2006. 5. 31. Wed 変なジャガイモ 隣のクラスの人たちが育て、収穫したじゃがいもの中に、とてもユニークな形のがあったと言って、私のクラスへ見せにきてくれた。大きさはくるみほどしかなかった。手のひらにちょこんと乗ったそのじゃがいもさん、確かにおかしな格好をしていた。 卵形の上3分の1あたりがきゅっとくびれて、まるで胴体と頭みたい。しかも、顔にあたるところからは、細長くくちばしみたいなのが飛び出ている。 何か鳥のキャラクターのようだ。森永チョコボールのキャラクターのようでもある。 写真を撮れなかったのが残念。本当に、あんなじゃがいもにお目にかかることは、もう二度とないだろう。 2006. 5. 29. Mon 聞いてびっくり 修学旅行に出かけていた生徒たちと、引率の先生たちが学校に戻ってきた。 今朝までまったく知らなかったのだが、実はみんなはすごい経験をしていた。 彼らが宮崎に帰ってきた金曜日は強い雨が降り、風もかなり吹いていた。 でも、まさかそれで飛行機が着陸できないなどとは思ってもみなかった。 体の弱い子もいるので今回の旅行は飛行機を利用していたのだが、帰りの飛行機があと少しで宮崎空港に到着というところまで着て、いきなり、悪天候のため着陸できず、Uターンして福岡空港へ引き返すことになったのだそうだ。 そこから、航空会社のチャーターバスで再び宮崎へ。 福岡から宮崎は、高速を通っても4時間くらいはかかる。 結局みんなが帰宅したのは夜中近かったという。 配慮したはずの旅行が、かえって強行軍になってしまったわけだ。 しかし今朝会ったA君は、いたって元気で「貴重な体験したよ〜!」と興奮気味に話していた。 それにしても、自分が旅行に出てそういう目に合ったら困るなぁ。 ほんと、そんなことが現実に起きたらどうするんだろう? 気ままにぶらりと旅行に出かけられた時代がひどく懐かしい。 2006. 5. 27. Sat ふいうちだぁ! 昨夜は、夜中過ぎからチャットが盛り上がり、私もおやすみなさいを言うタイミングを逃して、ずるずると話の輪に加わっていたが、そのうち睡魔に負けて挨拶もせず眠ってしまった。 次に気がついたら朝の8時半。 とりあえず起きて朝食を食べ、ノエルにブラシをかける。 それにしてもよく抜けるなぁ! 歳をとったら若い犬のようには抜けなくなると聞いたけど、ノエルの場合、まったく衰えることなく、毎回ごっそりと取れる。 ハンドボールほどの大きさになった毛の塊をごみに捨てて、家中に掃除機をかけたら、どっと疲れた。 一休み、一休みと、横になってぼ〜っとしていたら、いつの間にかまた寝てしまった。 再び目覚めたらなんとお昼近い。 ああ、もったいない!!貴重な時間を無駄にしたなぁ。 掃除の続きをしよう。私の部屋、めちゃめちゃきたないもんなぁ…と行動しかけていたら、いきなり玄関のチャイムが鳴った。 「配水管の清掃に来ました。」 ええっ?聞いてなぁい!(あわてる私) 配水管を清掃しようにも、キッチンもお風呂も掃除してないままなのだ。 とりあえず入ってもらったけど、こんな部屋恥ずかし過ぎる! 「一応下に貼り紙してたんですがねぇ。」 と、清掃員は申し訳なさそうに言いながら作業を始めた。 貼り紙なんか知らない。何が書いてあるかを知らないのはもちろん、貼り紙の存在にさえ気づいていない私だった。 管理人にも、同じマンションの友達にも会っていたのだけど、さすがに貼り紙のことを私に教えてくれることまでは気がつかなかったのだろう。 管理会社には、何か行うときには極力電話で教えてくれるように頼んであったのだけど、それもなされないまま。 こんなところに視覚障害者が独りで暮らしていると、とんだ目に合うことがあるものだ。 こういうことがあってもあわてないように、これからはできるだけ部屋は片付けておこう。 