2006年1月

























2006. 1. 27. Fri

治ったんじゃなかったの?(涙)

 水曜日あれほど調子が悪かったのに、昨日はさっぱりと元気になっていた。 

 水曜の夜37度3部ほど熱があり、頭も痛いので薬を飲んだところ、まもなく頭痛は治まり、熱も下がった。 

 その後は体のだるさもすっかり消え、ああ、あの熱が風邪の最後のあがきだったのね、なんて想っていたのだけど、実はまだだったらしい。 

 今朝起きて、何となく気分が悪いなぁと想った。 

 だいたい私というやつは、朝から夕食のメニューでも食べられるくらいのおなかの持ち主なのだが、今日はどうも食欲が無い。 

風邪治ったばかりだしね、と想いながらとりあえず軽い朝食をすませて出勤。 

無事3時間目までの授業をしたが、その後いきなりとっても気持ちが悪くなってきたのだ。 

 もうすぐ給食の時間だなぁと考えただけで吐き気がする。 

 その給食はといえば、こんな日に限って、こてこてのクリームソースのパスタ! 

 匂いを嗅いだらいよいよ気分が悪くなった。サラダだけ食べて、午後は早めに失礼することに。 

 一度家に帰り、ノエルと一緒に日向ぼっこで横になっていたら少し気分が回復。 

 3時から透析に行き、主治医に体調の悪さを告げると、やはり風邪の続きらしいと言う。 

 いやぁ、変な風邪だね、まったく。 

 夜になってようやく吐き気等の症状が消え、かなり楽になった。 

 今度こそもう風邪君退散しておくれよ。 









2006. 1. 25. Wed

話をしなくちゃならないのに

朝起きたら風邪がひどくなってて、声がほとんど出ない。 

まいったなぁ、こんな日に…と思いながら、うがいをしたり、のど飴をなめたり、いろいろやってみてるうちに、どうにかしゃべることができる程度にはなった。 

しかしさっぱり元気が出ない。これじゃぁいつものAmiののりのりトークも無理かもねぇ。 

などと思いつつ、とりあえず出かける。今日はM小学校でお話をするのだ。 

 9時25分からの授業ということで、一度職場へ行き、そこからタクシーでM小へ。 

校舎が古く、とても寒い! 

おまけに空気が乾燥してるので、せっかく出るようになった声が、またまたかすれてくる。 

子供たちは、3年生にしては大人っぽい印象だった。 

このまえのH小の活気にあふれた3年生と比べると、大人しい、お行儀の良い集団という感じ。 

とにかく声を出すのがきついので、ノエルにたくさん動いてもらうことにした。 

どれだけきちんと人間の命令が聞けるか、どれだけ安全に誘導できるか、その他いろいろとやってみせると、みんなから拍手が沸き起こり、ノエルは大得意。 

嬉しかったね。 

 

 職場に戻り授業をするが、さっぱり調子が出ない。 

夕方病院に行くころには若干熱も上がってきて、いよいよ本格的だ。 

大した熱でもないのに、このだるさ、しんどさは何だろう? 

 



2006. 1. 24. Tue

風邪とインフルエンザが大流行の気配

 この冬二度目の風邪をひいてしまった。 

 熱もないし、大したことはなさそうだけど、体はけっこうしんどい。 

 クラスの副担任の先生はインフルエンザでお休み。 

 他にもインフルエンザの疑いの人がちらほらと… 

 教員がみんなで具合悪そうなのに、生徒は元気ピンピン。 

 ああ、私もダウンしないように、これ以上悪くならないように気をつけなくちゃ!  







