2008年度 公共政策大学院 事例研究(現代行政T) 概要
2008年9月15日
1.テーマ
地方自治体の合併と地域振興策
2.概要
変化する地方自治体の実態を、制度改革との関連において考察する。具体的には、特定の自治体を対象として、市町村合併の効果、地域振興策の可能性等について、現地調査を踏まえて考察する。
対象とするのは、2006年3月に1市3町が合併して誕生した千葉県香取市。香取市佐原地区は、伝統的な町並みで有名であり、現在、観光による地域振興で注目されている。http://www.city.katori.lg.jp/
3.授業の進め方
はじめに現在の地方自治体の状況、地方分権改革および市町村合併の経過等について、総論的に講義を行い、その後香取市のこれまでと現状について文献等で学習した後に、現地調査を行う。現地調査は、市役所はじめ関係者へのヒヤリング等を通して、合併効果および地域振興のあり方について検証し、さらに今後の発展の方策等について考察し、最終的に提言を行うことをめざす。
香取市での調査では、市役所その他の関係者の協力を得る。また、同市が直面している事柄について課題が出される予定である。いくつかのテーマについてグループを作って分担して調査を行う。
この授業では、地方自治総合研究所研究員(前東京大学法学部COE特任教員)の田口一博氏に、非常勤講師として協力いただき、共同で授業を行う。
参加者は、冬学期中、何度か現地を訪れて調査をすることになる。香取市の位置は、都心から約70km。東京駅から、ほぼ毎時出ているバスで1時間半。片道1700円(回数券)。時間その他負担を要するので、参加希望者はそのつもりで参加申し込みをすること。
また、現地調査および香取市職員、市民等との意見交換の機会を作るために合宿を行う予定である。
従業で用いる教材、資料等は、事前に通知ないし配付する予定である。ホームページ等で入手できるものは、各自入手すること。
4.授業予定
月曜日4,5限
これはあくまでも予定であり、変更することがありうる。
月曜日は、休日が多いが、この間各自で学習調査を進めること。担当教員は、授業時間以外の時間にも随時指導を行う。(ただし、事前にアポイントメントが必要)
*の日の予定は暫定的なもの。授業の進行状況に応じて変更する。
回数 | 月 日 | 内容 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 10月 6日 | ガイダンス | |
13日 | −体育の日− | −国民の休日− | |
2 | 20日 | 香取市の現状 | 森田海外出張のため田口非常勤講師による授業 |
3 | 27日 | 地方財政の現状と市町村合併 | |
11月 3日 | −文化の日− | −国民の休日− | |
4 | 10日 | テーマ別調査等 | * |
5 | 17日 | テーマ別調査等 | * |
24日 | −勤労感謝の日(振替休日)− | −国民の休日− | |
6 | 12月 1日 | 中間報告 | * |
7 | 8日 | 中間報告 | * |
8 | 15日 | テーマ別調査等 | * |
9 | 22日 | テーマ別調査等 | * |
10 | 1月 19日 | 総括討論 | |
11 | 26日 | 総括討論 |
5.その他
授業で調べた事項は、蓄積し、最終的には公刊できる形でのペーパーにまとめ上げることを目標とする。成績の評価は、最終的なレポートおよび授業における平常点で行う。
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