2006. 5. 26. Fri 入梅 今更わざわざ入梅宣言なんてしなくても、もういやというほど雨は降ったのだけど、とりあえずそういうことらしい。 既に充分過ぎるほど降っているのに、天気予報では 「今年は例年の梅雨時期よりもさらにたくさんの雨が予想されます」 と言っていた。あ〜あ、うんざり! 頼むから月水金の通院日意外に降ってくれ〜! 修学旅行最終日。 昼頃、引率の先生から、雨の中ではあるが、無事に九州国立博物館の見学を終えたとの連絡。いいなぁ、博物館。行きたいなぁ! 昼食後、福岡市民防災センターにて地震や強風、煙等の体験をした後帰路に着くとのことだった。 今頃はみんな家に帰って、家族にたっぷりとお土産話をしていることだろう。 私も来週が楽しみだ。 ノエルの前足の傷、あと少しで治りそう。 少しずつ毛も生えてきて、川の向けた跡も小さくなりつつある。 しかし、この時期は瘡蓋ができて痒いらしく、やはりすぐに舐めて剥がしてしまう。 結局一度はずしたエリザベスカラーを再び装着の日々である。 耳が蒸れるのも気になるが、それより心配したのは、このごろのノエルの落ち着かない行動。 もともとステイは苦手だけど、やたらとさびしがる。 私の姿が見えなくなると、必死で探し、ときにはパニックしてむやみに走り回る。 カラーで耳がふさがれたようになるし、獣医さんに借りたのはまったく光を通さないブルーのだから、横の視野がさえぎられる為、本当に精神的にストレスが貯まるのかも知れない。 必死で私を追いかけるノエルは私の姿意外はまるで目を向けないから、あっちこっちぶつかりまくって、そのうち新たな怪我でもするんじゃないかと怖くなってしまった。 数日前に透明のカラーをネットのペットショップで見つけたので、買ってあげることにした。 少し高いけど、大事なノエちゃんが怪我をするよりはましだ。 そのクリアカラーが昨日届いて、さっそく使用開始。ブルーのやつを初めてつけたときと同じように、最初は抵抗したが、一度つけたら断然こっちのほうが気に入ったらしい。 効果は絶大で、今日のノエちゃんはずいぶん落ち着いていた。 ゆっくりと、どこにもぶつからずに、私の後からついてくる。 みんなに 「いいねぇ、これ可愛いよ」 と言われご機嫌だった。 とりあえずほっとしたけど、問題は、いつになったらこれがはずせるかだ。 本格的に暑い季節がやってくる前にはうずしてやりたい。 それに、シャンぷーもしたいし。 何かと気になる梅雨の時期である。 2006. 5. 25. Thu お留守番二日目 修学旅行のみんなは、今日は福岡で水族館とヤフードームへ行っているはず。 ヤフードームといえば、以前は「福岡ドーム」と呼ばれていて、私が学生時代に住んでいたところから、歩いて10分くらいのところにあった。 野球やコンサートがあるとき、ドームの屋根が開いていると、ドーム内のざわめきが聞こえてきて、熱気が感じられるほどだった。 福岡と聞くと、居ても立ってもいられないほど懐かしくなる。 ぜひもう一度あの街に住んでみたいものだ! さて、宮崎でお留守番二日目の私。 昨日は高校生のクラスもあったんだけど、もともと木曜は中学部のクラスしか入っていないから、今日はなんと持ち授業0時間! 開店休業の教師はいよいよさびしい。 他の学部ではいつものように授業が行われてるというのが信じられないくらい。 しかしこんなときだからこそ、腰を落ち着けてできる仕事もある。 副担任の先生と、研修室に午前中いっぱいこもって学級の書類書きをした。 本来は学担の私がまるごとやるべき仕事なのだが、書類は記入欄がこまごまとあったりして、なかなか私一人で書き込むのは難しい。 いずれにせよ、副担任と共通理解をしながら書類を完成させていくのは良いことではある。 