2006. 8. 26. Sat びっくり呆れる人々 結局今週の間に体重を500グラム落として、ようやく調子が良くなってきた。自分が思った以上に痩せていたらしい。 血圧も下がったし、浮腫みもとれて頭すっきり。 こうなると俄然元気が出る 午前中皮膚科へ行き、その後街をぶらぶらすることに。 アーケードを歩いていたら、いきなり反対方向から来た人と正面衝突してしまった。 咄嗟に右手を前に出すと。棒のようなものに手が触れた。 白杖だ。相手も視覚障害者だったのである。 「ごめんなさい。大丈夫ですか?」 と声をかけたが、その人は一言も声を発せずに歩いていってしまった。 私のこと、不注意な晴眼者だと思って怒っているのだろうか? 私は盲導犬歩行なので左側を歩いている。相手にしてみれば、完全にこちらが悪いのだろう。 世の中、目の見える人のほうが圧倒的に多いわけで、私を含めほとんどの視覚障害者は、ぶつかりそうになれば相手のほうで避けてくれるものと、心のどこかで期待している。 ノエルにしても、障害物は避けるが、まさか人間が正面からぶつかってくるなどとは夢にも思っていなかったのだろう。 こういう意識で暮らしていること自体は、まぁ自然なことだとは思うのだが(気をつけるにこしたことはないが)、それにしても、人に激突して謝罪の一言も無いのはちょっと考えものだ。 ぶつかられた相手によっては「目の見えない人は礼儀知らずだ」なんて思ってしまうかも知れない。 私たちは社会の中では少数派だから、とかく一くくりに評価されてしまいがちである。 仲間のためにも、マナーに気をつけて暮らしていきたい。 さて、買い物もしなければならないが、ちょっとミスドで休憩することに。 ドーナツとアイスティーをいただいて、しばらくぼ〜っとしていたら、いきなり知らないおばさんが私のテーブルへやってきて、 「この券持ってるでしょ?」 と言う。何枚か集めるとミスドグッズがもらえる、あのサービス券だ。 1枚だけ持っていたので見せると 「それ、ちょうだい。ありがと。」 と、さっさと持っていってしまった。 別に私は集めてなかったからいいんだけど、ずいぶんすごい人だ。 もし集めてる人だったら、憤慨しただろうなぁ。 休憩したし、買い物をして帰ろうと、スーパーへ。 ノエルは大好きなお店なのでご機嫌だ。 食料品売り場をうろうろしていると、突然後ろで 「ラッシー、ラッシー」 と声がする。しかも、ついてくる。 ノエルに向かってラッシーと言っているようなのだった。 おいおい勝手にラッシーにしないでよねぇ、迷惑なおばちゃんやなぁと思いつつ、しばらくは無視していたが、私が移動するたび、その人もついてくるではないか。 独り言を装い「うっるさいなぁー」 と言ってみたが、まるで気づかないようで、相変わらず 「ラッシー。可愛い。ラッシー、ラッシー。」 と連呼。 さすがに我慢の限界に達してきた。 「あの、つきまとうの、やめてくれません?」 一言言い放つと、以後はラッシーコールは聴こえなくなった。 黙っていただけなのか、ついてくること自体やめたのかは分からない。 本当に今日はびっくりするような一たちによく出会う日だった。 2006. 8. 23. Wed 久々に多忙 本日より夏休み補習の後半戦。 今日は補習授業が2時間入っていたうえに、長時間の会議も重なり、とても夏休み中とは思えない忙しさ。 なんて、他の学校なら、夏休み中でも部活だ補習だ、なんだかんだと、いつも忙しいのだろうけど。 中3の生徒と一緒にお昼にカレーを食べるということになっていたので、ご飯を炊いて、田ッパーに入れて持っていった。 が、家を出てバスに乗った後になって、空になった炊飯器のコンセントを抜いてきたかどうか、かなり気になりだした。 考えれば考えるほど、抜いていないような気がしてくる。 (いや、私はいつだって、ご飯を取ったら抜いてるじゃないか。) と思い直してみるけど、別な声が (いやいや、今日は忘れてたと思うよ。) と言う。 会議をしていても、授業をしていても、気が気ではない。早めに帰って確かめたいところだが、こんなときに限って、3時までみっちり仕事があるのだ。 通院日なので、いつもの3時16分のバスに乗った。 病院に直行しないと、4時半までに透析を開始できず、時間短縮になってしまう。 