2007年5月













2007. 5. 30. Wed
重なる奇遇
天気が良くて厚い日。 
ついに、あの枇杷が食べごろになったらしく、誰かがもいで職員室に持ってきていた。 
ちなみに完熟しているが、昨日の梅の実のほうが大きい。 
 
夕方病院に行くと、外来の出口から誰かが出てきて、 
「Amiさん。お久しぶり!」 
と呼んでいる。 
以前ここにも書いたことのある「うどん屋のおばちゃん」だった。 
たまたま入ったうどん屋の店員だった彼女は、ときどき街で私を見かけると声をかけてくれるようになった。 
そのうちうどん屋さんも営業をやめ、彼女も幾つか仕事を替わったので、会うこともあまりなくなり、今日は1年ぶりくらいの再会だった。 
ちょっと体調を崩して外来に来たみたいだったけど、もちろん私がここの固定患者であることを彼女はこれまで知るはずもなかったのだから、数ある内科の医院の中で、ここを選んで来たこともまた、すごいことだ。 
ところで、別な人の話になるけど、うちの病院に患者用の食事を届けてくれる、透析食専門のお弁当屋さんがある。 
人の良さそうな、おしゃべり好きのおじさんが配達に来るが、ちょうど私が来院するくらいの時間にやってくるので、入り口で顔を合わせることも多い。 
会えば一言二言雑談をするのだけど、その中で実はおじさんの家が私の実家のすぐ近所であることが分かった。 
私はまるで記憶にないが、おじさんは私のことを憶えていたらしい。 
 
なぜいきなり弁当屋のおじさんの話を持ち出したかというと、今日も私が病院に到着したとき、ちょうどおじさんが弁当を届けて帰るところだったのだ。 
私は、うどん屋のおばちゃんと玄関の前で立ち話をしていた。 
と、ドアが開いて、おじさんが姿を表した瞬間、 
「あら、久しぶりねぇ。あなた、どこか悪いの?」 
と、おばちゃんが言うではないか。 
なんと、この二人もまた知り合いだったのである。 
おじさんは、しばらく相手のことが分からないらしく、きょとんとしていたが、おばちゃんに何かヒントを言われて思い出したみたいだった。 
「ああー。いやいや、ここに食事配達してるとよ。」 
そしてひとしきりお互いがどれくらい、このAmiをよく知っているかというような会話を交わしていた。 
中に入らなければならない時間だったので私は先に失礼したけど、着替えを済ませて再び玄関のところを通ると、二人はまだ入り口の外で語り合っていた。 


2007. 5. 29. Tue
美しい梅の実
気まぐれ更新のお散歩ノート、このところ毎日まじめに書いている。 
1週間続いた。私にしては、かなり画期的!! 
代わり映えせず、あまり調子もよろしくない毎日を、ただぼけぇ〜っと過ごしていると、あっと言う間に月日が過ぎてしまう。 
ぼけぇ〜っとしたまま歳をとって、人生が終わってしまっては困るので、なるべく毎日物事をよく観察したり、自分の心と向き合ったりするために、ノートを書いてみよう…な〜んて思ってはいるけど、そこは私のこと、長くは続かないかも。 
まぁ、毎日でなくてもね、とりあえず書きます。 
 
今日は土砂降りの雨。いよいよ梅雨だなぁ。 
この季節になると、みんなの目が校庭の枇杷の木に注がれることが多くなる。 
枇杷の実がだんだん膨らんで、色づいてくるからだ。 
食べごろになったところを、小鳥に横取りされる前にもいで食べようというわけ。 
 
今日の午後、職員室の机の上に、果実を二つつけた小枝が置かれていた。 
直径が4センチほどもあるので、てっきり、ついに誰かが枇杷をもいできたんだなと思ったのだけど、よく聞いてみたら、それは枇杷ではなく、梅の実だということだった。 
それにしても見事だ! 
本当に枇杷の実ほどの大きさがあるし、すべすべの赤い実(杏の色だとか)。 
「すごく美味しそうだけど、やっぱ梅だからそのまま食べちゃいけないんですよね?おなか痛くなるとか言うじゃないですか。」 
「いや、熟れてるから食べられるよ。種さえ食べなければね。」 
(そういえば、昨夜チャットで、ある人と、梅の種の毒性について話したんだった。すごいタイミングでこの話題!思わず笑ってしまった私) 
「ためしに僕が食べてみましょうか。具合悪くなったときはよろしく、あははは。」 
(いったい何をよろしくだ?まぁ、食べてみましょうかと言っている本人は理科の先生なのだから大丈夫だろう。) 
そして一口かじる… 
「う、スッペ!美味しそうに見えてもやっぱ梅は梅ですわ〜。」 
とのこと。 
こうして、二つの美しい梅のうちの一つは、一口かじられただけで、あっけなく捨てられることとなったのであった。 