いやいや、今日はずいぶん集中して仕事をしたなぁ! 自分の好きな文章を書いたり、HPを作ったりなら、かなりの集中力を発揮する私なのだが、こと仕事となると、ちんたらちんたらして、なかなか進まないのである。 それが今日の私は、とても充実していた。 頭の回転のいい副担の力がかなり大きいんだけどね。 さぁ、明日はいよいよお留守番最終日。来週にはみんなから、たっぷりとお土産話を聞かせてもらおう。 2006. 5. 24. Wed お留守番 中学生は修学旅行に出かけてしまった。 1年生はいなくて、2・3年生の合同で実施なので、生徒は一人も残っていない。 教師も半分以上出かけてしまった。 私は3年の担任なのに、学校でお留守番。 なんだか、とても、とてもさびしい。 しかたがないのは分かっているけどね。 授業もあまり無いし、残ってる先生3人で給食を食べたり、誰もいない教室を掃除してみたり。 旅行中のみんなから、無事福岡に着きましたと連絡が入る。 旅行会社のミスで、見学地に予約が入ってなかったり、昨日の午後になってから大騒ぎだった。 どうにかスケジュールを変更して行動している模様。 天気が少し心配だけど、楽しく、有意義な旅をしてきてくれるといいな。 2006. 5. 23. Tue 変な行動 また雨が降り出した。ほんとに、いい天気がなかなか続かない。 こんなじめじめの気候の最中に、未だエリザベスカラーから開放されないノエルは、だんだん耳が蒸れてきて、何となくまたばい菌が騒ぎ出してるような感じ。 マラセチアというばい菌が、ときどきノエルの耳の中で暴れるのだ。 何とも言えない臭いがする。生臭いような、どくだみ臭いような、とてもいやな臭い。 悪くならないように、ときどき拭いてあげているが、ちょっと限界に来ていそうかも。 お昼前、保健室の先生が、記入してほしい書類があると言うので、プライベートなデータも含まれるということで、保健室で代筆してもらうことにした。 保健室へ行こうと立ち上がったら、ノエルも後からついてきた。 部屋に入り、ドアを閉めて、養護教諭の 先生と向かい合って座り書類に記入してもらっていると、ノエルがうろうろし始めた。 うろうろする自体が問題なのだが、ノエルときたら、知らない間に、今入ってきたのとは反対側のドアというか窓というか、とにかくベランダに通じる出口から出ていってしまった。 授業をしていても、ときどき勝手にベランダに出て日向ぼっこしたり、涼しい風に当たったりしていることがあるから、どうせまたそんなもんだろうと思っていたが、どうも様子がおかしい。 ベランダ伝いに職員室へ帰ったらしいのだ。 (なんだ、保健室にはいたくなかったのか!」 と思っていると、今度はベランダと反対側の廊下、つまりさきほど入ってきたドアの外でチャカチャカ音がする。 「ノエル、どこ行くとかぁ?Ami先生おらんよ、どこかねぇ?」 なんて教等先生の大きな声がする。 ノエルのやつ、本気で廊下をあっちこっち走って私を探しているようなのだ。 自分で私のそばを離れて出ていったくせに。 ついさっき保健室に一緒に来たことを忘れたのだろうか? ドアを開けて「ノエル!」と呼んだら、嬉しそうに跳ねながら戻ってきた。 「ひどいよ、ひどいよ。なんでいなくなるのよ〜! と言わんばかりの飛びつき方だ。 おいおい大丈夫か?まだぼけてもらっては困るんですがねぇ。 2006. 5. 20. Sat 紫外線 最近何だかひどく疲れるというか、パワーが続かないというか… いかにも免疫力が落ちてます!みたいな感じ。 透析のときも痒みが出易いし、透析のときじゃなくても、外を歩いた後など特に痒くなったりする。 肌が痒いだけじゃなくて、目や、ときには耳の中や喉まで痒くなる。 