2005年10月

 今月の背景は秋の紅葉です。

10月30日
☆誕生日
 ノエルが10歳になった。
 誕生日なんて分かってはいないはずなんだけど、何だか朝からやたらと嬉しそうである。
 教会の週報の「記念日」の欄に、ノエルの名前があった。
 教会員の誕生日や、洗礼を受けた日が書かれてあって、そこに掲載された人はみんなから拍手をもらえるのだ。
 司会者のAさんがノエルの名前を読み上げ、みんながパチパチと手をたたくと、ノエルが立ち上がって尻尾をブンブン振り始めた。
 自分が祝福してもらってるのが分かるんだろうか?
 午後、ノエルの大好きな卵を買ってあげようと思って街へ向かったが、昨日と今日は宮崎神宮のお祭り「神武大祭」の日だ。
 通りはたくさんの見物人でごった返し、前方から行列がやってくるところだった。
 昨年は獅子舞や馬に怯えていたノエルだったが、今年は「怖いものは見ないことにしよう」と決めたらしく、行列から目を逸らして、ひたすら歩いているのが可笑しかった。
 お店に入って、
 「ノエちゃん、卵買ってあげるよ。どこにあるか探して。」
 と言ったら、スタスタと自信ありげに歩く。
 ひょいと鼻先で指し示したところは、何と犬用のおやつが並んでいる棚だった。
 笹身のおやつの前に立って、じっと私を見る。どうやら笹身がほしいらしい。
 誕生日だし、まいっかぁ。ノエに負けて笹身を買い物かごへ。すると満足気にまたスタスタ。
 そして、さも最初から分かっていたわよと言う風に、卵売り場へ誘導してくれたのであった。
 まいったなぁ。誕生日だし、まいっかぁ(またか)。すっかりノエルの作戦にはめられた。
 夜、豪華な食事を前に嬉しそうなノエちゃんでありました。
 さらに、星形のお気に入りぬいぐるみを咥えて大爆走。
 黙って遊ばせていたら、一緒に遊びなさいよと、ペットボトルで私を誘い出しにかかる。
 こんなことは普段まったくしない彼女なので、本当に今日は特別な日なんだと分かっているのではないかしらと、ノエママ驚きの1日でした。

 
   10月27日(木)
 ☆久々にやられた!!
 夜、お風呂に入ってドアを閉めると、たいていノエルがドアのすぐ外に来て横たわっているのだけど、今夜は何やら歩き回っているようだ。
 しばらくしてお風呂から出てみると、部屋の中がごみだらけ!
 そりゃいつも散らかってる部屋だけど、こんなにごみを散らかしてることはないから、これはどうやらノエルがゴミ箱を倒して中をあさったらしい。
 ノエルはうちに来たばかりのころは、人の見てない隙を狙ってやたらといたずらをしていた。
 だからお風呂に入るときは必ずハウスに繋いでいたんだけど、ここ数年はそれもないので、部屋の中で好きにさせていた。
 それが今日突然こんなことをするなんて、ゴミ箱にいったいどんな魅力的なものが入っていたのかな?
 もう時間も経ってるし、強く叱るにはタイミングはずし過ぎなので、とりあえず散らかったごみを見せてちょこっとお説教(?)して、ごみを集め始めた。
 はは〜なるほど。人からいただいて食べたデニッシュの乗っていた紙があった。クリームがたっぷり入っていたから、ミルク好きのノエさんの理性を奪ったと思われる。
 これは私としたことが、うっかりだったなぁ!
 
