夢 の 泉  
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御 案 内
ここはでは、人間の眠りの世界の不思議な体験の「夢」をテーマにしています。ちなみに夢日記でインターネット検索すると482000件にもなります。結構夢に対して興味のある方達は多いと言えます。ここでは夢とは何かということと、アムランの独自の夢の研究論や夢日記や夢判断の材料や解釈を提供していきたいと思います。
  
夢 研 究 論
夢というのはどのような現象なのでしょうか。科学的にというよりは、医学的な大脳生理学の観点から言えば脳内の精神作用としかいいようがないわけです。
睡眠という生理現象における、ノンレム睡眠とレム睡眠と呼ばれる2種類の状態のうち筋肉が緩んで休息しているが脳は活発に働いているレム睡眠の状態のときに生じる現象であると説明はされています。
 また、古来心理学者達も研究素材としてきました。フロイトとユングの研究は有名です。ただ、あまりにも理論が心理学的な特定の要素やイメージにとらわれすぎているのではないかと考えられます。
 フロイトの場合は性欲と抑圧的な心理にとらわれており、ユングの場合はイメージをパターン化(7つ)して意識をむしろ狭くとらえてしまっているような気がいたします。パターン化というのは分析の基本なので完全に否定するつもりはありません。
  
マイ夢見の実際
 いろいろな方の夢の内容ではなくて、見ている状況を聞くと、モノクロとカラーに分かれ。
さらにストーリー性があるかないかの四つのパターンにわかれるようです。
ほとんどの人が夢を見ていたらしいことは自覚しているが、内容をはっきり覚えているのかというと、断片的な記憶だったり。
 たとえば鳥なら鳥、鍵なら鍵だけという一つの象徴的な特定の画像や場面だけしか覚えていないというのが現実だと思います。
 夢をカラーで見て、しかも現実と変わらないくらい食感も感覚もあるし。自分の意志で夢の中で行動できるというくらい覚えていたり夢自体を操作できる、つまりコントロールできる方はごくごく少ないと思います。
  アムランの場合は
強制的に見せられているというような夢
自分でコントロールできる夢
一般的な断片的な記憶しかない夢
正夢としかいえない現実に夢と同じことがおきる夢
古来から宗教家が啓示としてしめされるような事柄を示されると言うか見せられる俗に霊夢
自分の脳の生理現象でおそらくフロイトやユングの理論にあてはまるのではないのかという夢
アムランは雑夢として分類している上記にあてはまらない夢
以上の7種類に自分では分類しています。
 夢はカラーで何か映画のようにシナリオ的に見ているし、記憶している夢見の達人レベルの方達の体験とアムランの共通点はやはり夢の中での感覚が現実と変わらないだけの感覚(視覚・聴覚・味覚・触覚・痛覚)があります。
 夢見の達人といえるレベルの方でも、夢の中の時間とシナリオが強制的に進んで、自分自身の意思では行動できないということが多いようです。
 一歩進んで夢の流れの中で、ああこれは夢を見ていると自覚できた上で、多少は自分の意識を意図的に夢の中に反映させることができる方も存在します。
 中には夢を自由自在に操れる方もいますし、夢をコントロールしようという欲望は、洋の東西を問わず古くからあります。 
さらに、夢を見るテクニックのノウハウといいますか、ハウツー本というものは、随分いかがわしい方法もあるようですけれども存在しています。
   