ここ数年の状況を振り返ってみても、4月5月ってこういう感じになることが多いような気がする。 職場に、この季節に空中にたくさん漂っている、何とかいう草の種にアレルギーがあるという人がいて、ひょっとすると私もそれなのかなぁと思っていたのだが、少し違うような気もして、今日薬をもらいに皮膚科へ行ったので話してみた。 「口内炎になったことありますか?」 いきなり変なことを聞かれた。 口内炎、もういつなったか憶えていないくらい、私はなりにくいほうだと思うけど、まったく経験がないわけでもない。 皮膚科の先生が言うには、一度でも口内炎になったことがあれば、ウイルスが体の中に住み着いているから、それが紫外線を浴びたときに暴れるのだそうだ。 納得できるような、できないような… そういえばこの季節顔が荒れたりする人多いよなぁ。 最近は飛んでいる紫外線の量も多いから、免疫力も奪われるし、それに口内炎ウイルスとやらが暴れるから、油断するとたいへんなことになるのだという。 6月のほうが紫外線は多いが、今のほうが効こうがいいので、みんな無防備のままで歩いたりして、結局苦しむことになるのだそうだ。 よし、こうなったらさっそく日傘使用開始だ。 暑さに負けずに長袖のパーカーを愛用するか。 もともと透析の針を刺す腕は日焼けをあまりしてはいけないと言われているのに、つい暑さに負けて、半そでのままで歩いていたりするのだ。 皮膚科医の話が痒みや疲れの原因であるにせよ、ないにせよ、紫外線大作は必須なのだ。 みなさんもどうぞお気をつけあれ! 2006. 5. 17. Wed よく降るなぁ! 今年の春は本当に雨が多い。 もともと宮崎というのは雨の多い地域ではあるのだけど、こんなに雨ばかりじゃたまらない。 家の中はじめじめだし、ノエルが濡れてしまうと、やたらと犬臭い。 犬臭いといえば、やはり病院のことが気になる。 いつまた犬の臭いが問題になるか知れたものじゃない。 しかたないからタクシーで職場から病院へ行くと、交通費だけで2000円以上かかる。 ただ、やはり車なだけあって、病院へ到着するのはすごく早い。 4時になるかならないかの時間に部屋に入っていくと、主治医が 「今日は早かったねぇ。」 私だって私なりに努力してるんですよと心の中では言っているが、顔は笑って 「そうですねぇ。タクシーで来ましたから。」 と答える。 どうやらこの雨、あと二日ぐらいは続きそう。 金曜日もまた2000円飛んでしまうのかな? 聞くところによると、既に南のほうに台風1号が生まれているらしい。 まさか日本まで上がってはこないだろうけど、それにしても早すぎるよ。 去年みたいなすさまじい台風、来ないといいなぁ。 2006. 5. 13. Sat 子供の泣き声 病院で泣いている子供に遭遇すると、ひどくドキドキする。 辛くて、耳を覆いたくなる。 なぜだろう? まぁ、そういう状況に接して嬉しいとか楽しいとか思う人はいないだろうけど、私の反応は我ながら異常だと思う。 ものすごく脈が速くなって、顔に血が上り、血圧が上がってること間違い無しだ。 メンテナンスのため2ヶ月に一度くらい歯医者さんへ行く。 今日行ったら、ちょうど2歳くらいの男の子が呼ばれて、診療室へ入るところだった。 待合室にいるときからぐずっていたんだけど、お母さんに抱かれて部屋に入るときは大暴れして、力の限り泣き叫んでいた。 気分が悪くなりそうなほど心臓がバクバクする。 (あの子がいる間私は呼ばれませんように!) 思わずそう祈る気分。隣のユニットとかに、あんな泣いてる子がいたら、とても耐えられない。 いつだったか、透析を受けてる最中に、外来患者の診察室から子供の泣き声が聞こえてきたときもそうだった。 予防接種を受けにきてたらしいけど、すさまじい鳴き声に、たちまち私の血圧が大暴走。看護師さんがびっくりしていた。 