 
 10月26日(水)
 ☆みんな無理してるんだってば!
 またまた愚痴モードなので、今日のノートは読まないほうがいいかも知れません。
 病院に行ったら、またまた終了時間がみんなと重なるという理由で、今日は4時間で終わるねと言われた。
 こんなにしょっちゅうじゃ、かなわないなぁ。
 そのうちきっと身体が痒くなったりするだろうし。
 けど、まぁスタッフの数も限られてるし、回収時刻が重なるんだからしかたがない。
 それは了解するけど、どうにも腹の立つことを言われた。
 「じゃぁ、何時に来たら充分やってもらえる?」
 返ってきた答えは、
 「4時頃」だった。
 「そんな時間に来れないこと分かってるでしょ?結局ここで充分してもらうのは無理ってことなんだ?」
 とくい下がると、
 「でもこのまえの月曜日は早く来てたじゃない?」
 月曜は休みだったんだもの。
 スタッフの答えはまだ続く。
 「みんな仕事早く切り上げたりして来てるんだからね。」
 私だって早く切り上げてるよ。4時まで働いてほしいと言われながら、肩身の狭い思いして3時に学校出てきてるけど、車に乗れないから病院まで1時間はかかるし、やり残した仕事を家でやってることもある。
 「それに今問題なのは、5時頃来る人がいっぱいいるから、4時半からやって30分よけいに延長してる私と終わりが一緒になるわけでしょ?」
 と言うと、
 「途中で止めにくい仕事もあるからね。あなたみたいに持って帰ればいいってものでもないんだよ。」
 冗談じゃありませんよ!その患者さんたちの事情をとやかく言うつもりはないけど、私の仕事は病院の言うがままに何時でも切り上げられて、それから来るダメージもなくて、やり残しを言えで片付けておけば穴埋めできるみたいなこと言うなんて。命かかってるからしかたないけど、私がどれだけの苦労をして通院と仕事を両立させてきたと思ってるのよ。
 他にも、とても不思議なこと、納得できないことをいろいろ言われたが、ここでは長くつまらない文章になるので省略。
 とにかく!患者の気持ちの分かる医療スタッフに…とか言うけど、病気の症状のことだけ分かったってしかたないじゃないの!って私は思うわけなんだよね。
 言いたいことまたいっぱい言ったから、そのうちまた叱られるかなぁ?なんでいつもこうなるんだか!?


   10月25日(火)
 ☆燃え尽きたのかな?
 朝、教室に行ったら、生徒がめちゃめちゃ眠そうにぼけぇっとしていた。
 隣のクラスのT君は熱が出て休み。高校生のN君も、小学生のHさんもいない。学校中がお休みやら元気がないやら。どうやら体育祭でみんな頑張り過ぎたようだ。
 まだまだ行事はいろいろ続くよ。早く復活しなくっちゃ。


 10月24日(月)
 ☆今日は代休
 世の中は休みじゃないのに、そのことに気がつかない私。
 街の大通りを歩きながら、いくら何でもこの人の少なさは何なんだ?と、かなり考えた。
 3時半ちょっと前に病院に行ったら、みんなに具合が悪くて仕事を休んだんだと五階された。
 おかげで本日はらくらく4.5時間透析を受けて帰りました。


 10月22日(土)
 ☆体育祭
 生徒と職員みんなで準備・練習をしてきた体育祭が行われ、無事に終わった。
 めっきり生徒数が減って、二つの団に分かれるのも何だかさびしいくらいだけど、それを感じさせないだけの熱気があった。
 私は1日中放送席から見ていた。
 中学部の集団演技(ダンス)のとき、みんなの踊りに合わせて実況をアナウンスするんだけど、実際には遠くて何にも、生徒がどこにいるのかさえも見えていないわけだから、動きと違うことをしゃべっちゃったらどうしようとか、かなり緊張した。
 生徒の動きに私のアナウンスが合わなくてもいけないけど、生徒が振り付けを間違えても合わなくなるのは同じだ。
 でも心配は心配で終わった。
 生徒たちはすばらしく上手に踊っていたようだし、私のアナウンスも、まるで見ながらしゃべっているみたいに、みんなの動きにピッタンコ合っていたと聞いて、本当にほっとした。
 一応私は赤団所属の職員で、赤団はみんな赤いTシャツを着ましょうってことになっていたらしいけど、さすがに放送席で赤だけにみかたするのは悪い。かといって白でいるのもどうかと…。結局全身黒で座っていた私でした。
 結果としては、我が赤団は負けたんだけど、二つしか組はないのに「順優勝」という言葉の響きに幸せそうな生徒たち。
 最後は団長さんを胴上げ。このときは私も仕事を終えていたので、団のテントのところへ言って輪に加わった。
 準備から今日まで、すばらしい時間をみんなと分け合えて、本当に嬉しかったです。


