2006年12月













2006. 12. 26. Tue
出張
人権問題をテーマにした、とある研修会に参加した。 
同じ学部の同僚が会場入り口で待っていてくれたので、スムーズに会場内へ入ることができた。 
開会行事の跡、記念講演があった。 
子供が健やかに成長するために、大人はどういうことをする責任があるかというお話で、内容はとても良かった。 
途中、写真やスライドを、会場正面のスクリーンに写して紹介する時間がかなりいっぱいあった。 
赤ちゃんが生まれるまでの過程を記録したもの。心豊かに育っていく子供たちの何気ない日常などなど。 
しかしこれらが上映される間、会場では声による説明はまったくない。映像に合わせて美しい音楽が流れるだけ。 
映像が見えない、見えにくいものには、たんに音楽を聞いているのと同じことだ。 
同僚が隣で、写真の1枚1枚、書かれた言葉の一つ一つを説明してくれた。 
非常にありがたい。講師のお話と合わせて、この講演会で私たちに伝えられようとしているメッセージが、ほぼ完全に理解できたと思う。 
お昼。いきなり会場にアナウンスが流れた。 
「お知らせします。午後の分科会ですが、会場が変更になりました。」 
何だって? 
聞いていると、私が参加する会議は、そこから徒歩で15分以上も離れているところだ。 
隣の同僚が、一緒に行くから大丈夫だよと言ってくれる。 
これ、人権教育の研修でしょ?いったいどうなってんのかな? 
教育関係者の仲に、それで困る人がいるなどとは思っていないのだろうか。でも後で聞いたところでは、手や足に障害のある先生も数名おられた模様。 
雨の中ずぶ濡れのノエルを連れて延々と歩く。 
会場変わっても午後の開始時刻は同じだし、ゆっくり落ち着いてお昼を取ってもいられない。えらいこっちゃ。 
一人で参加してたら、ほんとにたいへんなことになってたよ。 
 



2006. 12. 25. Mon
苦難と幸せの関係
22日から来てくれてたSさんが帰る時が来てしまった。 
あれだけ待ちわびて、やっと迎えた時なのに、過ぎるのはあっと言う間だ。 
空港まで彼を送り、一人バスで引き返すときの寂しさ! 
 
静かにこの三日間を振り返ってみる。 
待ちわびて、あっという間に過ぎたとはいえ、実は、楽しいばかりの時間ではなかった。 
正直なところ、楽しかったことよりも、私が心の中で悩み苦しんだことのほうが強いインパクトとなって残った感じ。 
私のことを支えたい、私が過去の辛い記憶から自由になれるように力を尽くしたいと言ってくれた彼。 
その彼自身は、私が想像することもできないほどの厳しい状況に身を置いて生きていたのだ。 
会うまでそれに気づかせないほど、彼の生き方は強く前向きだ。 
私は現実を目の当たりにして、すっかりあわててしまった。 
ネットで言葉を交わしていたときのように気持ちが伝わり合わないことにあせり、悲しみ、しまいには私のほうが具合を悪くしてしまった。 
何にもできない自分が悔しくて情けなくて涙が出た。 
だけどこんな風に感じられること自体、私がすごく彼を大切な存在として思っているからなのかも。 
適当に付き合っておけばいいという相手だったら、こんなにはならないよね。 
神様が許されるなら、Sさんの近くにいさせてほしい。 
彼が私を力づけてくれるのと同じだけ、私も力になりたい。 
「できるなら」ではなく「できる」と信じる。今までの私にはないほどのこんな強い気持ちを起こさせてくださるのもまた神様なのだから。 



2006. 12. 23. Sat
キャンドルサービス
頑張って一晩で熱を下げたけど、相変わらずすごい声! 
まだ声らしきものが出るだけ良いか。 
お腹に力を込めて、頭の上に響かせて声を出してみると、どうにか歌を歌うことができた。 
とても人にお聞かせするような声じゃないけど、今日はクリスマスのキャンドルサービスなのだ。 
教会で歌う歌は、人に聞かせることより、まずは神様を讃美する気持ちが大事なのだから、とにかく歌わせてもらおう。 
どうにか歌えた。良かった。 
私が歌った曲のタイトルは、何と「ノエル」 
何度もノエル、ノエルと歌うので、ノエルが目をパチクリ、耳をピクピクさせていたらしい。 
はたして来年のクリスマス、ノエルが私の傍にいるだろうか? 
12月になれば、いやでも聞こえてくる、この言葉。ノエル。 
ノエルが傍にいない毎日の中で、自分はこの言葉を冷静に聞けるだろうか。 
ふと、そんなことを思う。 



