2007年11月













2007. 11. 28. Wed
面白いお姉さん
昨夜の話になるけど。 
ファミレスで食事をした。 
ドリンクバーをたのんだら冷たいのでもあったかいのでも好きな飲み物が飲めるから、最初は冷たいものをいただいていたんだけど、寒かったし、食後はちょっとあったかいものがほしいなぁと思って、お店の人に、暖かい紅茶をミルクティーにしてくれませんかと頼んだ。 
「はい、お持ちしますねぇ」と言って立ち去ったお姉さん、しばらくして、ガラスのコップを手に戻ってきた。怪訝な顔してると 
「こうちゃはホットがないので、氷り抜きでどうぞ!」だって! 
ええ!?氷りを抜いたらホットの代わりになるんかー・ 
いやいや、びっくりしたなぁ。すごい発想だと思うんだけど、そうでもないのかしら? 
てか頼んだとおりのものがないんなら最初から(少なくとも分かった時点で)言わないかなぁ? 
まぁアイスティーも大好きだけどね、ぬるい飲み物は嫌いなのだ。ホットがないと最初に言ってくれたら、キンキンに冷たいアイスティーにしてもらうんだったのに(笑)。 
 

2007. 11. 27. Tue
コンニャク
 
生まれて初めて、コンニャク芋の花を観た。 
何じゃこりゃ! 
どぎつい紫の巨大な物体。 
中心は雄しべだか雌しべだか知らないけど、高さが50センチくらいあるかな? 
花びらは1枚だけ。 
正直言ってあんまり美しくない。おまけに臭い! 
コンニャクの臭いというか、古くなった漬け物みたいな臭いがする。 
学校近くの農家の人が、植木鉢に植えたのを貸してくださったんだそうだけど、いやいや驚きましたね! 
写真も撮ったんだけど、ここに載せるやり方が分からない。 
植木鉢の土の中には、硬いコンニャク芋が埋まってるみたいだった。 
学校にいると、ときどき珍しいものが触れるのが楽しい。 
 

2007. 11. 25. Sun
ノエちゃんは幸せなのかな?
 3連休だったけど、あれやこれや動き回って、あっと言う間に終わり。こうして3ヶ月なんて、夢みたいに過ぎていっちゃうんだろうな。 
アイメイト協会に、次の訓練受けますって返事を送った。あとは正式に連絡を待つだけ。 
ノエルは幸せなんだろうか? 
盲導犬はストレスの貯まる仕事をさせられて可愛そうだなんて批評かみたいに言う人たちには断固反対する。 
仕事するときの、私と一緒にいるときの、誉めてやったときの、この子の喜びを観れば、誰だって私の言う意味は理解できるはず。 
だけど、生涯に3度も4度も主人が替わっていく彼女たちの宿命については、可愛そうに思えてしかたがないのだ。 
元気なうちにリタイアして、のびのび暮らすのが、犬にとっては幸せなんだと、多くの人は言う。そうなのか? 
ユーザーさんも、元気なうちにリタイアさせてあげたい、普通のお宅で、楽しい余生を過ごさせてあげたいと言う人がよくいる。 
そうなのか?それが「幸せ」なのか? 
考え方も人それぞれだし、私が感情移入し過ぎてると言われればそうなのかも知れないけれど、この子たちがユーザーに対して寄せている信頼はものすごいものがある。 
仕事にしても、しんどいのを無理やりやってるわけじゃなくて、本当に楽しんで、喜んでやってる。外出のとき、もう待ちきれないって感じでハーネスに頭から突っ込んでくるあの姿が、演技やお愛想であるはずがない。 
たとえ毎日の外出が負担になろうと、弱って仕事ができなくなろうと、ずっと共に生きてきた主人と最後までいたいと思っているに決まってる。 
元気なうちに…ってのは、「手放すしかしょうがないなら」って条件付きだから、そういう納得をするしかないんじゃないのか? 
 