2007. 5. 28. Mon
何もできなかった1日
昨日の猛暑はどこへやら。今日はかなり涼しい日になった。 
天気もいいし、こんな日がず〜〜っと続いてくれたらいいのにな(それはそれで困ることもあるんだろうけど)。 
 
今日は朝から眠い&不調で、何にもできなかった。 
不調は今に始まったことじゃないけど、先週あたりから、今までの不調とは何となく違うんだなぁ。 
じっと座っていると、だんだん足のほうからだるくなってきて、そのうち息切れしたみたいになったり、居ても立ってもいられないような気分になる。 
ところが、立ち上がって動き始めると、いつの間にか症状は消えている。 
ビタミンB12の薬が効くかもということで金曜日から出してみてもらってるけど、今のところ効く気配なし。 
おまけに土曜日の夜にはお腹を壊し、さらには今やたらに飛んできてる黄砂のせいか、衣服で覆われていない部分の肌がかゆくなり、どうにもたまらず抗アレルギー剤を昨夜飲んだところが、今回は何だかすごく眠くなってしまって。 
朝起きても頭はぼ〜っとしたまま。授業は少ない日なのでこんなときに仕事を片付けてしまいたいのだけど、さっぱり体が動かない。 
椅子に座っていると恐るべきだるさというか、体に力が入らないみたいな感じで、PCを打ってもミスタッチばかり。 
いやはやまいった! 
結局ほとんど何も手につかないままに午前中を過ごし、午後一つ授業をやって病院へ行った。 
ビタミンB12の効き具合を尋ねられたので 
「まだあんまり変わりません」 
とうったえたが、ドクターは「う〜ん」と言ったきりで立ち去った。 
とりあえず、悪いものお引いた分朝よりはすっきりしたけど。 
そしてまた明日からは多忙の三日間である。 

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コメント(4件)


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2007. 5. 27. Sun
猛暑
家の中はわりと保冷力があるので、外に出てみてあまりの暑さに驚愕してしまった。 
何と表現すればいいだろう? 
頭をガ〜ンとやられたみたいな、打ちのめされそうな暑さ! 
じわじわと暑くなって、真夏にこの気温に到達したとしても、やはり「猛暑」と言うべきレベルだ。 
が、今の場合そうではなく、いきなりこの状態になったのだからたまらない。 
しかし昼間は、実際何度あるのかは知らずに歩いていたのだからまだよかった。 
夜になって、本日の日中の気温は35度だったと聞かされたときのショック! 
まだ梅雨も着てないのに、どうするつもり? 
ああ、長い長い夏になるのかなぁ!? 
とりあえず、昨日がここまでの暑さでなくて良かった〜! 



2007. 5. 26. Sat
緑の中を歩く
同僚のK先生がお家に招待してくださったので、お昼頃から出かけてきた(K先生自らお迎えに来てくれて)。 
お家に到着したら、先生のところの愛犬が外にいて、出迎えてくれたけど、でっかいノエルにびびって、すぐに逃げてしまった。 
お家に上がってお昼をいただいたり、お家の中を見せてもらったりしてから、先生ご夫妻と、宮崎市民の森へ行ってみた。この公演には、小学校のころに遠足で行った覚えがあるけど、たぶん訪れるのはそれ以来だと思う。 
花菖蒲祭りをやっているかもということだったけど、どうやら本番は明日かららしく、今日はまだ準備中だった。 
それでも花は既に咲き乱れているわけだから、人込みにもまれることもなく、かえって良かったかも知れない。 
緑の香りが漂う園内を歩く。 
花菖蒲や、蓮の花の咲いてる池の傍で写真を撮ったり、ときどきベンチに休んだりしながら、久しぶりにたくさん歩いた。 
暑かったけど、木陰に入ると爽やかな風が吹いて心地よかった。 
犬をつれたお散歩やピクニックの人たちもたくさん。 
こうやって自然の中で過ごす時間、ときどきあると良いなぁ。 
 