でもやはり家を見ずにはいられない。たとえ治療は受けられても、夜までの間に私の家が火事になったら、それこそ一生後悔することになるではないか。 一つ手前のバス停で下車して、家に急ぎ帰り、ノエルを玄関に待たせたままキッチンへ。 炊飯器はコンセントを抜かれ、内釜も冷え冷えとしていた。 ふぅ〜っ!気が抜ける。安心したと同時に、いっきに疲れてしまった。 だがぼやぼやしてはいられない。 今度は何としてでも病院に間に合いたい気持ちが湧き起こり、ノエルを連れて外へ飛び出した。 病院までいつもの半分の時間で到着。着替えをすませ透析室へダッシュ。とても患者らしくない乱入ぶりである。 治療を開始し、時間を見ると4時24分。間に合った!! そういえば私、血圧高いんだったっけ?急に頭が痛い気がしてきた。 薬を増やし、体重も少し落としてもらってるけど、まだ効果はそれほど出ていない。 あせって走ってきたから、よけい血圧上がってるかもなぁ…などと思っていたのもつかの間、1日の疲れがどっと出て、すぐに眠り込んでしまった。 spacer コメント(0件) setlinebe 2006. 8. 19. Sat 不調 1週間もの休みを取ったはいいけど、いったい独りでどうやって過ごすの?と、かなり困惑していたが、結局これといったこともしないままに過ぎてしまっい、今日が最終日。 が、ここへきて体調が悪い。 今日に始まったわけでもないのだけど、しばらく前から血圧が高い。頭も痛いし、なんとなく、やる気が出ない。 昨日、数年ぶりにフルートを吹いた。 もっと音が出なくなっているかと思ったけど、意外とまともな音が出て嬉しかった。 毎日ちょっとずつ触ろうかな?できれば今度こそ習いにいきたいな、などと考えているが、その気分もどこへやら、今日の私は楽器を触るどころではない。そんなことしたら、たちまち頭がガンガンしそう。 幾分足が浮腫んでいるような気もする。痩せたのかな? 休みのときって、どうしても仕事に行ってるときのような充実した食事はしないから、痩せる傾向になってしまう。 私たちは摂取した水分をあまり自力では排出できないので、体に貯まっていくのだ。 適正体重を予め設定しておいて、それより増えた分だけ透析のときに除去してもらうわけなんだけど、太ったり痩せたりすれば当然適正体重も変化する。 痩せた(適正体重が軽くなった)のに、もとの設定の分しか水を除去しなければ、当然体内には水分が残り浮腫んできて、血圧が上がる。 どうも、分かりにくい話ではあるが、私たちはこういう実に機械的な世界で暮らしているのである。 血圧高くて頭が痛いままではしんどいから、来週になったら、とりあえず体重設定を少し減らしてみてもらおう。 せっかくの休み最後の1日なのに、何だかにさえない日になってしまった。 2006. 8. 17. Thu 外に出られず… 台風10号が接近。かなり風が出てきた。今夜遅くにも上陸かな? 今回は、雨がたくさん降るらしい。被害が出なければ良いけど… 実家に帰る約束をしていたが、台風接近で、またまた延期。母が、まったくつまらないといった声で電話してきた。 いつも木曜日に届く生協の配達があり、荷物を中へ運び込んで、冷凍食品を冷凍室へ収納。台風への備えOK、でも停電になったらどうするんだろう?まぁ、大丈夫と信じるしかなさそう。 荷物を配達され次第取り込んだので、保存用のつぶ状ドライアイスが、配達箱の中にどっさり残った。 そうだ、これを水に入れてみよう。 ドボッと入れたら、すごい勢いで気泡が盛り上がる。煙のようになっているのかな?私にはいまいち見えないが、ノエルに見せてやったら、びっくりして逃げてしまった。 ところで、このドライアイスの溶けた水って、ひょっとして炭酸水になってるんだろうか?ドライアイスは二酸化炭素の凍ったやつだから、たぶんそうだろう。 さすがに飲んでみる気にはならないけど、臭いや味くらい確かめてもいい。昔からこんなことにはやたら好奇心が強い私である。 やはり炭酸水だった。お砂糖を溶かして、サイダーだよと差し出せば、絶対みんな信じると思う(というか、これこそサイダーそのものなのでは?)。という結論に達し、出かけられない日の実験終了。 2006. 8. 15. Tue 困った親戚 数日前に 「15日に田舎へ行くから、あんたも一緒に行くよね?」 