2006. 12. 22. Fri
待っていた日
風邪を治そう、治そうと頑張ってるのに、なかなか良くならず、それどころか、喉が痛くてまともに声も出ない。 
さらに、透析をしたら熱が出てしまった。37.6度。 
こんな状態なら、いつもだと家に帰ってノエルにご飯とワンツーの世話をしてやった後すぐにベッドに潜り込むところだけど、今日ばかりはどうしてもそうしたくなかった。 
県外から、ネットで知り合った友達が来ているからだ。 
私の自宅近くで、私が病院から戻るのを待っててくれてるのだ。 
さっき友達と書いたけど、実は私にとっては、ただの友達以上だ。 
いつも体長の安定しない私を心配してくれて、私の支えになりたいって言い続けてくれる人。 
私のくだらない愚痴でも何でも、常に真剣に聞いてくれて、(まるで私がそうしてほしいと見抜いているかのように)私の気持ちをまるごと理解してくれる人。 
彼が私に会いにきてくれると言い出してから今まで何十日も待っていた。熱があるのだから、あと数時間我慢して、明日の朝会えばいいじゃないかと、理性の部分では考えてみるけれど、その数時間が、もう待てない。 
出会った瞬間に自分が何を言うのか、どんな顔をするのか、まったく予想ができなかったけど、意外とたんたんとしていたかな? 
言葉も少なく 
「やっと会えたねぇ」と言い合うばかり。 
静かな時間を共有しているだけで嬉しい。 
本当に、来てくれてありがとう。 


2006. 12. 20. Wed
風邪?まずい!
昨夜から、のどが非常にいがいがしている。 
朝起きたら声もガラガラ、頭も何だかぼ〜っとして、いやな感じ。 
このごろ風邪流行ってるからなぁ。気をつけてたんだけど、またまたもらっちゃったのかな? 
こんな日に限って英語の授業3連チャン。まいるなぁー。 
いいかげん苦しい。声が出ない。 
のどが痛いくらいなら、普通はそれほど問題ではないけど、今週はクリスマスの週ではないか! 
歌を歌わなくちゃいけないんだから、声が出ないとか言ってる場合じゃない。 
あと三日で、どうしても直さなくては! 



2006. 12. 19. Tue
楽しい時間
女性ばかり4人で食事をしようということになり、夕方から、最近リニューアルしたデパートの中にあるレストランへ行った。 
90分間好きなものを食べて良いというルールになってるコースを頼んで、いろんなことをしゃべりながら食事を楽しんだ。 
バイキング形式なのに、あまりワチャワチャしてなくて、わりと落ち着いた感じのお店だった。 
食事は、けっこうイタリア料理っぽいのが多かったかな? 
オムレツに少し甘い感じのソースがかかってるのとか、にんにくの利いたパスタとか、じっくり煮込んだビーフシチューとか。でも、まったくジャンルの違う料理も幾つかあって、とにかく美味しかった。 
デザートにケーキも食べて、完璧食べすぎ! 
これで明日、このまえみたいな病院トラブルがあったら大ピンチだね。 
でも、あのお店、また行きたいな。 


2006. 12. 16. Sat
とんだ週末
昨日のトラブルのため、体はいいかげんしんどい。午後2時から投石をしてくれるということで、病院へ行った。もともと二日開きのときは最初からそのつもりで、それなりにセーブしていくけど、今日のは愛そうではないので、たっぷりと体内にいらないものが貯まっている。こういうときは、一気に投石をやってきれいになるので、体もびっくりするらしく、頭が痛くなったり、あちこち痒くなったりする。 
おまけに今日は土曜日の臨時だから、夕食も出ないし、テレビも面白いのやってないし、ひたすらつまらない時間を耐えるので、長くて長くてしかたがない。 
4.5時間が、6時間か7時間くらいにも感じてしまった。 
私の週末、これで1日はまるつぶれ。 
水分が体に3.5キロも貯まってた。こんな記録を打ち出したのはもちろん初めてだが、しょっちゅう溜め込んでくる常習犯のおじさんに言わせると 
「そんなのは序の口」だそうだ。(あのねぇー) 
7時頃治療を終えるころには、もうお腹がペコペコ。どこで夕食を調達しようか、何を食べようかということで頭がいっぱい。(笑) 
タクシーをコンビニに乗りつけ、無事食料を得て帰るのだった。 
 
今回のトラブル、20年ほど透析おされている人も「こんなことは初めて」と言っていたから、よほど珍しいことらしい。 
機械のうちの1台か2台が壊れたなら、他の場所へ移動するなり、翌日の朝入るなりすればいいけど、一度に20人もの患者が治療を受けられないなんて、確かにそうそうあってもらっては困る。 
もう二度とこんなことがありませんように。 