 実際はアムランの見る夢の場合は全てカラーで、感覚は全てそろっているのですが、一種の安全装置が働いているらしく、大怪我をする場面でも痛覚と気温の暑い寒いは感じません。
 心理的には、場面に合った感覚を想像しているのですが、不思議と痛みと温度は感じたことはないところに特徴があります。
 また知識として事前には知らなかったのに後で調べると正しかったということもよくあります。
 現実とは大きく違う事では、空を飛ぶような現実にはできないことも夢のなかでは意識をすることで、できます。夢を見ていると自覚したあとで、空を飛びたいと思うとできます。
 夢をはっきり見ていると自覚できるようになったのは、小学校5年生くらいであり。夢日記をつけるようになったのも小学校5年生のときです。
 夢自体をそこそこコントロールできるようになったのが高校一年生くらいで、最初のうちは夢を見ていると自覚した途端に目が覚めてしまったり、夢の中で異常に体が重くなったりしました。夢を見ていると自覚して自分で意識的に行動しようとすると衝撃的な振動とともに目を覚ましてしまうような体験が続きました。
 現在は自由にコントロールできますし、夢の続きを見ようとすると見ることも可能です。自由に目を覚まそうと思えば覚めることもできるし、夢の流れとしては覚めそうな場合でも強制的に夢の世界にもどることもできます。
 実際には、夢はほとんど毎日見ているようなものですが、見ていると自覚したときに見る価値がない、無意味と判断した夢は無視したり記録していない場合があります。
 夢を見ている状況ですが、1つの流れの中で、映画を2本3本と別々のものを連続して見ているように場面が変わる場合と、上記の7種類の分類の夢を一夜で続けて何種類か見る場合があります。
 アムランが自分の夢で不思議に思うのは、夢のなかでの時間経過が数日あるいは数ヶ月に及んでいる場合でも現実には最大で10分程度しか経過しておらず。ほとんど瞬間的に夢を見ているということです。平均で5分間前後です。瞬間的に1分の間に数日経過した体験の夢もかなり見ています。
 もう1つ不思議な夢は、夢から覚める夢です、夢を見ていると自覚して、夢から覚めたらまだ夢の中だと自覚できて、何度か夢の中で夢から覚めるという夢の体験があります。普通は二回程度夢を見ていると自覚して、3度目に目を覚ましたのが本当の目覚めだったという夢も数回見ています。
 アムラン自身の夢から覚める夢の1番最初のものは、1986年の3月に見たマイ夢日記掲載の80番の夢があります。
   
大学の近年の夢の研究
 現在、確認と調査中ですが、2002年から2003年にかけて明晰夢という研究テーマで日本の大学の研究者が学術的に夢見の研究をおこなっていたという情報が入りましたので調査中です。
 一番最初は海外で1980年代からはじまったとのことです。明晰夢の定義ですが、「今、自分は夢を見ているという完全な自覚を保ちながら夢を見ている現象」を言うとのことです。この定義だとアムランの夢は全て明晰夢になりますね。
 学術的な研究をもっとつっこんでしてみたいものです。                                   2006.05.10

 

夢日記コラム
   
夢の碑文
 世界最古の夢日記の記録と考えられるものとして、エジプトのギザの大ピラミッドのそばにあるスフィンクス像の前足の間に、花崗岩でできた碑文があります。
 この花崗岩の碑文は「夢の碑文」と呼ばれ、新王国第18王朝のトトメス4世(紀元前1401〜1391)が王子時代にギザ周辺まで狩りに来たとき。疲れて当時砂に埋もれたスフィンクスのある丘で昼寝をしました。
 夢枕にスフインクスが現れて、「自分を砂の中から掘り出してくれたら王にしてやろう」と言われ、掘り出して王になったことがヒエログリフで書かれています。
    
聖書に載っているエジプトのファラオが見た有名な夢
 旧約聖書の最初の巻である『創世記』に出ている話

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 エジプトのファラオ(王)が夢を見た。彼がナイルの岸に立っていると、ナイル川から色つやの良い、7頭のよく肥えた雌牛があがって来た。雌牛は葦の野原でたくさんの草を食べた。
するとその後を追いかけて、醜い7頭の痩せた雌牛があがって来た。痩せて醜い7頭の雌牛は、先に上がってきた色つやの良い肥えた牝牛を食い尽くしてしまった。
そこでファラオは一度目を覚ました。 ふたたび眠って2度目の夢を見た。見ると1本の麦の茎に7つのよく実った穂がついていた。すると、すぐその後から、東風に焼けた、7つのしなびた穂が出てきて、よく実ったった7つの穂を全て飲み込んでしまった。
そこでファラオは目を覚ました。
 このあと、エジプト中の神官や魔術師や学者を集めて夢を話したが、だれも解釈できる者がいなかった。
 ところが、奴隷のヨセフだけが正しく解釈した。ヨセフによると、7頭の肥えた雌牛とは、豊作の7年のことである。7つの実った穂も豊作の7年のことである。
7頭の痩せた雌牛とは7年の飢饉のことであり、7つのしなびた穂も7年の飢饉のことである。ふたつの夢は、同じことを意味している。
エジプトの国に、豊作の7年があって、その次に7年の飢饉が起こるだろう。
豊年のことは忘れられ、飢饉で国は滅びてしまうだろう。
それは神のなそうとしていることであり、そのため神は、ファラオにそれを告げたのである。
だから、豊年の7年のうちに食糧をたくわえ、飢饉の7年に備えなさいという警告であった。ファラオがその通りにすると、ヨセフが言ったとおりのことが起った。