2006. 1. 20. Fri

災難続き

 このところ、ずっと雨。太陽はもう三日ほども姿を見せない。 

 雨に濡れて病院に行くのは顰蹙ものだと分かってはいるけど、高いタクシー代、そうそう続けて払いたくない。 

 学校を出るころは、幸い小降りだったので、ノエルにレインコートをしっかり着せてバスで行くことにした。 

 最近通院のとき通るルートを変えている。 

 お正月にノエルが間違えたあの道だ。 

 ここを通ると、よほどのことがない限りは4時半に間に合わないという事態にならずにすむのだ。 

 ノエルももう道を憶えたから、間違える心配は無い。 

 この道を通るには、ノエルの大好きなコンビニの前でバスを降りることになる。 

 ノエルは当然コンビニへ行きたがるけど、この雨ではどうしようもない。 

  「また今度ね」と言い聞かせて、コンビニ前の横断歩道を渡り始めた。 

 ここには音響信号があって、カッコーと鳴っていたから、間違い無く青なのだが… 

 一台の車が、スピードを落とすでもなく、私たちの目の前を横切っていった。 

 明らかな信号無視。私たち、あと一歩前に進んでいたら、きっとはねられていただろう。 

 ひやっとしたけど、意外と落ち着いていた。とにかく腹が立ったが。 

 ナンバーを確認できないのが、実に悔しい。 

 

 次は夕食の話。 

 病院では、希望する人にはお弁当を用意してくれる。 

 透析をしながら食事をすると、具合が悪くなる人や、食事は自分で作るか、外で食べるかしますという人もいて、希望しない人もけっこう多い。 

 私は職場から直行だし、別に具合が悪くなることも無いので、透析開始後2時間あたりで、ベッド上に起き上がって夕食をいただく。 

 当然ながら、左手は繋がれているので、片手で食べるのだけど、こういう場合、マナーや見た目よりは、中身をこぼさないことが優先というわけで、私はフォークで何でもかんでもつきさして食べる。 

 今日のお弁当には、お魚の揚げたものが入っていた。 

 癖の強い魚はあまり得意ではないが、ここのお弁当やさんは、調理がとても上手なので、たいていの魚料理は食べることができる。 

 が、今日の場合、味付けはすごく良かったけど、やたらと骨があった。 

 ちょっとこれは、片手で食べるメニューにしては、不親切というものじゃないかしら… 

 しかもこの骨が、細いのにやたら硬いのだ。 

 恐る恐る食べていたが、うっかり小さい骨を一つ飲み込んでしまったようだ。 

 たまに、のどに魚の骨が刺さった人の話を聞くけど、なんでそんな目に合うのか、今まで理解できなかった。 

 その人が不注意だからだ、なんて思っていた。 

 が、なるほど魚の骨ってやつは、のどに刺さるんだねぇ! 

 ってな感じで、何かと災難続きの1日だった。 

  

 追記 

 このノートを書き上げ、書き込もうとしていたら、何をどう間違えたか、全文消してしまいました。 

 本日第3の災難! 





2006. 1. 19. Thu

子供たちとの嬉しい時間

 