2007. 5. 25. Fri
悪天候
昨日からの雨が、今日も降り続いた。 
朝の天気予報では、昼ごろには晴れると言っていたのに。 
3時に学校を出て病院に向かう。 
一旦やんだと思ったのに、また降ってきた。おまけに強風まで。 
傘お広げると、思いっきり振り回された。 
負けずに傘の柄お握り締めたけど、既に骨が1本折れていて、その部分が、ブランブランして、よけい困る。 
バス停前の信号を渡ろうとしたとき、びゅぅ〜〜っと今までで一番強い風が吹いて、あっけなく傘お吹き落とした。 
もし誰かが見ていたら、まるで私が自らの意思で傘を地面にたたきつけたように見えたかも知れない。 
おかげで傘はぐちゃぐちゃの、だい無し。 
ノエルも風に圧倒されたらしく、歩道に座り込んでいる。 
信号を渡るどころではなくなってしまった。 
この信号というのが、やたらに反応が悪く、押しボタン式なのだけど、押してもなかなか青にならず、何分も何分も待たされる。 
次にピヨピヨが鳴るのを待っていたら、バスにおいていかれてしまう。 
というわけで、少し後戻りして、古くからある歩道橋を使ってなんとかバス停に到着したが、これから病院だというのに、私たちには傘もなく、降り続く雨にうたれ放題。 
結局雨は、バスを降りるころに上がったので、そこからは濡れずに歩くことができた。 
昨年頃から、雨の日は同時に風もものすごく強い感じがする。 
まぁ、低気圧なんだから当然かも知れないが、台風でもないのに、ちょっとひどいわねぇ!と言いたくなる。 
そろそろ入梅か。 
今年は、降るときは大量に降り、晴れるときはからっと晴れる、言わば「メリハリのある梅雨」になると言っていた。 
まぁ、毎日まいにちじとじとと降っているよりはいいけれど、水害が心配だなぁ。 
ああ、それにしても!また傘を買わなくちゃいけない。 
昨年からいったい何本目だ? 



2007. 5. 24. Thu
木曜日はハードスケジュール
6時間のうち5時間は授業。そして放課後は会議。昼休みも何だかんだと雑用をして、今日も目まぐるしく過ぎた。 
今年はどうも、日によって忙しさに偏りがある。 
水曜、木曜は、息もつけないほどの込みこみスケジュールである。 
体調が良ければいいけど、不調の日はまじでふ〜ふ〜言いながらあちらこちら駆け回っている。 
2時間目にはもうおなかが空いて「早く給食時間来ないかなぁ?」と言って生徒にあきれられた。 
で、給食にはラッキー!なことに、五目ビーフンが登場。 
それほど成分を気にせず食べられるメニューなので、たくさんあるのをいいことに、おかわりして食べる(実はもともとけっこうよく食べる私)。 
大満足で午後も全力で働きましたとさ。 
夕方。昼間の爽やかな青空がうそのように、暗いそらから雨がポツポツ。だんだん強く降りだした。 
明日はザンザン降りだとか。いやだな。 
べっちょり濡れたノエルをドライヤーで乾かそうとしたら、いやいやしながら、濡れた顔を私の服にこすり付けてきた(やめてくれ〜!)。 
雨が降ると一仕事も二仕事も増える。 
全てやり終えたら、どっと疲れた。 


2007. 5. 23. Wed
歳月
盲導犬が洋服を着ている理由を知っていらっしゃいますか? 
たいていの人は「寒さ対策」あるいは「おしゃれ」のためと思っておられるみたいだ。 
ついこのまえも、バスに乗っていたら、ときどきご一緒している人から 
「もうだいぶ暖かくなってきたから、ワンちゃんの洋服はいらないんじゃないの?暑いから脱がせてあげたほうがいいよ。」 
と言われてしまった。 
私も実のところ、着せずにすむものなら着せずにいたいと思う。 
面倒だし、ノエル自身洋服はあまりお好みではなさそう。 
盲導犬の洋服は、抜け毛防止のために着せているのだ。 
そりゃまぁどうせ着せるなら、少々おしゃれや可愛さにも拘りたい気持ちはあるけれど。 
 
