2007年10月













2007. 10. 30. Tue
今年も一緒に向かえられたね
ノエルと一緒に暮らして10回目の、彼女のバースデーがやってきた。 
2歳になる前にやってきて、もう12歳。何て速いんだろう! 
正直なところ、ノエルとペアを組んだとき、10年後もこうして彼女が元気に歩いているとは思っていなかった。 
それほどみんな(最後まで自分で観ると決め手る人を除いては)早くにリタイアさせているから。 
10歳とか、長くても11歳のうちに、ほとんどの子が仕事をやめてしまう。 
まぁ、うちの場合も成り行きみたいなところはあるけど、それにしても本当に元気だから、すごく嬉しい。 
今日は朝は寒いくらい。昼間も空気がひんやりとして気持ちよかったから、ノエルは元気いっぱい。学校の廊下で、たまたま顔を合わせたお客様にじゃれまくり。 
相変わらず甘えん坊だし、ときどき我を忘れて人に飛びついたり、廊下お爆走しようとしたり。しかし、こんな暴走ぶりが、何だか嬉しいこのごろ。 
ノエルの誕生日お一緒に過ごすのは、これで最後かも知れない。 
だからこそ、1日1日を、今まで以上に体節にしたい。 
夜、大好物のゆで卵入りのご飯を美味しそうに食べるノエちゃん。 
可愛くて、大好きで、胸がきゅっとなった。 
ハッピーバースデー、ノエちゃん! 


2007. 10. 26. Fri
四季の花々
タイトルだけ聞けば何だか綺麗でよさそうだけど、実はちょっと不気味かも知れない話。 
 
数日前、同僚が、バス停の前のお宅の桜の木に花が咲いてると言っていた。 
今朝、道路沿いにひまわりが咲いているのを発見。 
桜を見つけた同僚の話によれば、近所の梅園の梅の木には葉っぱが芽吹いているとか。 
「これって、花も咲いてたってことだよねぇ?」とも言っていた。 
職場に到着すると、あたり一面金木犀の香りに包まれている。 
木製は我が校のシンボルだから、その時期には、それはそれは強い芳香が立ち込める。今年は少し遅いみたいだけど。 
学校の花壇では、山茶花が蕾を膨らませているという。 
 
いったいこれはどうなってるの? 
早春の梅、春の桜、夏のひまわり、秋の木製が一挙に花開き、冬の山茶花も花が育ちつつあるなんて! 
どう考えてもおかしい。 
気候も変だし、いよいよ自然も壊れてきたなぁ。 
 



2007. 10. 24. Wed
フル回転
いよいよ次の日曜が体育祭で、今週は月曜代休の後体育祭当日まで連続出勤。 
まぁそんなの、一般校で部活とか持ってる先生に言わせたらたいしたことないかも知れないけど。 
今日は1時間め授業した後、予行練習で外で出ずっぱりだった。日差し強いし、風吹いてほこりはすごいし、その中で放送の仕事してたけど、何だかのどがガサガサな感じになってたいへん。 
明日も時間割の関係で6こま埋まってるし、土曜日までこの調子でやるしかない。 
でも、幸い貧血が改善してきたから、ラッキー!最近出たばかりの薬を試しに使ってもらったら、それ
が予想以上に効果を発揮したみたい。 
まだまだ元のレベルまでは回復してないけど、すいすい階段をかけ上がれたり、立ち授業のしゃべりっぱなしとかも平気だし、思うとおりに仕事ができるのは、何て嬉しいんだろう! 
一つザンネンなのは、回復があと1ヶ月早かったらなぁってこと。 
高校生と職員が体育祭で一緒にダンスをするのに、私は体力なくて練習についてけず、パスしちゃったんだよね。これから練習ってのだったら、参加できたのにな。 
何はともあれ、元気に感謝。 
できるときに、できるだけのことをやるのみ。 
 