 今月から宮崎市の一部となった隣町の小学校へ、盲導犬の話をしに行った。 

 聞いてくれたのは3年生の児童約70人。 

 国語の教科書で「盲導犬の訓練」という話を読んだ後、総合の時間に、もっと深めた学習を行っているということだ。 

 この小学校へ行くのは2年ぶりだった。 

 前回訪問したときのイメージは、正直なところ、あまり良いものではなかった。 

 子供たちは非常に落ち着きがなく、3年生という年齢を考慮しても、あまりに押さないというか、ちょっと崩壊気味なのじゃないかしらと思ったのである。 

 それに加えて、先生たちの不勉強がとても目だって、かなりがっかりだったのを憶えている。 

 なので話があったとき、どうしようかなぁ?なんて思ったんだけど、もしかしたら変わっているかも知れないし…と、気を取り直してお引き受けしたのだった。 

 さて、実際はどうだったかというと、「え?これがあのときと同じ学校?」と言いたいほどに、状況は良くなっていた。 

 子供たちはきちんと整列し、お行儀良く話しを聞いてくれたし、反応もすごく良かった。 

質問はありませんかと言ったら、次々に手が挙がった。盲導犬のこともたくさん質問してくれたけど、私自身についてもいろいろと興味があるようだった。 

 小学校の3,4年あたりまでは、みんなすごく積極的に手を挙げるものだ。とにかく我先にと手を上げ、どうでもいい質問を連発したりする。 

 どんな些細なことを聞かれても、それが彼らとのコミュニケーションだから、私はできるだけ丁寧に答えてあげるようにしているのだけど、今日のみんなはすごかった。すごく鋭い質問がいっぱいだった。 

 子供たちは、疑問に思ったことを率直に言葉にする。 

 「目が見えないのに、どうやって買い物をするんですか?」 

 「どうやって料理をするんですか?」 

 「どうして犬の世話や餌をあげることができるんですか?」 

 「洋服はどうやって着るんですか?」 

 「もし盲導犬が亡くなったらどうなるんですか?」 

 先生方はこういった質問が飛び出す度にはらはらして、後から 

 「子供たちが失礼なことをいっぱい聞いてすみませんでした」 

とおっしゃる。しかし、おそらくは子供に限らず、一般の人なら大人でも抱く疑問なのではないだろうか。 

 お金を手触りで区別するポイントを話したときは、子供たちがざわめいた。「今度目隠しをして、友達とお金の当てっこしたら面白いかもよ」と言うと、わぁ、やってみよう!と盛り上がっている。何度も「どうやって○○するんですか?」と聞かれては 

 「指先の感覚で」 

と答えていたので、しまいには子供たちが、このフレーズを憶えてしまい 

 「指先の感覚」と口々に言っていて面白かった。 

 最後に、前に座っていた幾人かの子がノエルに触りたいと言ったので触らせてあげたが、後ろのほうの子は触ることができず、中には前の子を羨ましがって涙ぐんでいる子もいたとか。一部の子にしか触らせてあげる余裕がないのなら、初めから「ごめんね、今日はだめなんだ」と言っておいたほうが良かった。ちょっと反省! 

 という感じで、たくさん子供たちと心が触れ合って嬉しい意一時だった。 





2006. 1. 18. Wed

携帯で

はじめて携帯から書いてみることにした。 

雨がふり続いて寒い。 

土曜日あたりまで天気悪いらしい。 

バスの中は、いつもなら自転車で通学してる高校生たちでぎゅうづめだ。 

明日は小学校へ盲導犬の話をしにいく。 

それでさっき最終打ち合わせの電話があったんだけど、そのとき変なことを言われた。 

「明日は盲導犬もつれてきていただけるんでしょうか?」 

盲導犬の話するのに、盲導犬をつれていかない人なんているのかな? 