ノエルの場合、私のパートナーになったばっかりに、1日おきに病院に連れていかれるわけで、洋服もたくさん持っていた。 
お店では、なかなか大きい犬用の機能的な服は売ってないので、以前うちの母がいっぱい作ってくれたのだった。 
それが、どうもこのごろ、洗濯したり、ノエルに着せたりしたはずみに破けてしまうことが多くなってる。 
2枚は、どうにも手の施しようがないほどに裂けてしまった。 
他のは、ゴムを入れ替えたり、ほころびを直したりして、どうにかこうにか着せている。 
ノエルと出会って、今年の8月で10年になる。 
洋服が年数お物語っている。 
あっという間の時間だったのに、こんなに経ってしまったなんて! 
昨日足の不調を演じて私を驚かせたノエル。本日は絶好調。 
夏があまり暑くないようにと祈るばかり。 



2007. 5. 22. Tue
仮病?
犬が飼い主の気を引くために仮病を使うことがあると、何かの本で読んだ。 
そんなこと、ほんとにあるんかいな?と思っていたけど、どうやら本当らしいと思えることが今日あった。 
 
このごろめっきり暖かい陽気となり、日中は、はっきり言って暑い! 
外に出たら日傘が手放せないのだから、地面に近いノエルは、既には〜は〜やりだしている状態。 
本日もすばらしく良い天気。 
あまり体調が優れないので、早く帰って一休みしたい。勤務時間終了と同時に学校を出た。 
5時を過ぎているとはいえ、太陽はまだまだ高く、道路は熱い。 
バス停に向かって歩く。 
ガクンとハーネスが左に傾いた。(あれ?) 
ガクン!ガクン!(何だ何だ?) 
ノエルが飛び跳ねている。いや、左の後ろ足を引きずってる。 
ついに足にきたか?!(あせる私) 
左のお尻には、あの巨大な腫瘍が、今も居座っている。悪いものではないけど、あまり大きくなると、足の動きに影響を及ぼすとか言っていたなぁ… 
ガクン、ガクン!ピョンコ、ピョンコ! 
ノエルは変な歩き方を続けた。 
歩き方変でも、どうしようもない。何とかバス停にたどり着かなくちゃ。 
 
バスに乗り、いつものところで降りた。 
相変わらずノエルはピョンコピョンコしている。 
病院につれていかなきゃだめかなぁ? 
と、我が家の見える位置まで来たところで、突然ノエルの歩きが普通のパターンに戻った。 
規則正しくハーネスを揺らして進む。 
家に入って、足を拭いてやりながら、後ろ足に異常がないか触ってみる。 
ノエルは何か迷惑そうに、早く自由にしてくれと言いたげにしていたが、私が手を離すと、待ってましたとばかり、ダッシュで室内に駆け込んでいった。 
な〜んだ!熱くて歩きたくなかっただけか? 
断定はできないけど、まんまとノエさんの演技にはめられてたような気がする。 
みなさんどう思われます? 


2007. 5. 17. Thu
ミラクルフルーツ
こんなフルーツ、今日まで知らなかった。私が知らないだけなんだろうか? 
アーモンドくらいの大きさの実で、これを食べると、不思議な現象が起きるという。 
それを食べた後に口にするものが、全て甘く感じるのだ。 
 
その変なフルーツを試してみるチャンスが、本日訪れた。 
別に美味しいものではない。トロピカル系の味みたいかな? 
で、その後、冷蔵庫にあったレモンを切って味見してみると… 
なんだこれは?レモンじゃなくて、オレンジみたい! 
蜜柑みたいにパクパク食べちゃえそうなレベルまで、酸味がソフトになっている。 
まさにミラクル! 
ついでに、ポテトチップスを食べてみた。これはおかしな味だった。ちょっといただけない。 
キャンディーもちょっと違う味になってた。 
 
甘く感じる原理については、理科の先生が教えてくれたけど、今日聞いたばかりなのに、既に忘れた。 
そういう酵素が含まれているんだったかなぁ? 
一度ミラクルフルーツを食べると、効果は3時間ほども持続するそうである。 
 