 10月20日(木)
 ☆秋刀魚をまるかぶり?!
 午前中体育祭の練習があったので、まだ4時間目我慢しなくちゃいけないのに、生徒は既に腹ペコな様子。
 私自身もけっこうおなか空いてたので、
 「さぁて、給食何かなぁ?」と、学級掲示している献立を見てみた。
 秋刀魚の塩焼き、その他いろいろ、超和食メニューが並んでいた。
 「K君、今日秋刀魚だって。」
 内心、私は苦手なんだよなぁと思いつつ生徒に告げたら、にわかに活気付いて
 「やった!跡形も無く食ってやるぞ〜!」
とはしゃいでいる。
 いくらお腹減ったからって、跡形も無くとはまた大げさな!と思ったけど、笑って授業に入った。
 いよいよ給食の時間。皿には秋刀魚がまるまる1尾乗っている。さすがにひょろ長いので、真ん中で切手二つになっていた。
 私は半分でたくさんと思ったので(実際あまり私の体にもよくなさそうだ)、頭側の半分をK君にあげた。
 彼は大喜びで1.5匹の秋刀魚を前に、すごい食欲。
 何と、秋刀魚に頭からかぶりついているのだ。まるでシシャモを食べてるみたいな食べ方で、骨までばくばく食っている。
 まさか背骨は食べないだろうと思ったのに、食後の彼のお皿には、1本の骨も残っていなかった。
 見回りにきた栄養士の先生が
 「あら、お魚は食べなかったの?」
 「いえ、骨まで全部食べました
 栄養士さんもびっくり。猫も顔負けのお魚好きだ。
 「ね、跡形も無く食べたでしょ?」
 と、ご機嫌なK君であった。


 10月18日(火)
 ☆迷惑な放し飼い
 いくら私が犬好きだといっても、ノーリードの犬に付きまとわれるのは嬉しくない。相手がどんな犬か分からないし、こちらがいくら友好的に出ても、ガブリとやられない保証はない。
 ましてノエルは犬嫌い。ただの好奇心でご挨拶にきた犬にでさえ拒絶反応を見せるのだ。
 田舎はどこでもそうなのか、宮崎人特有のいいかげんさなのか、そのへんは分からないけど、こちら飼い犬を一人歩きさせる人がやたらと多いのである。
 一度は小型の犬にパニックしたノエルがぐるぐる走り回ったため迷子になってしまったし、またあるときは走ってくるなりノエルの耳に噛み付いたやつもいた。
 宮崎一番の繁華街のど真ん中で犬を放している人を見たときは、もう言葉もなかった。しかも3度もその犬に出会ったのである。私と顔を合わすたび、その犬の飼い主が出てきて
 「ごめんなさ〜い」と言って犬を抱き上げていったが、3度目に私の堪忍袋の尾がプッツン。
 「あなたいつもそうやって犬を放してるでしょ?謝ればそれでいいと思ってるの?!」
 その後二度とその犬が一人歩きしているところを見ることはなかった。
 今朝、久しぶりに放し飼いワンこに遭遇。
 突然曲がり角から飛び出してきて、ノエルの後ろにぴったりくっついてくる。
 少し早足になると「ワフッ」 とか声を出すので、けっこう怖い。
 「だめだよ。帰りなさい。」
 「いけない。」
 「ノー。」
 犬が師っていそうな言葉をいろいろ言ってみたけど、躾も入ってないのか知らん顔でついてくる。それどころか「ノー」の声にノエルのほうがびびってるありさまだ
 こうなったらしかたがない。立ち止まり、おなかに力を入れて、低めの強い口調で
 「あっち行きなさいっ!」
 と言った。
 と、今までのしつこさがうそみたいに、ワンこはノエルから離れ、すごすごとどこかへ行ってしまった。
 どうやらAmiの「怖いお姉さんモード」は、犬に対しても有効のようである。