と、母から電話があった。姪が車を運転して、家の家族を連れて行ってくれるのだという。 しかし私は、同行を遠慮しておいた。 田舎とは、母の生まれた家である。が、以前その家にノエルを連れていったら、家の主人である私の叔父が、後でものすごく文句を言っていたらしいのだ。 犬を家の中へ入れる習慣の無い田舎のこと、「気持ち悪い」「毛が少しでも落ちていたらいやだ」というのは分からなくもないが、私は私なりに気を遣っていたのである。畳には上げずに、縁側から中へ居れ、マットを敷き、ブルブルなんかもしないように注意していた。その日は平和に過ぎたかに思われ、ほっとして家に帰ったのだけど… それから2・3年は、その家に行く機会もなかったが、久しぶりにおじゃますることになったとき、叔母が申し訳なさそうに 「叔父さんが怒るから、ノエちゃんを中に入れてあげられんのよ。」 と言う。結局、寒い雨の日だったが、ノエルは玄関のたたきにシートを敷いてステイさせた。 それでもやはり家の戸の中へ入れたのだから、叔父は気にいらなかったのだろう。私たちが食事を囲んでテーブルに着いても、団欒に加わることもせず、私と顔も合わさなかった。 この叔父は、決して悪い人ではなかった。昔はたいへん私を可愛がってくれたのだ。でも、ノエルが犬であるというだけで親戚からこんな扱いを受けるのは、とてもたまらない。だから、もう、よほどの事情が無い限り、その家へ行くのはやめようと思った。 母は、あの出来事を忘れているのか、一緒に行かないと言う私に、何度も何度も 「大丈夫やが。行こうよ。」 と繰り返した。最後には、呆れたように 「あんたも頑固やねぇ。」 と言って電話を切ったが、何だか寂しそうだった。 というわけで、今日も独りきりの1日。午後からネット友達とスカイプで長話。声や文字でいつでも仲間と言葉を交わせるから、常に外界とつながっている実感はある。本当の独りきりなら、こんな退屈な時間、とても耐えられるものではない。 2006. 8. 13. Sun 久々に 休みでもなるべく生活パターンを崩さないように、今回はけっこう気をつけているつもりだけど、やはり夜は遅くなりがち。 それでも一応7時代には起きることにする。 なのに、なぜだか教会には遅刻してしまった。 何となく、気分の問題なんだけど。 ぼそっと会堂に入り、そーっと席に着く。 ソングリーダーをやっているはずなのに、讃美を歌う時間はほぼ終わりかけている。 こんなことでいいのか?(いけません) 気持ちが後ろ向きのまま、いったい何ヶ月、何年こうしていれば気がすむのかな? 久しぶりに里帰りされたTさんという方がみえていた。 静岡のほうで、韓国の方たちを対象にした教会の牧師婦人をされている人だ。 昔は音楽の先生だったとか。 そのTさんが特別讃美をしてくれた。 韓国の讃美かに、ご自身が日本語で訳をつけたもの3曲。 歌詞の一字一句は憶えていないけど、熱いメッセージが伝わってくる。 心が癒されていくような感覚。 後で彼女が話したところによると、その讃美を歌うかどうか迷っていたらしい。 みんなの迷惑になる。時間もかかるからやめておこう、と自分では思ったけど、「前に出なさい、歌いなさい」と、心に語りかける声がして、前に押し出されたのよと彼女が言っていた。 それ、きっと私のためだったのかも… 実はこのごろ、あることに心が捕まえられて、ものすごく悲しい思いをしていた。 ネット上での、ふとしたやり取りから、自分がものすごく惨めに思えるような気分を味合わされてしまったのだ。 誰かの境遇と比べて「自分はまだまし、だから幸せだ」と思うことは、できるだけしないようにしている。 比べられた相手は立場無いし、そのような考え方では、自分自身を見つめて、積極的に上へ伸びる生き方はできないと思うから。 でも、自分より辛い立場にある人は必ずいるわけで、その人に向かって「辛いよね。でも一緒にがんばろうよ」と声を掛けることが、ときとしてその人を苦しめることは意外と当人には分からないものなのかも知れない。 自分以外の人の心をおしはかることは、それほど難しいのだ。 このところの私は、そういうことが元で、かなり傷ついていた。 前向きな心がくじけて、何もかも否定したい気分になっていた。 