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 初アップロード日 2005,07,25
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天体資料          ※ 参考資料は東京天文台編纂の理科年表のデータに基づく
  
太陽系を構成する天体   
1930年より9つの惑星があったが、2006年8月の国際天文学連合(IAU)の会議の結果、惑星の定義の変更により冥王星が惑星としての地位を失い8つとなる。

惑星の定義  以下の3つの条件を満たす必要がある

 @ 太陽を周っている。
 A 質量が大きく、ほぼ球形をしている。
 B 軌道付近に他の天体が存在しない。

冥王星の場合は軌道が楕円であり、海王星の軌道と交差しており、衛星とされるカロンとは二重星の関係にあることが言われている。これまで(dwarf Planet)矮惑星と翻訳されていたが、分類和名として準惑星に統一されることになった。準惑星としては火星と木星の間にあるセレスと冥王星の外側のエリスも分類される。
  
太陽 the sun 太陽系の中心にある恒星
太陽系の中心にあり重力によって惑星を支配する巨大な高温のガス球。核融合反応によって発生するエネルギーは、電磁波または微粒子として周囲の天体に伝播する。
質量は太陽系の全質量の99.8%を占め、半径は地球の109倍(直径1392000km)、
体積は130.4万倍、質量は33万倍、地球からの距離 1億 4960万 km(1パーセク)、自転周期約 25.4日、光球の表面温度は摂氏約 6000 度、外側のコロナでは 100 万度にも及び、X線や電波も放出。
表面現象としてプロミネンスや温度の低い黒点などがある。
70億年後には赤色巨星化すると予測されている。
 
水星 Mercury 太陽から1番目の距離にある惑星
自転周期58.7日。公転周期は 88 日、楕円軌道で太陽からの距離は 4600 万 km から 7000 万 km 、平均距離は 5789 万 km、直径4880km、赤道半径 2439km、体積は地球の0.056倍、質量は地球の0.05527倍(約 1/18) 、小惑星を除いた惑星中最も小さい。 衛星は無く、大気も存在しない。肉眼では夕方の西の空、または明け方の東の空に短時間見える。別名 辰星とも。
 
金星 Venus 太陽から 2 番目の距離にある惑星
水星と地球との間に位置し、太陽からの平均距離 1 億 821 万 km、直径12104km、体積は地球の 0.857 倍、質量は地球の 0.815 倍、公転周期 0.6152 年 ( 225 日 )、自転周期 243 日。 他の惑星とは逆の時計回りに自転している。
濃密な大気が存在し、表面は雲におおわれている、反射率が 0.78 あるため、一等星の数十倍の明るさを持つ。
衛星はなく、日没後西の空に見えるときは「宵の明星」や異称として「長庚」、日の出前東の空に見えるときは「明けの明星」や単に「明星」と呼ばれる。別名 太白とも。
  
地球 the earth 太陽から 3 番目の距離にある惑星
人類の生存する天体であり、 表面に水が多量に存在し、大気中に酸素が多量に存在する、表面に動植物が存在していることなどが他の太陽系の惑星と大きく異なる。
完全な球体ではなく、特有の磁場をもつ回転楕円体。
自転周期は23時間56分。太陽の周囲を約 365 日の周期で公転する。
月と呼ばれる衛星を1個持つ。
赤道半径約 6378km、極半径約 6357km。地殻、マントル、核の 3 つから構成され、質量約 5.98 ×1027、平均密度 5.52、太陽からの平均距離約 1 億 4960 万 km ( 1 天文単位 ) 。
  
火星 Mars 太陽から 4 番目の距離にある惑星
太陽からの平均距離 約 1.52 天文単位 (2 億 2794 万 km)、直径6792km、体積は地球の 0.15 倍、質量 0.108 倍、公転周期 1.8808 年 ( 687 日 ) 、自転周期 1.026 日 ( 24 時間 37 分 ) 。
衝の平均距離は 7800 万 km、大接近の場合は 5000 万 km 程度まで近づく。
表面の 3/8 が暗緑色で他は赤褐色、南北両極に白い極冠がある。
地球に似た四季の変化があるが、大気は地球よりかなり薄い。
フォボス、デイモスの二つの衛星をもつ。別名 焔星・螢惑星。
  