もちろんつれていきますよと答えたら、子どもたちが喜びますと嬉しそうだった。 





2006. 1. 15. Sun

掛け橋広場

昨日、今日の二日間、宮崎市民プラザにて「掛け橋広場」というイベントが行われた。 

 これは地元の視覚障害者協会の主催で、普段芸術活動を行っている幾つかのグループが、音楽や作品を発表し、たくさんの人たちに見ていただくというもの。 

 音楽では、コーラス、バンド演奏、和太鼓、大正琴の他、個人で歌や学期の発表をされた人があったようだ。 

 作品展示のほうは、私が参加している手芸クラブの他に、陶芸や小物、盲学校からも絵や書道などの作品を出していた。 

 また、視覚障害者用のPCソフトや便利グッズを扱っている会社も幾つかみえていて、商品を展示したり、使用体験コーナーを設けたりしていた。 

 ゲームやスポーツを紹介するコーナーもあったり、とにかく視覚障害者の生活や趣味等のあれこれが一編にご覧いただけるのだった。 

 手芸クラブでは、展示会場の一角に場所をとり、編み物の実演も行った。 

 私は昨日から、手触りのいいモール糸をかぎ針で編んでバッグを作った。 

 円形にぐるぐる編んでいくので、見ている人に何度も「帽子ですか?」と言われながら。 

 完全には仕上がらなかったが、なかなか可愛いバッグになりそう。 

 開場を歩いたり、編み物コーナーに座っていたりすると、職場の人や、かつての同僚などが通りかかり、声をかけていく。 

 仲には、昔まだ私が小学生だったころに、盲学校に勤務されていた先生などもいらして、想わぬ再開に大感激したりもした。 

 編み物に没頭していたため、残念ながら音楽のステージ発表は一つも観賞することができなかった。 

 さて、また来年のために、編み物作品作り、頑張るぞ! 

 





2006. 1. 12. Thu

習字初体験

 中学部の総合の時間、書初め大会をやった。 

 生徒だけがやるのだと思っていたら、 

 「先生たちも皆書きましょう」 

と言う。 

 体育館に道具を持ち込み、皆思い思いに、今年の目標や、自分の気持ちを表す言葉を書いている。 

 実はこの私、生まれてから今まで一度も習字をやったことがなかったのだ。盲学校で、普段点字を使っている人でも、けっこう皆経験しているのだが、私はあいにくチャンスに恵まれなかった。 

 「どうやって書けばいいか、わかんないよ〜」 

とぼやいていたら、学級の副担任の先生が教えてくれると言う。 

 1語で表せる言葉でないと、うまく紙に収まりそうにない。 

 「空」と書くことにした。 

 どこが今年の目標なんだかよく分からないけど、青空みたいに広く澄み切った気持ちになれるようにとか何とか口実をつけて… 

 文字は知っているけど、いわゆる上手い字とか下手な字とかいう感覚は私には分からない。書道は芸術だけど、どんな風にするのが芸術的に良いものなのかも分からない。 

 が、筆に意識を集中して、心を込めて書くときの感じは、なかなか良いなと思った。 

 何枚も何枚も、ひたすら「空」と書き続けていると 

 「ほんとに初めてなの?なかなかいい味の字になってるよ。」 

 などと言われ、ちょっと嬉しい。半紙に書き、最後に画用紙におもいっきり書いたけど、これはあまり良い出来にならなかった。いつも、何をしても、本番には弱い私である。 

 





2006. 1. 11. Wed

不思議

HPの中でも何度か書いているように、盲導犬は信号の赤や青を区別して横断歩道を渡ることはできない。 

最近一部の動物学者の間で、犬にも色が見えているのではないかというような話も出ているらしいが、今のところ結論は出ていないという。 

 いずれにせよ、ノエルは私の指示に従って歩いているわけで、横断歩道を渡るときは、私が人や車の流れから判断して「ゴー」と言ってから渡るようになっている。 

 それでも、音響信号機のついているところでは、私が何も言わなくてもカッコーがピヨピヨに替わった瞬間にノエル自身が足を一歩前に踏み出したりして、やはりノエルなりに学習し、考えてるんだなと思う。 

 犬と歩いていれば、この程度の経験をした人は多いだろう。 

 だが今日私が経験したことは、こんな程度ではない。何と、音響信号機のついてない横断歩道でノエルが、青に替わった瞬間を察知したのである。 

 横断歩道に到達したとき、私たちの目の前を車が走りすぎていった。赤信号だ。しかしそれほど大きな道ではないので、ひっきりなしにビュンビュン車が来るわけでもない。 

 しばらく待っていると、私たちの横の車道の車が動き始めた。青に替わったわけだ。 

 と、その瞬間に、ノエルが足を一歩踏み出したのだ。まるでカッコーがピヨピよに替わったときみたいに。他に通行人はいなかったので、ノエルが自分で考えたことに違いない。あっけにとられつつ、あわてて「OK」と言ったら快調に歩き出した。 