2006. 12. 15. Fri
思わぬハプニング
今夜は忘年会をやるそうで、声をかけられたけど、もちろん行けるはずもなく、病院が終わって体長が良さそうなら二次会に合流しますということで、いつもの時間に病院へ行った。 
透析質直通の玄関のドアを入ったとたん、部屋の中に異様な気配。 
機械の警報ブザーが、あちらでもこちらでもプープー鳴りまくっている。 
とりあえず着替えをして入室したが、いきなり 
「ちょっと待ってて。今機械が全部動かなくなってるんだ。」 
(?) 
全部動かないってどういうことだろう?何かいやな感じ。 
待つこと10分。相変わらずプープー、ピーぴー警報が鳴ったり停まったり。それにしても、部屋中の機械が一度に警報を発するとかなりの迫力(なんて言ってる場合じゃない)。 
やがてドクターがやってきて、透析の機会全てをコントロールしている大本の装置が故障して、すぐには復旧できそうにないから、治療は明日の午後、通常より早い時間からやりますと告げた。 
しかたがないけど、ちょっとやばいなぁ。 
まさかこんなことになるなんて思ってもないから、お昼もたくさん食べたし、お茶とか飲んでけっこう体にいらないもの貯まり放題なのだ。 
いつも週末は二日開くけど、初めからそのつもりなので、それなりにセーブしてるから何とかやれてるのだ。 
でも、まぁ、金曜日だったのは幸いかな? 
月曜日だったら、もうそれ以上延期ってちょっと無理だし、水曜日でも、次の日仕事休んで通院しなくちゃいけない。良かった。 
良かった…って思える自分にちょっと驚き。 
少し前までは、本日できないと分かった時点でもう大パニックだったはず。このまえスタッフにも言われたけど、ようやく透析生活に対して、まぁまぁ平静で向き合えるようになってきたかな? 
ベッドの下で、すっかり寝るつもりになってたノエルに「帰るよ」と声をかけたら、顔だけ上げて怪訝そうにしている。首輪を握って出ておいでと言ったら、敷物にしがみついて動かない。 
どうにかこうにか宥めすかして、病院のお弁当お抱えて歩いて帰った。 
 
どうせ空いた時間なら、忘年会におじゃましようかな? 
幹事をしている人に「食事はいらないから、顔出していいですか?」と連絡すると、OKが出たので、さっそく出かけてみた。 
みんな「あれ?もう終わったの?」 
と、びっくりしている。 
事情を説明したけど、やはりあちらからも、こちらからも食べ物、飲み物を奨められ、ちょっとしんどい。 
でも思わぬハプニングで、みんなと楽しい時が過ごせたし、それはそれで良かったか。 
体長が悪くなってもいけないので、大人しく一次会後帰宅。 
さぁ、明日までどうやって過ごそう?年末に向けて家の片付けでもと思っていたけど、どうもパワーが足りなそうだ。 
早く身軽になりたいなぁ。 



2006. 12. 14. Thu
久しぶりの博物館
2年前と同じ触察体験が、県立博物館内の民家園で行われた。 
前は希望者を募って自由に参加していたけど、今年は総合学習の中に組み込んで、小中学生と一部高校生+教員合計23人で出かけた。 
民家園での行事のときは、なぜか雨が降る。 
予定では、中庭でも何か体験できるはずだったけど、しかたがないので、初めから室内に入った。 
そこは1830年頃に建てられたお宅だという。 
石臼で黄な粉を挽いてみた。 
子供たちが、粉々になっていく大豆を面白そうに触っている。 
囲炉裏傍で火打石をカチカチとやってみる。 
ちゃんと火が出るものだなぁ。 
兜もかぶってみた。重い!とにかく昔の人が身につけてたものって、どれもこれも重いな。体力ないとやってけないね。 
その他、雨の日に着る蓑(みの)を着てみたり、山から薪などを運んでくるために背負う「かるい」という道具お背負ってみたりした。 
その後は囲炉裏に火を起こし、語り部の方の話に耳を傾ける。 
面白い話、不思議な話など、宮崎弁で語られる言葉に、生徒たちも笑ったりしながら味わっていた。 
 




2006. 12. 9. Sat
変だなぁ
どうにか天気が良くなってきたので、皮膚科へ通院した。 
内科に置いてあるアレルギーの薬では、なぜか私には効かないため、皮膚科でもらっている。 
いつもは一度薬をもらうと3ヶ月くらい保つんだけど、気温が不安定だったり、空気が乾燥したりすると、特に痒みが出やすいみたいで、今回は使用頻度が高くて、2ヶ月しか保たなかった。 
診察室で、先生が、具合はどうですか?と尋ねるので 
「今はいい調子ですが、けっこう薬を使ったので今回はいつもより来るのが早くなりました。」 
と答えると 
「そうかなぁ?いや、それほどでもなさそうですよ。前回来たのが8月だからね。」 
え?8月? 
そうだっけ? 
いや、10月に来てるはず。いくら何でも薬が4ヶ月保つとは考えにくいし、確かに涼しくなってから来た覚えがある。 
が、そのことを言っても先生は、8月にしか来てないと言い切った。カルテにそれしか記録がないそうだ。 
いったい私と先生と、どっちが間違ってるんだ? 
おかしいなぁ。 
おかしいと思いつつ、やはり自分の記憶に間違いない自信はある。 
大丈夫かなぁ?ちゃんとカルテつけてくれてんのかなぁ? 