そんな痛みを抱えた心に、彼女の歌が、神様の声の通訳となって、じわぁーんと染み込んできた。 「あなたのやりきれない思いは全部分かっているよ」 と、その声は語りかけてきた。 嬉しかった。感謝でいっぱいになった。 2006. 8. 12. Sat 夏休み ついに、やってきました、私の夏休み! 思いっきりのんびりできる。さて何をしようかな(わくわく)。 なんて言ってはみるけど、実際はけっこう途方に暮れている。 いざ時間ができると、どうしていいか分からない。 普段仕事やら病院やらで、ほとんど自分の時間って持てないから、のんびりすることに慣れていない。 一緒に遊ぶような友達も身近にはいないし、県外から遊びに来ると言っていた友達は、用事ができて来られなくなったと言う。 旅行にでも行きたいところだけど、昔のように、思いつきでふらりと出かけるわけにいかないのが悲しいところだ。 友達に遊んでもらえないと分かってから、京都の妹のところにでも行こうかと思ったけど、また病院の手配やら何やらすることを思うと、あまりにも時間が迫っていたため、これも断念。 結局これといった予定も立たず、さえない夏休みになりそうだ。 2006. 8. 11. Fri 少し秋の風? 気がつけば8月ももう3分の1過ぎている。速い! 朝マンションの敷地を出るときに私を取り囲んでいたすさまじいほどのセミの声が少しパワーダウンしたような気がする。 セミの声に注目していて分かったのだけど、クマゼミは午前中しか鳴かないようだ。 太陽が高く上がるとあのワシワシとすごい鳴き声がほとんど聞こえなくなって、代わりにジィィィィィィと、アブラゼミが鳴きだす。虫嫌いなので実はセミの声などはどうでもいいんだけど、そういった声にも季節の移り変わりを感じたりもするわけで… もうじき、今度はつくつくぼうしが鳴きだすのだろうな。 予断だけど、私の住む街では、ミンミンゼミはほとんど見かけない。 このまえ日南方面へ行ったときに、ミンミンと鳴いているのを発見して何となく新鮮だった。 関東に住んでたときはそこら中ミンミンゼミだらけだった。 反対に、こちらではポピュラーなクマゼミ君たちは関東にはほとんどいなかったと思う。 地面のほうに注目すると、キリギリスが鳴いている。 これにコオロギが加われば、いっきに秋めいてくるだろう。 とはいえ気温はまだまだ33度とか34度とかで暑いのだけど、ちらほらと秋の風を感じるこのごろ。 通勤途中、学校に向かって歩く道で、田んぼが実っている。 背の高い穂らしきものが一面に伸びている。 そしてお米の匂い… 実った稲穂の匂いって、何となく犬の足の肉球の匂いに似ていると思うのは私だけかな? なんてことを考えながら職場に向かう朝だった。 話はぜんぜん違うけど、このまえ日南に行ったことを書いて思い出した。 日南方面の出身である病院スタッフにサンメッセについて尋ねてみた。 サンメッセのモアイは全部で7体。それらは海に向かって立っている。 モアイが見つめている海を、まっすぐ、まっすぐ、まっすぐどんどん行くと、イースター島にたどり着くのだそうだ。 イースター島はモアイのふるさとである。 そこにはすごくたくさんのモアイ像があるのだ。 おかげで一つ勉強になりました。 2006. 8. 10. Thu 忘れ物連発 朝、薬を飲もうとして、病院からもらってきたばかりの袋の中を見たけど、一番大切な薬が見当たらない。 おかしいな、バッグの中に落としたかな?テーブルの下かな?などと思いながら、ごそごそ探し回っても、どこにも無い。 さては病院に忘れてきたのか…。 最近血圧が不安定なので、あれを飲まないと1日無事に過ごせるか心配だ。休を取ってでも、病院へ行ってくるべきだろう。 透析質は午前7時過ぎにはもう開いているので、直通の電話へかけてみた。 看護師さんがロッカールームの私の持ち物を調べてくれたところ、やはりその薬だけが、いつも部屋へ持ち込んでいるバッグの中に残っているとのこと。 大きな薬の袋に4種類の薬を入れて、口が折り曲げてあったのに、どうやって一種類だけ飛び出したものか、ちょっと理解に苦しむけど、とにかくそうなのだからしかたがない。 学校へ、朝のうち休むことを連絡して、歩いて病院へ向かった。 病院は昼間の透析患者たちでごたごたしていたが、すぐに先ほど電話に出たスタッフが薬を持って出てきてくれた。 