なぜこうなっちゃうんだろう? あまり記憶にはないけど、潜在的に子供のころを思い出すのだろうか? 何度も何度も繰り返される目の治療や検査のため、私は、病院の前をバスで通るだけでも悲鳴をあげ、泣き叫び、たいへんだったらしい。 小さいので、眼圧一つ測るにも麻酔をかけられていたという。 過酷な治療の結果目が良くなるならまだしも、結局ほとんど見えなくなっちゃったし、後から腎臓まで悪くなった。 両親の気持ちはどんなだっただろう? おぼろげに私の中に残る記憶… 朝、ふと目覚めると、母が病室の洗面台の鏡に向かって涙をぬぐっていた。 おそらく私の目はこれ以上手の施しようがないと告げられた直後だったのではないだろうか。 そんなこととも知らず、ベッドの中の私は、あれぇ、大人も泣くんだぁ!?と感心したのだった。 悪いことに、さっきの男の子が出てくる前に私も中へ呼ばれてしまった。 ドキドキ… でも、男の子は騒いでいなかった。 心を落ち着かせる麻酔(?)みたいなのを使っていたのかな?よく分からないけど、とにかくほっとした。 本当に、病院では子供に遇いたくない。 2006. 5. 9. Tue ヴェトナムのお土産 学校にALT(外国語実習アシスタント)として来てくれているMさんが、ゴールデンウィークを利用してベトナムに旅行したという。 そういえば冬休みにもどこだったか出かけていたなぁ。 よくあちこち出かけるアクティブな人だ。 まるで昔の私みたいだ。ちょっと羨ましい。 その彼が、ベトナムのお土産といって、甘〜いキャラメルのようなのを持ってきた。 ココナッツのような香りがする。 一粒がやたらでっかい。日本のキャラメルの倍くらいある。 味も、原材料の英語表示でもココナッツ意外の何者でもないのだが、なぜかカタカナで「ドリアン」と書いてあるらしい。 「ドリアンも入ってるのかなぁ?」 と誰かが言った。 「まさか!ドリアンなんか入ってたら、もっとすごい臭いがするはずだよ。」 実際ドリアンって、どれほど臭いんだろうか? ある人は生ごみみたいな臭いだったと言うし、別の人は都市ガスみたいだったと言う。 そう聞けばなんとなく想像はできるのだけど、その臭いを克服して、たまらなく大好きになる人もいるという、フルーツの王様。 怖いもの見たさで、一度味わってみたい。 昔バリ島に旅行したとき探したけど、ちょうど時期が違うということでお目にかかれなかった。 ココナッツキャラメルに書かれた「ドリアン」の文字から、ふとこんなことを思い出した私である。 2006. 5. 7. Sun 痛みをうったえられない動物たち ノエルがカラーをつけて生活するようになって4日目。顔の周りにわっかがあるので、その分スペースを確保して行動しなくてはならないが、だいぶそれにも慣れてきたようだ。 食事も、食器を少し傾けてあげれば、カラーをしたまま上手に食べるし、ワンツーだって、ときどき壁や床にカラーの端っこをぶつけながらも、さほど気にもせずくるくる回ってすばやく済ませてしまう。ノエルの適応力にびっくり。 さすがにハーネスをつけて歩くときは、気が散るといけないし、横がちゃんと見えないと危ないのでカラーははずしている。 はずしたとたんに口が傷にいってしまう。つけているときでも、どうにかして舐めようとしていたり、やはり痒いのだろうか? 外出から帰って 「これ、つけようね。」 と言うと、いやいやをして、顔を私にこすりつけ、「お願いだから簡便してください」と懇願する。 それでも「つけないと治らないよ」となだめてカラーをはめるのだが、いざ首につけるときには、何の抵抗もなくつけさせてくれる。その健気さに胸がきゅんとなる。 じゃまくさいだろうに、元気付けるために「かっこいいよ」と誉めてやると、尻尾を振りまくって喜んでみせる。