ケレス(セレス)  準惑星
1801年1月1日ピアッジにより発見される。
小惑星としては規模の大きな天体のために、分類上は準惑星とされる。
小惑星番号は1番。直径910km。公転周期4.6年。自転周期9時間40分
  
小惑星帯
アステロイドベルト、大小さまざまな小惑星が周回している場所。数十万個あると推定されている。
  
木星 Jupiter 太陽から 5 番目の距離にある惑星
太陽からの平均距離 約5.2天文単位(7 億 7833 万 km)、
惑星中最も大きく 直径142984km、赤道半径 7 万 1370km ( 地球の約 11 倍 ) 、体積は地球の 1321 倍、質量は 317.83 倍、公転周期 11.86 年、自転周期 9 時間 56 分。
薄い環を持つ。
水素、ヘリウム、メタン、アンモニアを主とする大気がある。
衛星は 60 個以上 (新発見の可能性あり) 。ガリレオが1610年に発見した4個のガリレオ衛星が有名(イオ 直径3642km  エウロパ 直径3130km  ガニメデ 直径5268km   カリスト 直径4806km)。
別名 歳星・太歳・ジュピター。
  
土星 Saturn 太陽から 6 番目の距離にある惑星
太陽からの平均距離 約 9.54 天文単位 ( 14 億 2700 万 km ) 、直径120536km、質量は地球の約 95.16 倍、体積は地球の755倍、赤道半径約 6 万 km ( 地球の約 9.4 倍 )、自転周期10時間39分、公転周期約 29.46 年 ( 29 年 167 日 )、メタン、アンモニアを含む厚い大気におおわれ、平均密度は惑星中最小で、0.7 (水に浮く ) 。
明るさはほぼ一等星。
土星の赤道の周囲を公転する環は、固体粒子の集合体であり。いくつかの帯に分かれており、最大の間隙はカッシーニの隙間と呼ばれている。環自体は1655年にホイヘンスが発見。
衛星は 40 個以上 (新発見の可能性あり)。別名 鎮星・填星。
大きな衛星のサイズは テチス(直径1060km) ディオーネ(直径1120km) レア(直径1528km) タイタン(直径5150km) イアペトゥス(直径1436km)
  
天王星 Uranus 太陽から 7 番目の距離にある惑星
太陽からの平均距離 約19.22天文単位(28 億 8293 万 km)、直径51118km、体積は地球の 63 倍、質量は地球の14.54 倍。公転周期約 84年、自転周期は17時間13分
太陽の赤道面と軌道面の傾斜は約 98 度あり、黄道面内を横倒しになって回っている(自転軸が横倒しになっている)。
20数個の衛星が存在し、環もある。
1781 年、イギリスのハーシェルが発見し、望遠鏡で最初に発見された惑星としても知られている。
大きな衛星のサイズは アリエル(直径1158km) タイターニア(直径1578km) ウンブリエル(直径1170km) オーベロン(直径1522km)
  
海王星 Neptune 太陽から 8 番目の距離にある惑星
太陽からの平均距離 約 30.11天文単位 (約45億 km )、直径49528km、体積は地球の 58 倍、質量は地球の約 17.15 倍、公転周期164.8 年、自転周期 16 時間6分。
衛星は 10 個以上で、トリトンは海王星の公転方向と逆方向に公転している。
1846 年、イギリス人アダムスとフランス人リベリエの推算に基づいて、ドイツ人ガレが発見した。トリトンの直径は2706km
  