   10月17日(月)
 ☆ちょっと変じゃないかなぁ?
 急に涼しくなって汗をかかなくなったら、やたらと体重が増える。増えるといってもお肉ではないよ。水分が貯まるのだ。
 夏だったら、かなり好きなだけ水を飲んでも、二日開きで2キロいくかいかないかなのに、今日はなんと3キロ!
 透析中にご飯も食べるから、その分足すと3.8キロ除水しなきゃいけないけど、ちょっと私の体では無理っぽい。
 4.5時間かけて3.4キロ引いてもらうつもりで治療を始めたが、途中で担当看護師さんが
 「今日は延長する人が多いから4.0時間で終わらせてもらうね」と言う。
 ときどきこういうことはある。私は普段から人より30分長く透析をしているので、スタッフの忙しさによっては、時間をずらすために、少し早めに終わったりするのだ。が、それは血液をきれいにするだけの延長だから「まぁしかたないか」ってことになるんだけど、今日は水分も増えているので、短くなればそれだけいっきに引かないといけないわけで、けっこう辛い。
 それに、他に延長の人がいっぱいいるのだって、みんな水分溜め込んできてるからなのだ。
 同じ溜め込み患者なのに、なぜあの人たちは延長してもらえて、私は彼らのおかげで早めに切り上げ?
 コントロール不測で3キロも増えてきていばったこと言うのも何だけど、ちょっとふにおちないねぇ。
 強引に1時間に850ccの除水を決行したが、3時間あたりでダウン。またまた不満が頭の中を駆け回る。
 「なんで私だけがこんなきつい条件でやんなきゃいけないわけ?」
 頭が痛くなった。心臓が悲鳴をあげそうだった。でもなんとか、400ccを残したのみで終了。いやぁがんばったじゃん、私!
 どうも、分かりにくいお話ですみません。
 

 10月15日(土)
 ☆チャット
 7月ごろ、友達のチャットに参加した。パソコン通信時代にやっていらい実に7年ぶりくらいで。
 それ以来、チャットが大好きになってしまい、耳鳴りがするのも無視してあちらこちらとしゃべりに行っている。
 そしてついに自分も、マイHPの中にチャットエリアを作ることにしてしまった。
 このHPも、情報発信でせいいっぱいだったけど、ここへきて少しずつ、読者に参加してもらう場所を広げつつある。
 チャット開設を記念して、初チャット会を開いた。
 たまたまメールでそういう話になった友達は別として、「チャットをやりますよ」と触れ回ることは一切しなかった。自分のHPのトップにほんの40時間ばかり予告を書いていただけなのだ。
 ところが、予告を見て来てくれた人、予行を見た友達が誘ってきてくれた人などなど、とても多くの人が集まってくれた。
 私のチェックしたところでは、18人参加してくれた模様。ピーク時はすごい勢いで発言が流れていき、読むのが追いつかない。
 だんだん耳がわんわんしてきて、たいへんだぁと思いつつ、そのにぎやかさ、活気、楽しさにすっかりはまっている。
 なんだか幸せな時間だった。
 あれやこれや、思いつくままにしゃべる、しゃべる。
 いったい何をあんなにしゃべっていたのかな?
 皆さん本当に来てくださってありがとう。
 元気ピンピンな人たちのようにオールナイトとか、定例とかでチャットを設定するのは無理だけど、これからも良かったら遊びにきてくださいね。


 10月14日(金)
 ☆雨の中の予行練習
 またしても大きな台風が南のほうに居座っているらしく、このところずっと天気が悪い。
 体育祭が近井というのに、グラウンドで練習できない性とたちは、毎日体育館などでがんばっている。
 せめて予行練習くらいはと願うも叶わず、朝から体育館に集まり、
 「まあ本番も雨が降れば体育館でやるのだから」なんてちょっと悲しい口実をつけて予行練習を行うことになった。
  いくら性との数が減ったとはいっても、やはり室内では、ひしめきアっているという印章は否定できない。
 私たち放送スタッフは、体育館の東のすみに場所をとり、アナウンスをしていたが、入場行進にしても、距離が短いから、原稿をどれほども読めないうちにみんなが中央に集まってきてしまった。
 おかげで、「ものすごい早口のコメントだったねえ」と後から人に笑われるしまつ。
 とにかく、台風はさっさとどこかへ消えてほしいものだ。
 せめて来週はさわやかな空のしたで練習できるといいな。そして、とびっきりすばらしい本番が迎えられるといいな。


 10月12日(水)
 ☆朝の出来事
 歩道橋を上っていたら、前を行く小学生のランドセルに手が当たってしまった。
 「ごめんね」
 と言ったら、彼は人懐っこくしゃべり始めた。
 「ワンちゃんかわいい。」
 「今日は友達みんないないんだねぇ。」
 本当に彼は一人きりでとぼとぼ歩いていたのだ。
 「足痛くてゆっくり歩いてたらみんな先に行っちゃった。」
 どうやら足を悪くしているらしい。怪我か何かのようだ。
 さびしそうなので彼のペースに合わせて歩くことにした。
 たわいないことを話、バス停で「またね、ばいばい」と分かれた。
 