2007. 5. 8. Tue
ひどいことしないで!
またまたバスの中でのこと。 
足元のノエルが何だか落ち着かない。もぞもぞと体を動かして、後ろへ行こうとしているみたいだった。 
おとなしくさせようと「ウエイト」を言ったらひとまず動かなくなったのだけど、そのうちかすかな声で「ひぃ、ひぃ」と鳴きだした。 
何かおかしい。ノエルの辺りを手で触れてみた。 
?? 
一瞬、誰かと手が触れた。 
いやな感じ。ノエルに何かしたのかな? 
できるだけノエルを座席下の奥のほうへ入れてみたが、そこは狭い場所のこと、とても全身は収まりきらない。 
いやな違和感を感じつつ、また様子を見ていると、再びノエルがそわそわしだし、ひぃひぃ鳴きだした。 
さっき一瞬誰かと手が触れた気がした辺りへ素早く手を伸ばす。 
あ! 
確かに誰かの手がある!しかも、ノエルの耳を掴んでいる!! 
前の席に座ってる人が、私に分からないと思ってか、平気で後ろへ手を伸ばし、ノエルによけいな苦痛を与えているのだった。 
思わずその手をノエルから引き離し、ギュッとつねってやった。 
「やめてよ。鳴いてるでしょ?!」 
ノエルの前に足を置いてかばった。さすがにもう手は伸びてこなかった。 
悔しいな。すぐに気づいてやれなくて。 
こんなときに、ノエルは私にようやく聞こえる程度の声で痛いよとうったえるだけだ。 
キャンキャン騒いでくれたら良かったのに。 
健気で、可愛そうで涙が出そうになった。 
 
そういえばだいぶ昔になるけど、歩いてる最中に、ノエルに落書きをされたことがあった。 
頭にも、お知りにも、サインペンみたいなやつで○やら×やらいろいろ画いてあった。 
同じ盲導犬使用者で、もっとひどいことをされた人もいる。 
わざと足を踏んだり、痛いことをして、本当に盲導犬が抵抗せずにいるか試してみるのだそうだ。 
足を踏まれた盲導犬が「キャン!!」なんて鳴いたら、 
「なぁんだ、盲導犬も鳴くんやなぁ」 
と言い放って立ち去ったらしい。 
今朝のあの人も、ノエルの反応を試していたのだろうか? 
悲しいナァ、なんだか。 


2007. 5. 5. Sat
大分へ
4連休の前半は何やらごたついたけど、その間にやや遠出をする計画が立った。 
というわけで、その計画を実行すべく、本日は朝から豪雨の中大分へ行ってきた。 
いつもHPに遊びにきてくれる友達に会いに行ってきたのだ。 
電車は、もっと混雑しているかと思ったけど、何とか自由席の二人がけをノエルと私で確保して座ることができた。 
大分の南部とはいえ、とにかく宮崎は東の海岸線が長いので、2時間半かかってようやくたどり着いた。 
駅に友達の両親が出迎えてくださって、車で、友達Sさんの家まで行った。 
その家の2階が、Sさんの部屋および、治療院をやってるので仕事場になっていた。 
パソコンのことを聞きたかったので、私はノートパソコンを持参。 
結局ソフトのインストールをSさんのお友達まで呼んで手伝っていただくことになったりと、いろんなことがあった。 
パソコンを触ったり、マッサージ治療をしてもらったり、お母様の作られた食事をいただいたり、楽しい時間を過ごした。 
Sさんとは、昨年盲導犬使用者の会の交流会が別府で行われた際に一度会っていたので、ノエルも覚えていたようだった。 
ハーネスをはずすと、じゃれつき、飛びつき、たいへんな騒ぎだった。 
午後7時、再び電車に乗り、2時間半揺られて宮崎に戻ってきた。 
それにしても、ほんの隣なのに、けっこう気温差があるものだ。 
向こうを出るときには、何だか肌寒い感じだったのに、こちらへ着いて外に出ると、むわぁ〜っと生ぬるい空気にびっくりしてしまった。 

2007. 5. 4. Fri
母、早朝から
昨夜の約束どおり、母がやってきた。 
が、そのやってきた時間が、やたらめったら早いのである。 
こっちはようやく起きだしたばかりで、まだパジャマ姿だった。 
「お父さんをほっちらかして出てきた」 
と、母は何やら上機嫌。 
私と一緒に朝食を食べ、しばらく一緒に過ごした。 
心の病気を抱えた葉母を、父は完全にばかにし、何もできない人みたいに扱っている。 
いったいどれだけの苦労を母にさせてきたと思ってるんだ? 
しかし今の母は、以前のように父に従順ではない。 
私の前で何もかもぶちまける。自分をばかにしている父を、逆にばかりし返しているようにさえ思われる。 