冥王星 Pluto
 準惑星
太陽から 9 番目の距離にある惑星であったが、2006年8月より惑星の定義に該当しないと言う理由で惑星としての地位を失う。
太陽からの距離は 44 億 4000 万 km から 73 億 9000 万 km、平均距離約 59 億kmで、約 40天文単位。軌道が傾斜しているために海王星の内側の軌道に入ることがある。
直径は地球の 0.46 倍の2390km、推定質量は地球の 0.0025 倍、公転周期約 248 年、自転周期 6 日 9 時間。
衛星はカロン(直径1172km)が 1 つあるとされているが。実際には冥王星とカロンは惑星と衛星という関係にはなく、太陽を周る軌道を中心軸として2つの星がお互いの重力のバランスをとりながら近距離で回転しながら一つの軌道上を周回する二重星である。
衛星としてはニクスとヒドラの2つが衛星としての定義の衛星である。
軌道傾斜角は 17 度で軌道離心率とともに他の惑星と比較すると最大。
1930 年、アメリカ人 C ・ W ・ トンボーが発見。
   
クワオワー エッジワース・カイパーベルト天体
太陽からの距離は 62 億 1000 万 km から 67 億 500 万 km 約42天文単位。
直径約1250km
 
エリス  エッジワース・カイパーベルト天体
準惑星、幻の10番惑星。
2003年10月21日写真映像から発見される。
公転周期557年。直径2400キロメートル。
衛星としてデュスノミアがある。
   
セドナ エッジワース・カイパーベルト天体
太陽からの距離は 114 億 1500 万 km から オールトの雲1500億 km 付近。
直径約1600km
   
EKBO エッジワース・カイパーベルト天体
海王星の軌道約30天文単位(約45億 km )から1万天文単位付近のオールトの雲までの間の領域にある氷や塵でできた小天体の帯。短周期彗星(太陽を回る周期が200年未満)の発生ポイントとされる。
1940〜1950年代にエッジワースとカイパーの2人の天文学者が存在を主張した。
現在軌道が判明した小天体は約1000個。直径10キロメートル前後の小天体は1兆個は存在するとされている。
   
オールトの雲
1万から10万天文単位の約1光年前後の距離に、数兆個の氷と塵状の小天体が球形に殻のように広がっていると推定されている太陽系のもっとも遠い空間。長周期彗星(太陽を回る周期が200年以上)の発生ポイントとされる。
1950年にオランダの天文学者のオールトが提唱した。
   
衛星資料
 
月 the moon
地球に一番近い天体であり、地球のただ一つの衛星でもある。平均距離は38万4401km。
直径3476km、玄武岩質で組成され、大気は存在しないとされる。
質量は地球の0.0123(約 1/81)。体積は地球の0.0203倍
27.32 日で自転しながら、約 29.53 日で地球を一周し、自転と公転の周期がほぼ等しいため常に一定の半面だけを地球に向けている。
月の動きについて
月は27.3日かけて地球を一周(公転)する。月が公転している間に地球自体が太陽の回りを回る公転の影響で太陽と地球と月の位置関係が同じになるためには、月は2.2日分余分に地球を回らなくてはならない。そのために新月から新月までの周期は29.5日になる。
月は地球から見て太陽と同じく、東から昇って南に動き、西に沈みます。
太陽同様一日12時間出ています。
冬至と夏至では時間が12時間よりも長くなったり短くなったりします。

太陽と地球との位置により以下の見え方をします。( ・ は文学表現上の月名 )

 ◎ 新月 朔(さく)
 太陽と同じ方角にあるために地球から暗くなっている部分しか見えません。日食などの特別な場合以外は見えない。ただし午前6時から午後6時まで実際には見えないけれども出ています。

 ・ 二日月
 ・ 三日月  (若月・眉月) 
 ・ 七日月
 ・ 八日月

 ◎ 上弦の月(午後の半月・夕月夜・宵月夜・弓張り月)
 太陽が月より西に存在するために、西側が明るい半月です。太陽が先に出てから月より先に沈みます。正午12時から真夜中の12時まで出ています。月の明るい方角が西になります。

 ・ 十日余りの月
 ・ 十三夜月(小望月)


 ◎ 満月(望月・十五夜)
 太陽と反対側にあるために明るくなっている部分が全て丸く見えます。
太陽が沈んでから夜明けまでの午後6時から午前6時まで出ています。
真夜中の12時にちょうど真南に位置しますので方角や時間がわかります。

 ・ 十六夜月(いざよい)
 ・ 立待月(たちまち) 
            17夜
 ・ 居待月(いまち) 
              18夜
 ・ 寝待月(ねまち)・臥待月(ふしまち)
  19夜
 ・ 更待月(ふけまち)・宵待月(よいまち)