8年前、入院した日のことがリアルに蘇ってくる。 
私のいない家で、1日玄関に座って、悲しそうにしていたという。翌日病室に来たとき、私の膝にしがみついて、一緒に帰ろうよとせがんだ。 
それから1週、2週と経つうちに、私のいない家にも慣れてきて、まるで母の犬みたいに振舞っていたけど、それはあっさりと気持ちを切り替えたからなんかじゃない。諦めてたのだ。そうするしかないとノエルなりに理解していたから。 
母を慕って後をついて回っている毎日でも、彼女はときどきパニックを起こして、夜中にたたみに穴を掘ったりすることもあったという。 
あれ以来、ノエルは一人で待つことが極端に苦手になってしまった。 
いつまた一人にされるかと、常にびくびくしてるからだ。 
その不安に「絶対戻ってくるよ」 
と勇気づけ続けて、ノエルの心を励まして今日まできた。 
なのに、最後にまた、最大の裏切りをしようとしてる。 
私にもしいつも家にいる家族とか、自宅を離れずにすむ仕事とか、週15時間もの通院をしなくてよい生活があれば、決してこの子を手放しはしない。 
その間少しばかり行動が不便になっても…  
それくらい、この子は、私の宝物だ。 
たんなる歩行手段なんかじゃない。 
私の生まれてからこれまでの人生の、一番暗く孤独な時代を共に歩み、ささえてくれた。何か、自分の体の一部以上のものを失う気がして、日毎に辛さが増していく。 
私には共に暮らす家族もなかったし、子供を育てる希望なんてものもない。ノエルが文字通り唯一の家族、私の子供、私の一番の理解者だったんだ。 
私はノエルによってたくさんの喜びを教えられた。 
だからその喜びを絶やさないように、これからもアイメイトと歩んでいこうと思う。 
でもノエルの直面する心の痛みを、どうしてやることもできない。 
言葉なしでこんなに心が通じ合ってきたけれど、この事情を彼女に伝える術を私は持たない。 
神様がノエルの心に働きかけて、なるべく悲しまずに次の暮らしに移れるようにしてくださることを祈るのみ。 
 

2007. 11. 22. Thu
その日が来る
眠れないなぁ。 
いろんなことがあって、心がバランス崩しそう。 
それに止めをさすように、恐れながら待っていたメールが来た。 
そう遠くないうちに、ノエルとお別れすることになりそうです。 
こんなこと、ずっと前から分かっていたのに、思いっきりガ〜ンって感じ。 
この子が、私の傍にいなくなってしまうなんて!! 
 

2007. 11. 11. Sun
交流会
盲導犬友の会の交流会。昨年度の会が遅めだったので、半年くらいしか間をおかずに開催となった。 
今回は県北の北浦でイセエビ料理をいただく企画。 
北浦は先頃の市町村合併で延岡市に繰り入れられたけれど、やはり延岡の中心部とは全く違う雰囲気の漁業の街。 
宮崎から特急電車に乗ること1時間。延岡駅に到着後、迎にきてくれたバスで約30分、クネクネ道を越えて現地入り。いやぁ、遠いところに着たなぁって感じ。 
 
宴会開始時間まで少し間があったので、しばらく辺りを散策してみた。 
お店を出て、正面の道から階段を下りるともうそこが砂浜で、海水から塩を作っているとのこと、少し煙いような空気が立ち込めていた。 
大きな波がドーン、ザバァーっと打ち寄せている。やはり宮崎市の産みとは何か違う気がする。ちょっと荒いというか、厳しいというか。 
 
お店に戻り宴会開始。豪華なイセエビ料理をいただきながら、みんなの近況を聞いたり、カラオケ歌ったりして過ごす。 
参加者は13人、盲導犬は6頭。 
本当は7頭のはずなんだけど、まだ6歳の犬が最近急病で倒れ、リタイアさせざるを得なくなってしまったという。何かここ数年そんなの多いな。ちなみにその病気の犬のユーザーさん、1頭目の子も8歳だったかで病気で亡くなってるし、一人で2回続けてそんなことになるなんて気の毒! 
 
犬たちは相変わらず個性を発揮して楽しんでいるみたい。 
1日中ご機嫌で尻尾振り続けてる子、退屈して我慢が切れそうになってる子、まったく知らん顔でもくもくと仕事する子、そして、犬たちにびびって、できるだけみんなから離れてうずくまっていようとするノエちゃん。 
午後2時半まで皆でわいわいと過ごし、再び遠い道を帰ってきた。 
ちょいと羽目はずして食べ過ぎたなぁ!何かちょっと体調がやばい感じ。 
遠出と、犬たちに囲まれる辛さの中で頑張ってくれたノエちゃんの労を労って、ミルクを飲ませてあげたら、どっと疲れが出た。 
私も今夜ばかりはしっかり眠る。バタン!! 





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