どうしてこんなに良い子なんだろう! それだからこそ、早く苦痛と不便から自由にしてやりたい。 言葉を話せない動物たち。愛する彼らが病気になるのは辛いことだ。 教会の牧師先生の家族が飼っている猫も腎不全の末期のようで可愛そうだ。 かなり高齢だし、もともと免疫系の病気も持っていたのではなかったか? それで15年以上生きてきたのだから、生命力のある子だといえる。 とはいえ、やはり飼い主にとっては大切な家族だから、ああしていれば病気にならなかったのではないか?こうしてあげれば良くなるのでは?などと、いろいろな思いが湧いてくるのだろう。 その病気の実態を知っている私だけに、見ていても苦しいものがある。 そして、知恵を貸してほしいと言われたときに、率直に現実を語ることはもっと苦しい。 辛さをうったえられない猫ちゃんにも、飼い主の家族にも、残された日々が穏やかであるようにと願うばかりである。 2006. 5. 5. Fri あっという間 朝からいい天気。 今日はもうMちゃんが帰ってしまう日だ。 さびしいな!なんかせつない。 でも、一緒にいられる間は思いっきり楽しまなくちゃ。 でももうあまり遠くへ出かけることはできないので、近所の百円ショップへ行ってみることにした。 そこは普段から私とノエルでぶらりと出かけたりするけど、私が見落としているものがけっこうありそうだった。 Mちゃんは私よりずっと視力がいいから、きっと面白いものを見つけ出してくれそうだ。 いくつか必要なものもあったので、買い物をしつつ、店内をぐるりと見ていった。 面白いもの、可愛いものなどいろいろ見てるうちに、1時間が軽く過ぎてしまった。 お店を出て家に帰ると、もうMちゃんが帰る時間。 荷物を持ちバスに乗る。 軽く食事をして、ぎりぎりの時間まで名残を惜しんで、しゃべりにしゃべっって過ごした。 私は通院日なので、空港まではついていけない。 バス停で空港いへ行くバスを見送ったら急に力が抜けたみたいになった。 早めに病院へ行き、9時前に帰宅。 家に上がると、ノエルが室内をうかがい、うろうろしている。 ひょっとしたらMちゃんが家で待っていてくれてると思ったのだろうか。 ノエルにとってもすごく楽しい三日間だったに違いない。 2006. 5. 4. Thu 楽しい1日 朝寝坊して、ゆっくりと起きだした。 おかげで体調も大分良くなったようである。 ノエルも朝からるんるん。 しかしノエルにとってちょっとした試練も待っているのだった。 例の傷がなかなか良くならないので、ついにエリザベスカラーを着用することになったのだ。 獣医さんが午前中に届けて、着け方を教えてくれた。 硬いナイロンみたいな在室のぼーどを丸く切ったようなのを、犬の首に巻く。 ちょうど首を中心にラッパのように広がった形になり、まるでパラボラアンテナみたい。 顔の周りにわっかがあるので、犬は傷に口が届かず、なめなめ防止になるというわけ。 (お散歩アルバムに写真を載せますのでどうぞご覧ください。) ノエちゃん、気になってしかたがないらしく、ぐるぐる回ったり、はずしてちょうだいと言うように私に擦り寄ってきたり。せつない顔をして外を見ていたりするのが、とても可愛い。 午後からMちゃんと出かけることにした。 さすがにハーネスをして歩くときは、カラーはつけるわけにいかない。 はずしたとたん傷に口が行ってしまう。 なるべく止めさせるように気をつけながら過ごすことにする。 Mちゃんが宮崎神宮へ行ってみたいというので、バスで出かけた。 もちろん私は神社参拝などはしないし、普段はそういう場所へ近づくこともしないのだが、神宮のバス停は、動物病院へ行くときに利用しているので、バスを降りたとき、ノエルはしょんぼりしていた。 喜んで出かけてきたのに病院かと、さぞ落ち込んだのだろう。 