 ◎ 下弦の月(午前の半月・有り明けの月・朝月夜・弓張り月)
 太陽が月より東に存在するために、東側が明るい半月です。
上弦の月とは逆に真夜中の12時から正午12時まで出ています。月の明るい方角が東になります。

 ・ 二十日余りの月
 ・ 二十三夜月
 ・ 二十六夜月
   太陽のすぐ西側に見える細い月。
 ・ 三十日月 (みそかづき)  ・つごもり・つきこもり
日食
月が地球と太陽の間にあり、新月のとき太陽を覆い隠す現象。
月と地球の距離は月の軌道が楕円形のために、地球に近いときと遠いときでは5万キロメートルの差がある。
・皆既日食 月が地球に近く大きく見えて太陽を完全に隠すときの見え方。
・金環日食 月が地球より遠く小さく見えて太陽を覆い切れないときの見え方。
月食
地球が太陽と月の間にあり、満月のとき地球の影に月が入る現象。
・皆既月食 完全に地球の影に入ったとき。
・部分月食 部分的に地球の影に入ったとき。
年に1回ていどおこり、月が見えている場所であれば全世界で見える。
皆既月食になっても地球の大気による太陽光の屈折のために、真っ黒にはならず。暗褐色か赤みを帯びて見える。
  
ガリレオ衛星
土星の衛星
 
 ・ イオ    Io      直径3642km
 ・ エウロパ Europa   直径3130km
 ・ ガニメデ  Ganymede 直径5268km
 ・ カリスト  Kallisto   直径4806km

 以上 の4つの総称。
 1610 年、ガリレイが発見したため、ガリレオ衛星と呼ばれている。
    

 

その他
  
北斗七星
天の中心の北極星を探すのに使われるおなじみの星座であり。ひしゃくの形をしていることで知られている。
古来様々な異名がある。
 ・ 七ます星
 ・ 七曜(ななよう)
 ・ 船星・北の星
 ・ 七つの星
 ・ 柄杓星(ひしゃく)
 ・ 鍵星(かぎ)
 ・ 舵星(かじ)
 などである。
 変わったところで四三の星(しそうのほし)と呼ばれるが、これはサイコロを2個振ったとき4と3の目がでることをしそうと言うところからの呼称である。
 北斗七星の柄杓の容器にあたる最初の部分から柄の最後まで順にギリシャ語のアルファベットでα星(アルファ)・β星(ベータ)・γ星(ガンマ)・δ星(ゼルタ)・ε星(エプシロン)・ζ星(ズィータ)・η星(イータ)と名前がついている。柄杓の柄が折れ曲がる位置にあるζ星(ズィータ)のそばにはアルコル(輔星)と呼ばれる星があります。
 アルコルは視力を試すという目的に使われることも多く、 「目試し星」(めだめしほし)とも呼ばれています。
 ちょっとドキッとする別名として「寿命星」と呼ばれることもあり、アルコルが正月に見えないものは年内に寿命を迎えるという迷信もあります。
  

 

用語集
  
内惑星 軌道が地球の公転軌道よりも太陽側にある惑星の総称。水星と金星。内遊星ともいう。
惑星、月などの黄経と太陽の黄経との差が 180 度に等しい時刻、およびその状態をさす。惑星が地球に対して太陽と正反対の方向にあること。 このとき外惑星は地球に最も接近する。内惑星には衝は理論上ない。
惑星と太陽とが黄経を等しくする時。外合と内合がある。
外合 地球から見て内惑星と太陽との黄経が相等しく、しかも太陽に対して惑星が外である場合。上合ともいう。
内合 内惑星と太陽との黄経が等しく、内惑星が太陽と地球との中間にある場合。下合ともいう。
新星 二重星の大気の爆発、星本体の爆発ではない。(Nova)
超新星 寿命の尽きた大質量の恒星の爆発。(Sper Nova)
宇宙速度 第1速度 惑星重力圏脱出速度
第2速度 惑星外周軌道脱出速度
第3速度 恒星系脱出速度