2007. 5. 3. Thu
またしても
ゴールデンウィーク。でも今年はあまりぱっとしない。 
去年までのように友達と遊ぶ計画もないし、遠距離だからほいほいデートってわけにもいかない(笑)。 
とりあえずは、今日までは天気が良さそうなので、ノエルをシャンプーした。 
いつものことながら、お風呂はいやだ!!と抵抗。 
なだめたりほめほめ作戦したりで、ようやく洗い上げたものの、ノエルはその後何だか元気がない。 
お風呂って、そこまでストレスになるのか?それとも歳だからお風呂入ると体力を消耗するのか? 
体が乾ききった後もひたすら寝ている。 
 
 午後、母から電話。 
「かえってこんの?」 
あれあれ?私帰る約束してたかな?こちらとしては、その覚えがないんだが… 
ひとまず今日は帰らないということで電話を切ったのだが、しばらくして父から再度かかってきた。 
「帰ってこんとか。なんでや?」 
と言うので、もともと私は帰るつもりじゃなかったし、今お母さんにそう伝えたから、と言ったら、いきなり父に 
「お母さんに何が分かるか。」 
と、どぎつい口調で返された。 
この口調で話しをされると、私はたちまち冷静でいられなくなる。どうにもしようがない。 
「何、その言い方?」 
と、父を上回るきつい調子で言葉を投げつけた。 
「おまえもおかしなやっちゃなぁ。」 
失礼な!父よりはましだ。 
結局いつものごとく二人で大爆発。 
「あんたと二度と話さん!」 
と、電話をぶち切手しまった。 
とても父とうまくやれそうにない。もう我慢がならない。 
本当に二度と言葉も交わしたくない。 
「親を敬え」と、聖書の中にあるけど、これが今私にとって一番従いたくない命令のようだ。 
自分が病気のときにあれほど尽くしてくれた母に対して、よくもあんな仕打ちができるもんだ!ああ、赦せん! 
子供のころから浴びせられてきた父の暴言の数々が、次から次へと思い出される。 
「赦せない」という思いと、「赦さなくては」という思いの板ばさみで、とても苦しい。 
 
憤りと苦しさも収まらないうちに、またまた母から再びかかってきた。 
「あんたが帰ってこんでも、明日私がそっちに行くから。」 
ああ、何だかため息が出る。 
と、のっけから非常に大荒れのゴールデンウィークである。 


2007. 5. 2. Wed
気まずい
帰りのバスでのこと。ノエルが、既に人が座っている座席の下に入り、さっさとダウン(伏せ)してしまった。 
本来アイメイトの訓練で教えられているのは、バスに乗ったら、私の「チェア」の命令で空席を探し、座面に顔をつけて知らせるというパターンなので、これはまったくNGである。 
ノエルの場合もともと極端に空席探しが苦手で、以前はときどき座っている人の膝に鼻を突っ込んだりして、恥ずかしい思いをしたものである。 
最近はなぜか、私がOKを出す前にさっさと座席下に潜り込んでしまう癖がついている。 
一番後ろの長い席が空いていれば、ほぼ必ずそこへ誘導してくれるが、今日はそこには人が座っていたので、適当な席を探し(実際には探せてなかったのだが)とっとと潜り込んだらしい。 
運転手さんが 
「もう一つ後ろの席が空いているよ」 
とおっしゃるので、何とかノエルを引きずり出して移動しようとするのだけど、どういうわけかノエルは断固としてそこを動かない。 
困った。 
無理やり引っ張り出そうとしていたら、やがて座っていた人が立ち上がって、その席を譲ってくれた。 
申し訳ないなぁ、と思っていると、運転手さんがさらに申し訳ないことを言い出した。 
「これはねぇ、もとからそこに座っちょった人が教えてやらんといかんかったですわねぇ。黙って座っちょったら分からんでしょうが。お客さん、盲導犬がどんな犬か知っちょるでしょう?最近よぉテレビやらで見るでしょうが。」 
ノエルが本来の仕事をしそこなって迷惑かけたのに、なんだかあべこべに、先に座っていた人が叱られている。 
何とも居心地の悪い感じ。 
だいたい、先に座っていた方が教えてくださったとしても、この頑固なノエがちゃんと言うことを聞いて動いてくれたかどうかは、かなり怪しい。 
席を譲ってくれたお客さんは、最初から最後までずっと黙っていた。 




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