 バスは相変わらずの混雑。
 一番後ろの長い椅子の真ん中、養護学校の子達二人の間に座る。
 腰を下ろしたら激痛が走った。なぜだか昨日の朝あたりから、腰の周辺がおかしい。腰というよりは、「尻尾の跡」と言われる、尾てい骨の近くかな?
 「あっいたぁ!」と思わず声を出したら、一つ前の席に座っていた同じ職場の先生が
 「どうしたの?」
 と聞くので、
 「う〜ん、きっとそのうち尻尾が生えてくるんじゃないかな?私。」
 とおふざけを言った。すると、私の左側にいた女の子が、声高らかに
 「しっぽ。しっぽ。」と愉快そうにはしゃぎだした。
 おお!恥ずかしいから止めてちょうだい。もう笑うしかない私。
 ひとしきり「しっぽ」コールをやると、彼女は私の肩に頭をもたせかけて眠ってしまった。かわいい!



 10月11日(火)
 ☆日本の犬は毛が柔らかい?
 7月まで来てくれていたニュージーランド人のALTが帰国し、先月からアメリカ人男性が来るようになった。
 Mさんというその人は、とても犬好きで、自分もアメリカの家では黒いラブらドールを飼っているらしい。ノエルを見ては自分の愛犬に会いたがっている。
 ノエルをしきりに撫でていた彼が突然行った。
 「日本の犬ってみんな毛が柔らかいよね。アメリカの犬はみんな毛がゴワゴワだよ。」
 そうかなぁ?日本にもけっこうゴワゴワの犬いるけどなぁ。まぁノエルは、ラブにしては柔らかいほうだと思うけど。
 「きっと日本の犬の食べるドッグフードが毛を柔らかくするんだ。」
 面白いこと言うなぁ。笑いをこらえつつ彼に答えた。
 「だけど、ノエルが食べてるドッグフード、アメリカ製だよ。」
 そして二人で大爆笑となった。
 それをいうなら、フードよりは水道水がいいんだと思うけどね、私は。


 10月8日(土)
 ☆ 話が一人歩き
 今日の話題というわけでもないんだけど、どうもこのごろ、自分のことなのに人から聞かされてびっくりという転回になるパターンが多い。
 先日メールをくださった方は
 「Amiさん、このごろ英語の指導はしていないんだって?」
 読んだ私のほうが驚いた。他に何を教えているというんだろう?私から英語をとったら、何も残らないよ。
 夏に寄宿舎の先生と教育相談パンフレットを配って歩いたりしていたからだろうか、「Amiは教科ではなく、寄宿舎の仕事をしているらしい」ってうわさが流れていた模様。
 さらに同じ人からのメールに
 「ノエルちゃんが足を骨折して仕事ができなくなってるといううわさがあったよ」と。
 な、なにぃ〜?仕事どころか、跳んだりはねたり、ノエルの足はいたって頑丈のだけど。
 もしかしてお尻がはげちゃってる話が、そういう風に変わって伝わったのかな?
 まだある。
 友達二人が、美味しい食事ができるお店の話をしていたので、
 「わぁそれいいねぇ。行ってみたぁい。どこにあるの〜?」
なんて尋ねたら、やたらびっくりした口調で
 「Amiちゃんてこういうことに興味あるの?ええ〜、知らなかったぁ!」
と何度も繰り返している。
 どうやら別な誰かから、Amiは病気で食事制限されてるから、外食の話などはぜったい持ちかけてはいけないと言われていたらしい。
 つまらないうわさに羽が生えるのはかまわないけど、こういうのは私の友人関係そのものに響くので、ちょっと困る。
 確かに制限はあるんだけど、外食なんて毎日のことじゃないし、工夫次第で何とでもなる。
 何だか自分のことなのに、人から聞いて「えぇっ!?」って驚くことが連発。
 自分の知らないところで、何をうわさされているものやら…