お礼を言ってさっさと引き返す。 バス停まで500メートルはある。途中でお昼の食べ物も買っていこう。その買ったものを入れるためのバッグも持ってきたし… と考えながら200メートルほど歩いて、ふと立ち止まる。 そういえば、そのお弁当バッグ、手に持ってない!!そうだ、さっき病院で中へ声をかけるときに、ちょっと靴箱の前に置いたのだ。がーん!忘れてきた!! 急いでUターン。あっけに取られてノエルがはーはー言いながら向きを換える。 「悪い!もう一回病院行って。ごめん、ごめん、ほんとごめん。」 はーはーしながらも、ノエルは私に向かって尻尾を振る。ほんとにいいやつ! 病院に戻り靴箱のところを見たけど、バッグは無くなっていた。誰かが移動したんだろう。 どうしようかな?とちょっと考えていたら、患者さんの家族らしき女性が 「あ、バッグでしょ?こっちに置いておいたわよ。」 と言って現われた。その後から看護師のKさんも出てきて 「忘れ物連発だねぇ。」と笑っている。 こうしてようやく必要なものを取り戻し、やれやれと歩いていたら、今度はいきなり雨!夕立っぽい。 急いでお昼を買うはずのコンビニへ駆け込み、ビニール傘を買おうかと思っていたら、知らないおじさんが 「この傘使って。いらないのだから。」 と、自分の車からビニール傘を取り出して渡してくれた。悪いなぁと思いつつ、何度か奨められ、ありがたくいただいてしまった。 しかし雨は、お店を出るころには上がっていたのだけど。 そんなこんなで、朝からやたらに歩き、職場に着くころにはすっかり疲れて眠くなってしまった。 2006. 8. 9. Wed ニュースで ニュース番組の特集コーナーで、「先生の夏休み」というのをやっていた。 学校の先生は生徒が夏休みの間何をしているのか?というような内容だ。 以前、土曜日に授業が行われていたころには、他の公務員と同じ条件にするために、普段の土曜日の分の休みを夏休み中にまとめて取れたりしていたが、完全週5日制になってからは、そういうことは無い。 このスタイルになって5・6年経つのに、今でも、教師が夏休みも通常通り出勤していると聞いて驚く人がいる。 昔は研修制度も緩やかだったそうだ。 まとめ取り休暇以外の日でも、自宅研修願いを提出して、外出などを慎めば、自宅で仕事をすることが許されていた。 このシステムも今は全国的に廃止されたものと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。 今日ニュースでやっていたのは、兵庫県のある地域の様子だったのだけど、未だに簡単に自宅研修が認められるらしい。 しかもその研修の報告書が、実にいいかげんなのである。 研修内容が読書で、感想のレポートが3行とか。これじゃぁ市民のみなさんから文句が出てもしかたがない。 宮崎でも私が就職した数年後までは自宅研修が認められていたが、そのときでも、あんないいかげんな報告書を出して許されることはなかった。 研修をさせていただくときだって、普段学校でやれない研修ないようかどうか、目的は明確かどうか、けっこう厳しくチェックされていた。 現在は自宅研修事態がまず認められない。 兵庫の例がまるで教師全ての夏休みの過ごし方であるかのような印象を与えるあの報道、ちょっと迷惑だよなぁ。 このいいかげんさを許さない自治体もあるって、最後にちょこっと付け加えてはいたけど、その部分はほとんど一般視聴者の印象には残らないだろう。 また教師への一般社会からの目が厳しくなるんだろうなぁ。 本当にすばらしい先生はいっぱいいるのに、そうじゃない先生、悪いことする専制の話ばかり目立って悲しくなる。 まぁ、私自身はたいした先生ではないのですけどねぇ。かといって、モラルに反するようなことしてるわけでもないわけでして… 2006. 8. 7. Mon お役所巡り 朝から出張。 小学部のI先生と、学校の案内や教育相談のパンフレットを持って、お役所や保健所を回った。 たくさんの先生が手分けをして県内を回っているが、私たちが担当したのは、今年1月から宮崎市に合併された地域と、その隣町など、合計5箇所。 近隣だからそんなに時間はかからないだろうと見ていたけど、車で回ってみるとけっこうかかってしまった。 