2007. 10. 13. Sat
手芸展示会
私が所属している手芸クラブの展示会が、NHK宮崎放送局のロビーで12〜17日の間開かれている。今日は私も会場当番で行ってきた。 
作品を人に見てもらうのは、ちょっと気恥ずかしい感じもするけど、それでもたくさんの人が見てくれて、「すてきですね」なんて言ってくれると、すごく嬉しくなってしまう。 
それに、普段みんなで一緒に活動していても、お互い視覚障害者だから、実際に触れさせてもらわないことには、他のメンバーがどんな作品を作っているのか分からない。だから展示会のときは、他の人の作品を観照する楽しみもある。 
今回私が出展したのは、藤色のツーピース(コットンの糸で編んだ春物)と、薄いブルーのサマーセーター、モール糸で編んだバッグの3点。 
手芸クラブでは主に編み物をやっているので、みんな3点4点と出展していて、どれもすてきだった。中には5点以上出してる人も何人かいて、すごいなぁと感心してしまう。セーターにベスト、スカートにツーピース、クッション、こたつカバー、マフラーに帽子… 
その他、キーホルダーやポプリの袋、あと私がちょっとお教えしてみんなで作っていただいた折り紙の敷物や傘なども、ぎっしりと飾られていた。 
夕方になって、同じ学校の先生も、お友達と一緒に来てくださった。 
5日間、多くの人に作品を見ていただけたら嬉しいな。 
 


2007. 10. 9. Tue
航空会社の対応
今回の旅行初日のことなんだけど、「え、今でもこんなことが?」と言いたくなるような出来事があったので、書いてみようと思う。 
 
土曜の朝、宮崎空港の搭乗カウンターに行くと、盲導犬も一緒ですか?と聞かれ、使用者証のチェックがあった。 
さすが、補助犬法って正式な法律の下に管理されるようになると、チェックが厳しいのね。ま、それはぜんぜんかまわないのだけど… 
 
それで一端はおしまいっぽい雰囲気になって、搭乗を待つのみだったんだけど、しばらくして別の係員が出てきて、 
「本日は満席で、隣の席にも乗客がいるので、犬に口輪をしてくれませんか?」と言いだした。 
私は、航空機での口わ携帯義務は10年近く前になくなってるはずだけど?と応えた。すると 
「申し訳ありません。普段ならそれで全く問題ないのですが、今日は満席で、おとなりの方が心配なさるかも知れませんので」 
だそうな。 
「は?」って感じだけど、私にしては非常に冷静に 
「この犬が心配ないことはご存じでしょう?それを説明してくださるのが道理じゃないですか?隣に犬の苦手な方が座らないように配慮しないで、客にそういうことを要求するのはおかしいですし、私は携帯義務のないものは持ってません。」 
と言った。それで係りのほうでどんな話があったのか知らないけれど、結局隣席に人がいるまま、ノエルもそのまま、飛行機に乗ることができたのだった。 
羽田に着いてみると、今度は私一人のために足の不自由な人を運ぶようなリフトバスが来ているではないか! 
なーんか対応がちぐはぐなんだなぁ。 
準備に時間かかりそうだし、私は歩けるのでけっこうですと告げたけど、結局15分待たされて強引に乗せられてしまった。 
私一人のために、でっかいリフトバス。しかも出迎えにきていた妹を20分もロビーで待たせるはめになったし。何とも気分のすっきりしない旅行のスタート。 
 
補助犬にはもちろん盲導犬だけでなく、聴導犬と介助犬も含まれている。しかし盲導犬以外の犬たちは、盲導犬以上に理解されないケースが多く、飛行機で口輪を要求されることも未だしばしばだという。 
やっかいなのでとりあえず口輪を持ち歩いているユーザーもいるとか。ほんと、何とかならんものかなぁ? 
この件に限らず、航空会社の障害者対応を巡ってのトラブルはけっこう頻繁に耳にする。どうしてなんだろう? 
別に、なんでもかんでも「認めてくれ!」「受け入れてくれ!」って騒ぎ立てるつもりはないけどね。ただ、やると決め手くださったことは実際にそのようにしてほしいと思う。そうじゃなかったら、法律だって社内方針の発表だって、作った意味ないからね。

一度こういう目に合うと、また同じようなことがあるんじゃないかと不安になる。 
幸い帰り(行きとは別会社)の飛行機では、やはり満席だったにも関わらず、口輪のことなんかまったく言われなかったし、それどころか 
「普段でしたらお隣を空けるんですが、本日は満席で、ワんちゃんが窮屈ですみませんね。」 
と言ってくださった。 
最後であんな目に合うのでなくて本当によかった。 

2007. 10. 8. Mon
最終日。 
みんなはもう一つイベントがあるようだったけど、私はお先に失礼することにしてたので、午前9時に妹に迎にきてもらってホテルを出た。 
チェックアウトするとき、何だかそのへんがざわざわしてたんだけど、丁度今日、とある芸能人の結婚式が行われることになってて、しかも昨日私たちが記念会をしたあの大きな部屋でやるとのこと(帰ってきた後でニュースを見ると、その芸能人の結婚式の様子をやってて、何だか不思議な感じ)。 
ホテルを出た後、近々誕生日を迎える姪のために何かプレゼントを買ってあげようと、ちらほらお店を見ていったんだけど、彼女がピンとくるものがなさそうだったので諦めて空港内でお昼まで過ごして、12時40分の飛行機で帰ってきた(かなり遅れたけど)。 
 