ところが、病院と反対の方向へ歩きだしたので、たちまち元気になって、ぐいぐいハーネスを弾いて歩く、歩く。 神宮では、どこかのおじさん(子供を連れていた)と言葉を交わしたり、結婚式を挙げる一段に遭遇したりした。 その後バスで引き返し、市内のお菓子やさんでMちゃんがお土産を選び、それから宮崎空港へ足を伸ばした。 明日はMちゃん一人でこの空港から帰るのだ。 搭乗手続きの場所を確認後、空港内のお店を見たり、二人でソフトクリームを食べたり。それから展望デッキへ上がり、飛行機が離着陸するところを見た。 夕暮れの空に飛行機が行き来するって、なんだかとても絵になるね。 30分ほどもそうして眺めていたけど、大分空気がひんやりして、外も暗くなってきたので、下へ降りてバスで市内へ戻った。 デパートのレストランで食事をして、8時過ぎに帰宅。 ノエちゃんに食事をさせてから再びわっかをつけてやったが、つけるとき、後ずさりして嫌がった。 可愛そうだな。早く治ってほしいからなんだけど。分かってくれるかなぁ? それにしても時の過ぎるのが速い! 明日はもうMちゃんが帰ってしまう。 1秒1秒が惜しくて、ひたすらしゃべる。 おかげでまたまた夜更かししてしまった。 2006. 5. 3. Wed 友達と再会 15年ほどお友達しているMちゃんが、連休を利用して遊びにくることになった。 朝から病院へ行って、夕方からの楽しい時間に備える。 このごろ少し調子が悪くて、昨夜の寝不足がこたえる。 弱った体で透析を受けると、たちまち痒みが出て、睡眠不足を取り返すためのお昼ねもできない。 どうにかこうにか耐え抜いて、終わったら午後2時。 待ち合わせの時間まであまり間がないが、主治医が話しをしたいとおっしゃるので、しばらく院長室で過ごす(この話についてはまたいつか書くことにしよう)。 病院を出て街中まで来た時点で3時になってしまった。 独りで私を待っているかも知れないと思い、携帯でメールをしてみると、どうやら乗ってくる高速バスが大幅に遅れて、まだ宮崎県内に入ったばかりのようだ。 おそらくまだ1時間はかかるだろうと見て、家に帰り再度の連絡を待つことにした。 結局ようやく会えたのは5時前だった。 同じ九州に住んでいるけど、北と南に離れているから、ちょちょっと会うような距離でもないので、ずいぶん久しぶりの再会である。 ひたすらおしゃべりをして夜が過ぎていった。 私は寝不足と透析の余韻で、いまひとつ調子が良くない。 夜も9時頃になって、ようやく元気が出てきた。 ノエルもMちゃんのことを憶えていて、大喜びしてはいたが、昨夜私に付き合って起きていたせいか、やはりお疲れのようで、ずっとハウスで寝ていた。 残り二日は元気に楽しく過ごせるといいな。 2006. 5. 2. Tue 嬉しかったな 6時間目、中学部の生徒3名が、参加して、校内弁論大会の予選をした。 私のクラスのK君が代表になった。 K君は、先日の遠足のときの「希望する遊具に乗れなかった事件」を話していた。 抑えた口調の中に、悔しかった、納得できなかったという思いが込められていた。それでも、自分の言葉で係りの人に気持ちを伝えたこと、その結果一部乗り物に乗れたこと、何でも諦めずにやってみること、経験することが大切と語っていた。 言葉がたんたんとしているため、もう少しアピール効果を狙った文章にしたほうが良さそうだけど、実際にあの場にいたものとしては、彼の気持ちが分かるだけに、じ〜んとくるものがある。 一緒に参加した隣のクラスのT君が 「K君の気持ちが良く分かった。聞いていて感動して涙が出そうやった。」 と言っていて、友達の気持ちをしっかり感じ取っているT君にもまた感動する私だった。 " ALT="">過去ログ一覧へ戻る トップページへ 携帯用トップへ |