 すごく不思議だった。やはり赤と緑の区別ができるのだろうか?それとも、私と同じように、車の流れの違いで判断することを憶えたのだろうか。だとしたら、すごい学習能力だ。 

 



2006. 1. 8. Sun

懐かしい友達

 最近ちょっと不眠気味だ。いや、かなり酷い。 

 眠くなったら止めるつもりでチャットをしていても、2時でも3時でも平気で続けていられる。 

 とにかく強引にでも寝なければと、薬を飲んでみるが、やはりだめだ。 

 6時間眠るつもりが、結局1時間ほどしか眠れずに朝を迎えてしまった。 

 酷く調子が悪い。 

 血圧が160~110もあって、頭が痛い。 

 教会に行くのを止めて、薬を飲んで休んでいたら、母がやってきた。 

 私に会いたいがために最近教会に来るのだけど、私がいないと分かり、歩いてここまで来たようだった。 

 私を見たら安心したのか、あまり長居をせずに帰っていった。 

 

 午後、懐かしい友達から電話。 

 彼女は高校3年のとき、一緒にアメリカで勉強してた仲間だった。 

 あのときのメンバーは、日本人もその他の国の人も、もうほとんど連絡を取り合うことはないけど、彼女とだけは今も仲良しだ。 

 でも、電話で話すのは数年ぶりだった。 

 当時は私よりもずっと視力が良くていろいろと助けてくれたが、しばらく前眼の手術をしたらどうもうまくいかなくて、ほとんど見えなくなったということだ。 

 「盲導犬を申し込もうかと想ってて、今日体験歩行してきたの。」 

 相変わらず前向きで、行動が速い! 

 以前からすごい行動力の持ち主だったなぁ。 

 ノエルとの生活のことを中心に、たくさん話をした。 

 懐かしい思い出話もいっぱいいっぱいしゃべった。 

 想わぬ失敗で目が悪くなった直後なのに、彼女は本当に前向きで明るい。 

 話していて何かとても元気が出る。 

 「犬もらったら二人で旅行しようよ!」 

 そんな約束をして電話を切った。 

 早く実現するといいな。 

 





2006. 1. 6. Fri

無事戻ってきた忘れ物&マスクの話

 昨日、バスの中に携帯電話を忘れてきてしまった。 

忘れたというよりも、バッグに入れたつもりが、実はバッグの裏側から床に落ちてしまったらしい。 

 自分の携帯に電話をしてみると、バス会社の営業所の人が出て、どこどこの事務所にあるから受け取りにきてくださいと言う。 

 ちょっと自力で行ける距離ではないので、明日の朝の○○行きのバスに乗るからその便の運転手さんに預けていただけないかと頼んでみたら、OKしてくれた。 

 そして今朝、バスを降りるときに運転手さんに尋ねてみたが、なんと携帯は預かってないとのこと。 

 さぁ困った。あわててバス会社に電話をかける。またまた初めから説明だ。 

 結局のところ、向こうの勘違いで一つ早いバスに預けたようであった。 

 しかたがないので、また帰りのバスに預けてもらおうかと想ったが、今度は間違えてはたいへんと、会社側が警戒して、うんと言ってくれない。 

 それなら街中の営業所に持ってきてくれと頼んだけど、それも何だか良い返事ではなかった。 

 しまいには「着払いでお宅に送りますよ」と言う。 

 忘れた私が悪いけど、向こうも一度はバスに預けることをOKして、それを間違えたのだ。昨日の時点でなら納得するけど、今更着払いとかはどうも納得しがたい。 

 だいたいその人の話し方が、ものすごくえらそうで、気に障った。気に障ったいきおいで、 

 「そんなに間違える恐れ、無くす恐れがあるんだったら、直接職場に届けていただきたいですね。」 

と言ってしまった。が、なんと相手がこれにすんなり同意したのである。 

 「分かりました。後でお届けします。」 

 そして言葉どおり、午後には無事携帯が学校にやってきた。ほっとしたけど、なんとなく後味悪いなぁ。 

 