旅行に出るたび、ノエルとの旅はこれで最後かなぁと思う。でも、また行けてよかったな。 
わんさと集まったアイメイトたちの中でさえ、ノエルは一番おばあさんだったけど、まだまだ元気だ。 
1日1日がいとおしい。ノエちゃんも旅行お疲れ様。 
 



2007. 10. 7. Sun
アイメイトデー
旅行大2日目。 
せっかく早寝したのに、ちょいと早すぎたらしい。おかげで夜中3時過ぎに目覚めてしまい、それっきり眠れない。何だか調子狂った。 
午前10時過ぎになってから、強烈に眠くなり、遊びたがってる姪っ子には悪いけど、しばらく休ませてもらった。 
そうこうしてるうちにお昼になり、今回私が旅行に出てきた本来の目的である「アイメイトデー」に参加するため、東京へ向かった。 
 
今年は日本発の盲導犬が誕生して50年目の記念の年。その盲導犬を育てたのは、ノエルの出身訓練所であるアイメイト協会の産みの親、塩屋健一氏だ。 
この素晴らしいお祝いの会のため、都内の高級ホテルにに、何と131組のアイメイト使用者と犬のペアが集まってきた。 
なかなかすごい光景である。ホテルの中どっちに行っても犬がいる!ノエルはといえば、もちろんびびりまくり。一番恐ろしいのはやはりエレベータの中だったかな?何せ犬に囲まれたら最後逃げられないからね。 
しかし131頭もの犬がいても、宴会場の中は人のざわめきの他はまるでその気配はない。アイメイトたちはみなテーブルの下に入って静かに横たわっているだけだ。さすが!! 
塩屋氏の他、第1号のアイメイトの使用者だった方、その他アイメイトに深く関わってこられた幾人者方が挨拶をされたり、お祝いの出し物をしてくださったりして、2時間ほどの会が終わった。 
その後は別室に場所を移して、アイメイト同窓会主催の懇親会。こちらの参加者はアイメイト使用者ペア66組。 
お互い眼が悪いので、たとえ知り合いがすぐそばに座っていても分からない。それでまずは全員の自己紹介となった。聞いていると、幾人もの友達や知人が来ていることが分かり、自己紹介の後みんなそれぞれに知り合いのいる席を訪ねては挨拶したり話をしたりしていた。私もずいぶん久しぶりに会う友達が3人ほどいて、とても懐かしく嬉しかった。 
ところで、こんなに多くのペアが参加していた今日のイベントだけど、その中でもノエルは一番おばあさんのようだった。 
もう今月中に12歳になるものね。10年も一緒に歩いてきたんだよね!でも本当はまだまだ離れたくないけど。年よりもずっと若く見られるノエちゃん、今日も元気いっぱい、みんな驚いてた。 
夜は岩手県から来た使用者の方と二人の部屋。こういうところにも出会いがある。 



2007. 10. 6. Sat
千葉へ
1年ぶりに旅行などしてみることに決め、今日から2泊三日の予定で出発。体調が思うように回復しないので少し心配したけど、そこはまぁ、旅行先が妹の住むところということもあり、何とかなるわと、とにもかくにも出てきた。 
 
未だに日中の気温が30度にも達する宮崎とは違って、関東は既にかなり涼しい模様。七部袖の服と、薄手のカーディガンしか持ってきてなかったし、どっちみちこれからの洋服もほしいと思ってたところでもあったので、到着するとすぐに、食事を兼ねて買い物に行った。 
無事にカットソーを2枚ゲットして、夕食の買い物を済ませて帰宅。 
妹の家はこの4月に京都から引っ越したばかりで、ディズニーランドに程近い住宅地の中にある。 
小学校に入学した姪っ子も自分の部屋を用意してもらって、楽しそう。 
羽田に迎にきてくれた直後は何だかてれたみたいで口数が少なかったけど、夕方にはもうすっかり本来のペースを取り戻し、とめどなくしゃべる! 
妹が言うには、1週間も前から私が来るのを楽しみにしていたようで、私にぴったりくっついて離れない。 
その調子で夜まで絶え間なくしゃべり通し、本人も私もかなり疲れてしまった。 
夜には妹とゆっくり話しでもしようと思ったけど、気がつくと私もいつの間にか眠り込んでいた。 


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