2006. 12. 7. Thu
スイートポテト
総合学習の時間に、生徒たちと、サツマイモ、大根、カブを植えた。 
それらの作物が無事成長したので、先週みんなで収穫をした。 
今日、そのサツマイモを使って、スイートポテト作りをした。 
お芋は2種類。表皮が白っぽいのと赤っぽいのを、それぞれ調理。 
加熱したお芋をつぶす。 
バターと砂糖と牛乳を加えて、ぽってりと混ぜる。 
形を整えてオーブンで焼く。 
まずは職員チームが調理した白いお芋のスイートポテトが出来上がった。 
さっそく食べてみる。 
美味しい!!ちょっとあっさり目の食管。 
しばらくして、生徒たちが担当した赤いほうのが焼きあがる。 
一口食べて、みんなが歓声を上げた。 
まるでお菓子屋さんのスイートポテトだ。 
甘い香りと、まろやかな味。 
「すげぇー!感動するねぇ!」 
みんなの笑顔がはじける。 
「先週の今頃はまだ土の中にあったのにねぇ」 
なんて感慨に浸っている人も。 
育て、収穫し、味わう。 
すばらしい体験学習ができてほんとに良かったね。 



2006. 12. 2. Sat
多忙な1日
用事が重なるときは重なるもので、朝から夜まで出かけっぱなし。 
予定の用事で、まだ済ませることができなかったものもあり、かなりハードな日だった。 
動物病院へ行ったり、夜は透析を受けてる病院の患者会の忘年会。 
途中空いた時間には、なぜか化粧品屋さんのサロンでフェイスエステの体験コースお受けるはめになり…でも、また行こうとはあまり思えなかった… 
 
ノエルに8種混合ワクチンをウってもらうのと一緒に健康チェックをしてもらった。 
7月に獣医さんからいただいたフードが9月で底を着いたので、再びもとのフードに戻してみたが、やはりアレルギーと思われる症状が出て、やむなく長年愛用したメーカーのフードを諦め、新しいものを10月から与えている。今回はフードを変えてから初めての検査だ。 
体重19.7kg(ちょっと太ったなぁ)。尿のPH6.0。6.0は、今までで一番良い結果!やったぁ! 
気になるお尻の脂肪腫も、とりあえず大きくなってはいない様子。 
11歳だけど、白内障と思われる兆候もなく、耳も綺麗。 
「ほんとにノエちゃんは若々しいねぇ。うちの犬は10歳だけど、もっと更けてますよ。フードはどんなのをあげてるの?」 
と獣医さんと奥さんが言ってくれて、私としては、ものすごく嬉しかった。 
ノエルはといえば、診察台の上で、台の冷たさと、緊張のために、これでもかってぐらいにガタガタ震えている。 
歳はとっても相変わらず病院が怖いノエちゃん。 
また来年も私がワクチンの面倒を見てあげられるまで一緒にいられるのかな?正直今年のこのときを一緒に過ごすとは思っていなかった。 
しみじみと、ノエルが可愛いと思うこのごろ。 




2006. 12. 1. Fri
いよいよ12月
ついこのまえお正月だったのに、もう年末。まったく速いなぁ! 
12月といえば、忘れちゃならないクリスマスがやってくる。 
私と仲良しの同僚Nさんは、5歳の女の子と、2歳の男の子のお母さん。 
それでたぶんクリスマスには子供たちに内緒でプレゼントを用意してるんだと思うけど、彼女の長女が昨夜話していたという、たいへん素敵な空想の話を聞かせてくれた。 
とても気に入ったので、紹介してみよう。それにしてもこういう想像力、どこから出てくるんだろう。驚き! 
N家の長女Aちゃんによれば、サンタクロースという人たちは世界に一人ではなく、何人もいて、集団で仕事をしているらしい。 
現在サンタさんたちは二つのグループに分かれて作業中だとか。 
まず一つのグループは、広大な畑で、プレゼントの実を収穫中。 
何せ世界中に配らなくちゃいけないんだから、かなりたくさん収穫しなくちゃね。 
一方もう一つのグループは、ヘリコプター(なぜトナカイじゃないんだろう?)で空を跳びながら、望遠鏡で、どこに良い子がいるかをチェックしている模様。 
この話に続きがあるのかは分からない。とりあえず今日聞いた話はここまで。 
すごく楽しいね。 




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