 夕方病院に行ったら、いきなり、しばらくの間患者も全員マスクを着用するようにと、使い捨てのマスクを手渡された。 

 既にインフルエンザが流行し始めていて、看護師が二人ほど罹ってしまったようだ。 

 もちろんドクターもスタッフも皆マスク姿。 

 マスクをつけてベッドに潜り込んだが、何だか妙な感じ。 

 透析が終わって、ノエルを「帰ろう」と呼んだところ、ノエルは自分がステイしていたベッドの下から上目使いにこちらを見て、それからすっと目をそらした。 

 いつもなら、ベッド下から出てきたらすぐに私の顔を舐めようとするのに、完全にそっぽを向いている。 

 ちょっとマスクをずらしてやると嬉しそうに近づいてきて尻尾を振るが、再びマスクをかけたら後ずさりだ。 

 他の患者さんも 

 「よ〜ノエル。」 

などと声をかけてくれたけど、その人もマスクをしていたので、ノエルに無視されてしまった。 
 さぁ、ノエルに飛びつかれたくない方、ぺろぺろされたくない方は、マスク着用をお奨めします! 





2006. 1. 5. Thu

雪!

思いっきり冷え込んでいる。 

 相変わらず体調があまり良くない。寒さのせいかも。 

 仕事休みたい誘惑に駆られつつ、どうにか出発。 

 私の家のほうはただ寒いだけだったが、学校付近は雪だった。 

 道路が真っ白になるほどだ。 

 雪で歩道の点字ブロックが隠れているし、木の枝や、留めてある車にも積もっている。 

 学校に到着するころには既に降り止んでいたけど、校庭に積もったものは、午前中いっぱい残っていた。 

 どうせ降るのなら、授業のあるときが良かったな。 

 そしたらきっと生徒たちが大喜びで、みんなで雪とたわむれることだろう。 

 雪道歩行初体験のノエルは、その感触があまり好きではないらしく、一生懸命雪のないところを探していた。 

 おっかなびっくりという感じで、なんだか笑える。 



2006. 1. 4. Wed

仕事に戻る

お正月の間は、あれほど暖かだったのに、仕事が始まったとたん寒い! 

雪が降るとかいう話もあるし、まったくまいるなぁ。 

休み中の生活リズムがめちゃくちゃで、しかも昨夜も3時間しか寝ていない。でもそのわりには眠くなかった。 

けどなんだか調子が悪い。 

頭が痛い。眼圧が上がってるみたいだ。 

透析をやったら、ますますしんどくなってしまった。 

夜いつものようにチャットにみんなが集まっても、なかなかおしゃべりの輪に入れない。 

しかたがないので、今夜は早めに失礼させてもらった。 





2006. 1. 2. Mon

曲がり角を間違えて

 金曜日(12月30日)と今日、午前中に病院へ行った。詳しい事情は省くとして…とりあえず休みといえばぐうたらしてしまう私なので、こういうことのためにでも早起きしなくてはならない必然性があるのは良いかも知れない。 

 7時35分頃、バス停に行ってしばらく待ってみたが、バスはやってきそうにない。こんな日だもの、減らしてあるんだろうな。しかたがないので歩いていくことにした。 

 以前から病院への近道を教えてもらっていて、金曜日には病院から家までその道を通って無事に帰ってきていた。前にも一度その道から帰ったことがあったので、往路はこれが初めてだけどノエルがいれば何とかなるだろうと、大通りを離れて進んでいった。 

