東京大学法学部 2005年度 「行政学」 講義
2005-9-25
2006-1-27
● 2005年度冬学期開講 法学部 25番 教室
毎週 火曜日1限( 8:30〜10:10)
金曜日4限(15:00〜16:40)
この講義は終了いたしました。 06/01/27
● 授業の進め方
1.休講等の授業に関する連絡事項、使用教材、文献等については、このホームページで随時掲示する。
毎回、授業の前には、このホームページをみて準備をしておくことが望ましい。
2.授業は、以下に示す計画に従って進める。授業の回数は、22〜24回を予定している。
休講等で、授業計画通り進行しない場合には、1月に補講をする。
3.講義の冒頭に、時事的な解説をして、行政学の実際の問題への応用、適用の方法を紹介する。
毎日、新聞、テレビのニュース等に関心をもつことが望ましい。
4.試験は、通常の試験期間中に行う。
5.授業や行政学に関する質問は、講義の終了時か、私宛のメールで。 morita@j.u-tokyo.ac.jp
メールでの質問は、授業の冒頭に紹介し、回答する予定。
● 授業計画
★現時点で予定している授業の概要とキーワードは下記の通り
0 ガイダンス (3回) ── 行政とは何か?/事例 1〜4
T 行政国家と行政学 (4回) ── 行政国家 /行政学の誕生と発展 /行政改革の理論
U 統治構造と政府間関係 (4回) ── 政府体系 /議会と行政府 /中央と地方
V 行政活動と制度 (6回) ── 行政活動における法 /制度設計の選択肢
/法執行と行政管理 /環境適応と制度改革
W 官僚制と行政組織 (5回) ── 官僚制 /組織と管理 /公務員制度と人事管理
X 行政参加と行政責任 (3回) ── 行政参加 /評価と行政責任
● 授業で使用する基本的教材について
いわゆるそれに沿って授業を行うような教科書は使わない。
しかし、手元に置いて、随時参考にすべき基本的文献として、とりあえず、次のようなものをあげておく。
1から3は、教科書。4,5は、論文集で参考文献。
1.クリストファー・フッド著(森田朗訳)『行政活動の理論』岩波書店
「新公共管理論」に基づく行政活動のメカニズムについての優れた教科書。行政活動に関しては、本書に拠るところが多い。
2.森田朗著 『改訂版 現代の行政』日本放送出版協会
放送大学の教科書であり、一般読者向けに書かれているので、法学部の行政学の授業では易しすぎる。
しかし、授業の体系と概要を知るためには必要。
3.西尾勝著『行政学[新版]』有斐閣
わが国で最も権威ある体系的で詳細な教科書。
しかし、行政環境が激変しつつある今日、最近の動向が充分に反映されていないところがある。
4.森田朗編著『行政学の基礎』岩波書店
最近の行政学の基本概念について論じた若手の行政学者による論文集。
5.西尾勝著『行政学の基礎概念』東京大学出版会
行政学の基礎概念について論じた重要な文献。
● 以上の外にも授業では多数の文献を読む必要があるが、それらについてはその都度指示する。