ある箇所では、一つの建物の中で2箇所行かなくてはならないことになっていたが、 「たいへんでしょうから、2箇所の担当が一緒におうかがいしますよ」 と言ってくれて、時間が半分で済んでラッキー。 そうかと思えば別のお役所では、まず係長に一通り話をしたところで、課長を呼んできますと言われ、課長を前に再び同じ話を繰り返し、1箇所で二度。結局プラスマイナス0か? 車の乗り降りと、静かなオフィスでじっとして待つことの繰り返しで、ノエルもいいかげんあきあきしていた。 最後に訪問したのは健康管理センターで、建物に入るとすぐに、ホールのようなところになっている。 職員の人たちが6人ほど勢ぞろいして話を聞いてくれるとのこと。みなさん事務所からホールに集まってきて、ノエルを見つけて可愛い可愛いとたいへんな騒ぎになった。 「ずっと車できつかったでしょう?ハーネスをはずして、のびのびさせてあげてくださっていいですよ。」 とおっしゃるので、お言葉に甘えてハーネスをはずすと、ノエルも、う〜んと背伸びをして、尻尾がるんるん状態に。 たちまち職員の方々がメろめろになってしまい、話の前にたっぷりとノエルと遊んでくださった。 遊んでもらって、お水も飲ませていただき、退屈と窮屈でふてくされていたノエルも、たちまち元気いっぱいに。 健康管理センターを出るとすでにお昼を過ぎている。本当はもうこの時間には学校に戻ってきてるつもりだったのに、そのままストレートに帰っても1時間近くかかりそう。 食事をして帰ろうということで、宮崎市内のファミレスでランチをいただいた。 小学部の先生と二人きりで食事をする機会なんて、そうそうあるものじゃない。 フォーマルなはずのお役所巡りなのに、終わってみると何だか楽しかったような気がするのだった。 2006. 8. 6. Sun 車でお出かけ Mちゃんと過ごすのも今日でおしまい。 帰省されているA先生(金曜日のノートに書いた高校時代の恩師)が、車でどこかへ連れていってくださるとおっしゃるので、私もご一緒させていただいた。 車はエアコンの調子が悪そうなので、窓を全開にして、海岸沿いに南へ走る。 日南市の「サンメッセ日南」というところへ行ってみた。 私も初めて行ってみたけど、何をテーマにした場所なんだろうか?7体のモアイ像が建てられている。 広い園内を、A先生の運転する4人乗りのカーとに乗って回った。 遊園地のゴーカートを少し大きくしたようなやつで、けっこうエンジン音がうるさいので、ノエルが乗り心地悪そうだった。 平和のメッセージを書いた塔みたいなのがあったり、牧場のそばを通ったりしながら進んだけど、暑さが厳しくて、日焼けで体がひりひり。ノエルがばてばて。 資料展示室(まったく意味不明)の隣のレストランで食事をして、カーとを返しにいき、売店に入ると、モアイのぬいぐるみがいっぱい。 結局どういう場所なのかやっぱり分からない。後で調べておこう。 海岸伝いに引き返し、堀切峠で一休み。 午後3時頃市内に到着。MちゃんとA先生は一緒に東京へ帰るということで、そこでお別れとなった。 家に戻ったらなんだかすごく寂しくなってしまった。 2006. 8. 5. Sat たっぷりおしゃべり 朝はゆっくりと目覚め、穏やかに過ぎた1日。 テーブルに向き合って座ったり、畳でごろごろしたりしながら、ひたすらしゃべって過ごした。 午後は宮崎名物のチキン南蛮を食べにいき、ぶらぶら歩いて帰ってきてから、またおしゃべり。よくこんなに話題があるなぁ! 同じ学校に通っていたころは、私は寮にいて、Mちゃんは自宅から通学していたので、授業以外でみっちり話しをすることもそれほどはなかったし、卒業してからも、それほど深い話をしたことはなかったと思う。 だから今回はお互いにすごく今までより充実した話ができたし、とてもお互いを身近に感じられるようになったみたい。 お客様がいるので、ノエルもうれしそうだった。 Mちゃんは犬を持っていないので、ノエルの行動やコミュニケーション力にとても感心していた。 2006. 8. 4. Fri 研修会 夏休み中の学校では、職員のための研修会がたくさん行われる。 今週だけでも三つほどあったのだが、今日の午後の研修は「視覚障害者と就労」というテーマで、東京から講師を招いて話を聞くというものだった。 