様々な色の家が並んでいます。そして、どの家も白い窓枠と緑色の雨戸で統一されています。建物の高さがほとんど同じなので、街並みは調和がとれています。
メインストリートから1本奥に入ると
本当に静かな島です。
近くで見ると壁の色には微妙な濃淡があり、窓には鉢植えが置かれたり、鳥かごが吊されたりしていて、とてもお洒落です。
この日は天気も良く、家々の壁の色が空や海の青に良く映えていました。
運河は鏡のように凪いでいます
この島は、非常に繊細なレース編みの産地としても有名です。このレース編みは、漁網の修理から生まれたものだといわれており、メインストリートには、テーブルクロスやハンカチ、タペストリー、日傘、ブラウスなどのレース製品を売る店がいくつも並んでいます。
トラットリアやレース製品の店が
立ち並ぶメインストリート
また、この島は魚介類がおいしく、ヴェネツィア本島に住んでいる人もランチを食べにくることがあるそうです。手頃な値段のツーリストメニューがあるリストランテ(名前を忘れた。)で食べたトマトソースのパスタや白身魚のフリットは、この旅一番の味でした。
ラグーナの島巡りをするなら、お昼ご飯をブラーノ島で食べることをおすすめします。
オープンテラスのトラットリア