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 この話しの続きは、旧約聖書に書かれていますので、興味のある方は旧約聖書の創世記を読まれることをお勧めします。
ちなみにヨセフの一族はこの後に栄えますが、ヘブライ人の事を指します。
その子孫からモーゼが出て、一族をひきいてエジプトを脱出する『出エジプト記』も、旧約聖書では有名な話です。
この『創世記』の元になった資料は、紀元前8世紀ころにまとめられたようですが、元になった話は、紀元前12世紀以前に遡ることができるようです。
参考までに『出エジプト記』の王は新王国時代の第19王朝のファラオのメルネプタハ(紀元前1224〜1214)と言われていますので、この夢の話は新王国の18〜19王朝にかけての実話ではないかと考えられます。  
      古代エジプトに興味のある方はこちらもどうぞ →  古代エジプト研究資料
   
夢と文学
夢を扱った文学作品で有名なものと言えば、明治の文豪夏目漱石の「夢十夜」があります。
明治41年に朝日新聞に掲載されたものです。
内容的には十夜ですから夏目漱石が10日間に渡って見た夢を記録した体裁で社会や文明批評をしたものであり。実際に見た夢の記録ではないという解説や評論が一般的です。
確かに夏目漱石の「夢十夜」の10の夢は理路整然とストーリーの流れがあって、夏目漱石が何らかの発想を元に夢仕立てにしたといえなくもありません。
しかし、よく読みこんでみると、夏目漱石が実際に見た夢ではないのだろうかと感じる、夢独特のストーリー展開があります。
かなりグロテスクな場面やストーリーの飛躍。いわゆる場面がいきなり変わるといった夢独特の時間の経過を感じます。
夢が最初にあって、夏目漱石独自の社会批判を盛り込んでいると言うのが「夢十夜」という作品ではないのでしょうか。
 夢日記ではありませんが、物語が実は夢だったという俗に「夢オチ」というストーリーの文学作品や漫画作品は数多く。
特に有名なものはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」でしょう。
アリスの冒険は実は夢だったというファンタジー小説ですが、夢オチ小説ではなく、本格的な夢日記小説作品を作家さん達に挑戦して書いてほしいものだと思います。
   
夢と科学の発見

科学者達の科学的発見の影に夢で見た何かがヒントになっているというエピソードが幾つか知られています。
ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士も中間子理論を思いついたのは夢でみた何かがヒントになっていることを語っています。
フリードリッヒ・フォン・シュトラドニッツがベンゼンの炭素6個と水素6個からなる化学式を解明するのに長年悩んでいた所、夢で尻尾をくわえて輪のようになった蛇が現れてベンゼンの化学式の解明のきっかけになった話は有名です。
夢と言うものは発見のヒントを提起してくれるものでもあるわけです。
夢は論理的でないとか非科学的とはいいきれないという証拠が幾つかの科学的な発見の影にはあるわけです。

    

マイ夢日記分析
 幼少時はあまりきちんと夢日記をつけようとしていたわけでもなく、覚えていること自体が少なかったので1年間に見る夢の数も10件以下です。
中学生から高校生の時期には夢を見るためのトレーニングと意識をかけるようにしていたために。
夢の記憶が良くなってきていることが1年間に見る夢の件数が増えている事からわかります。特に大学入学以降は年間60平均で記憶しているのは、現在まであまり変化していません。実際は毎日見ているはずであるが、記憶されているのは一年の六分の一程度というところ。
現在約2000件の夢日記記録のうち約1000件が掲載できている状況ですが、残り約1000件も整理し、内容的な分析や分類まで行うことができればいいなと思っています。
   
夢日記登場人物研究 夢日記登場場所研究