その招かれた講師というのが、私の高校のクラスメートで、点字図書館で仕事をしているMちゃん。 按摩・鍼・灸の仕事をしている人の話は聞く機会が多いけど、その他の仕事をしている視覚障害者が、地元ではほとんど見つからないので、誰かいないかしら?と私に相談があり、私からMちゃんを紹介したのだった。 ちょうど午前中、私のクラス(中3)の補習をやっていたので、生徒と一緒に昼食を食べ、Mちゃんにも学校の中を歩いてもらったりした。 Mちゃんが語る生い立ちや、高校時代の学校生活、当時考えていたことなどを聞きながら、何だかとても懐かしかった。 それに、友達として一緒に過ごしていてもまったく知らなかったことなんかも話してくれて、とてもいい研修会だった。 とにかく進路指導については宮崎はまだまだ情報不足だし、学校の人たちには新鮮で、刺激になったと思う。 せっかく宮崎に来てもらったのだから、週末を一緒に過ごそうと、Mちゃんを私の家に泊めることにした。 でも私は病院に行かなくちゃならないので、さてどうしよう?と悩んでいたところが、高校時代にお世話になった宮崎出身の先生がMちゃんの来るのに合わせて規制されるということで、夜までの数時間は二人で過ごしてもらった。 夜9時半頃、自宅近くのバス停で待ち合わせをした。 ずっと以前、私は東京のMちゃんの家に遊びにいったことがあるけど、Mちゃんがわたしのところに来てくれてるなんて、すごく不思議! どんな週末になるのかな?わくわくする。 2006. 8. 1. Tue 面白いこといろいろ 今日はいろいろと面白いことが続いた1日だった。 学校で、同僚のM先生から、幾つか楽器を見せてもらったり、鳴らし方を教えてもらったりした。 まず最初に見せてもらったのが三線。あの沖縄の楽器。 弦楽器弾ける人ってすごく尊敬するんだけど、M先生の場合独学だという話だし、それにしても「島歌」とか「涙そうそう」とかをポロロンと弾いてしまうのでびっくり。思わず聞き入ってしまった。 その後オカリナとケーナの吹き方を教えてもらった。 オカリナもケーナも家にあるんだけど、音は出るが演奏方がよく分からなかったのだ。 ケーナはフルートと音の出し方が似てるから、指使いを憶えたらわりといけるかも。 体調が悪かったのでここ数年楽器もまったく触っていなかったのだけど、そろそろまたやりたくなってきた。 次は夜の話。 たまたま隣室の人とエレベータに乗り合わせた。 「あなたのところに回覧板来ているけど知ってる?」 実は気になってたのだが、このまえ隣へ回したら戻ってきてしまい、どうしていいか分からなかったのだ。 で、どうしたらいいんだろう?と彼女に聞いてみると、同じフロアの隣室ではなくて、各階の同じ番号の部屋どうしで回すのだという。 5年住んでて、回覧板が回ってきたのは初めてだし、回覧板といえば隣へ回すものだと思っていた私。まさか縦に回すとは夢にも思わなかったなぁ! それにしても、隣室の彼女が見たところ、どういう順番で回っているのかよく分からない。上から、あるいは下から順にではなさそうだ。 たまたま数階上の同じ番号の部屋に知り合いがいるので、とりあえずそこへ持っていって聞いてみることにした。 結局回覧板はその知り合いの彼女が引き受けてくれるということになり一件落着。玄関で立ち話しているうちに「ちょっと上がっていかない?」と進められ、ずうずうしい私はちゃっかりおじゃますることに。 思えば同じマンションの他のお宅へ遊びにきたのは初めてだ。 同じ番号の部屋だから間取りは私んちと同じなのに、なんだかまるで違う印象。 彼女の家ではミニチュアダックスを飼っていて、私が入っていったら、初めのうちワンワンと吼えていたけど、すぐにおとなしくなって、ときどき私の近くへ寄ってきてくれたりもした。 しかしノエルもその子もお互い犬が苦手のようで、相手に興味は持ちつつも、決して仲良くはならない。 ノエルなんか相手が近くに寄ってくるとあからさまに「ううー」とか言っちゃって、まったく困ったや つ。おかげで 「へぇ、盲導犬でもうなったりするんだぁ?」 とか言われるし… マン ションの住人の話やら、お互いの犬の話やらしているうちに、あっと言うまに時間が過ぎて、1時間以上も遊んでしまった。 " ALT="">過去ログ一覧へ戻る トップページへ 携帯用トップへ |