 私の頭の中にある地図情報によると、信号の無い角を四つ、信号を二つで左へ曲がれば、病院の前の道路にたどり着ける。 

 合計6個の角をを間違えないように数えながら歩いた。 

 六つ目、信号のある角。確かここを曲がるんだ…が、なぜかノエルが変。軽い抵抗を見せて更にまっすぐ進もうとする。 

 こんな場合、私の自信はたちまちにして崩れてしまう。自分が正しいのに、目で見て憶えているノエルのほうが正しいに決まっていると思い込んでしまうのだ。それに大抵の場合本当にノエルの判断のほうが正しいのである。 

 「え?ここ違うの?まだ行かないとだめ?」 

 ノエルに話しかけたら、うんうんと言うように、はりきって歩き出した。そして次の角でちょっと立ち止まる。きょろきょろしている。ここを曲がるに違いないと想った私は、「オーケー、レフト」と言ってみた。素直に歩き出したが、今までのような勢いは無い。 しばらく付いて行くが、まったく病院らしい場所に出ない。それどころか、あるはずのない交差点などが現れ、わけが分からない。 

 これはもう絶対にノエルが間違っていたんだ。さぁ、ひきかえさなくては!どんどん時間が過ぎてしまう。 

 歩く。とにかく歩いてみるが、ちゃんと引き返せているのかさえ分からない。 

 車のたくさん流れている通りへ出た。果たして最初にいたとおりなのか?それとも反対側? 

 と、またノエルがトットコ歩き出す。勢いが良い。ほんとにこの子は何を考えているのやら… 

 なにやらお店らしきガラス扉の前で立ち止まった。もちろんまだ8時だからお店は開いてない。でも中には人がいて、外に立っている私を見るとドアを開けてくださった。 

 「すみませんが、ここはどこなんでしょうか?」 

 「○○スーパーですよ」 

 これは驚いた。やはり曲がり角一つ多すぎたのだ。私の判断が正しかったのだった。 

 しかしこのスーパーには何度か来たことがある。いずれも人に車で載せてきてもらったのだが。おそらくノエルにはスーパーがここにあることは、初めから分かっていたのだろう。 

 私がスーパーへ行くにちがいないと想ったから、六つ目の角ではまだ早いよということで、左へ曲がるのをためらったのだろう。 

 七つ目の角では、私がはっきりと左へ曲がれと言ったので、ノエルのほうが「なぁんだ、スーパーじゃないのか」と想って、そのまま命令を実行したに違いない。 

 お互い自分の身体の一部みたいに気持ちが通じ合っているつもりでも、たまにはこんな誤解もあるね。 

 スーパーの人に曲がり角を教えてもらい、無事病院へ到着したが、朝からへとへとの二人であった 

。 

 



2006. 1. 1. Sun

あけましておめでとう

 昨年の今日のノートを書いたのが、ついこのまえみたいな気がする。 

 こんなにじゃんじゃん時間が過ぎていいのかしら?今年こそは何か充実感のあることをやらなければ!と毎年想うのだが、結局年末には「速いよねぇ!」ってことになる。 

 今年の幕開けは、これが何とも最高にお正月感のないものだった。 

 年末の大掃除もろくにしないまま、実家に帰っても母が以前のようにくるくる働き回るわけではないので、買ってきた御節を広げて、いつもと変わらない時間を過ごしているだけだ。 

 妹も帰省しないし、訪ねてくる親類もいない。まったくさびしいものだ。 

 家へは、昨日、今日と二度往復した。どうしても泊まる気分になれない。悪いとは想うが、私自身がめげないためには、そうするしかないのだ。 

 今日は天気がまぁまぁ良かったので、ノエルをつれて庭へ行ってみた。 

 リリーが小屋の中で大騒ぎ。ぐるぐる走り回り、金網を引っかき、きゃんきゃん鳴いている。 
 あまりのすさまじい騒ぎっぷりに、ノエルはすっかりびびってしまった。尻尾を丸め泡をふいている。そのうちおもらしまでしてしまった。 
 可愛そうなのですぐに家の中へつれ戻ったが、リリーはいつまでも不満そうにきゃんきゃん鳴きまくっていた。 






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