10月7日(金)
 ☆来週から新学期
 1時間目から午後3時まで、まったく休み無しの忙しさ。
 午前中体育祭の練習。午後から前期終業式。明日から秋休みというけれど、何のことはない、世の中一般に連休じゃないか。
 通知表を手渡し、嬉しそうに帰っていく生徒の姿に、何となくほっとする。


 10月4日(火)
 ☆きたない&びっくりな話
 昨日5時間目に、全生徒・職員で環境整備をした。
 体育祭が近いこともあり、グラウンドの石拾いだ。
 うちのグラウンドのトラック部分には、海砂がかなりの量入れてある。
 その中には、砂と呼ぶには大きすぎる石ころもあるし、ときには割れた貝殻なんかも出てくる。これじゃ走るときちょっと危ないから、みんなでトラックに並び、手で一つ一つ石を拾っていった。
 ノエルを伴ってトラックに出ると、なぜか地面を舐める。砂をガリガリ噛んでいる。
 「ノー」と言って叱るけど、さっぱり聞かない。何が面白くて砂なんか食べちゃうんだろう?ひょっとしてミネラル補給?
 理由はどうでもいいんだけど、私としてはノエルに砂を大量摂取されるのは、あんまり嬉しくない。
 何度叱っても止めそうにないので、ひとまず草の生えたフィールドへ移動させて、ステイと命令しておいた。
 作業が終わり、遠くから「おいで〜!」と読んだら、一目散に走ってきた。口をモグモグしている。
ああ、やっぱりだめだったか!ちゃっかりフィールドの端まで行って砂を食べ続けたらしい。
 お腹壊さなきゃいいけど…と、たいへん心配した。
 私の心配を他所に、ノエルは今日とても元気だった。やはり砂には元気の元が含まれているのかも知れない(そんなはずないか)。
 夕方、ワンツーに連れていったら、大量のツーをした。
 ビニール袋で回収してトイレに流すんだけど、袋越しに触れたそれは、ひどくざらざらしていた。
 犬の排泄物なのに、まるで砂の塊ではないか!
 躊躇いつつもトイレに流したが、空になったはずの袋の中にも、ざらざらとたくさんの砂が残っている。
 まったく信じられないよ。こんなに大量の砂を食べて、これほど元気で、これほど快調なワンツーをするとは!
 犬が砂を食べる理由、どうぞ、どなたか教えてください。
 それともこんなのノエルだけ?


 10月1日(土)
 ☆月初めからヘビーな話ですが
 昨夜透析中にいきなり電話がかかってきた。何事かとドキドキしながら出たら、母が
 「明日帰ってくる?」
 わざわざ病院にかけてこなくたってすむものを、思い立ったらかけずにいられないのだろう。
 今日夕方実家へ行った。
 またまた、とても美味しいとは言いがたい料理を出してきた。本人はトンカツと言っているが、どう見ても豚肉のから揚げだ。
 「お母さんはちっとも料理ができん。変なものばっかり食べさせてから。」
 父が母の目の前で文句を言う。
 「お父さんが喜んでくれんから腕も上達せんよねぇ。」
 とフォローする私。
 父はその後もひたすら母をけなし続けた。
 だんだん私の中に怒りのエネルギーが盛り上がってくる。
 「あんたは自分が病気のときお母さんがしてくれたことに大して、そんな卑劣な態度でお返しするんか!お母さんをばか呼ばわりしているあんたがよっぽどばかや!)
 と心の中でののしりながら、あからさまに喧嘩をすれば、母が悲しみ、具合が悪くなるので、ぐっと我慢するが、ものの10分と耐えられなかった。
 父の言葉に、身体がビンビン反応する。心臓がバッコバッコして、血圧が急上昇するのが自分で分かる。
 私自身がやばいかも知れない。
 私は子供のころ父から受けた威圧的な接し方によって心を傷つけられている。
 病気とまではいかないのだけど、ときとしてそのことが、仕事その他の対人関係に影響を及ぼしてしまう。
 耐え切れなくなった私は、食事がすむやいなや実家を飛び出した。
 「もう帰るわ。お父さんのそんな文句聞いてられんもん。」
と言い残して家を出た。
 母がついてきた。最寄のバス停は次のバスまで30分ほどあったので、二人で少し離れたバス停まで歩いた。
 「お父さんがず〜っとああやってやかましいからたまらん。」
 母がポロリと言った。
 元気なときには、何があっても「まぁまぁ」と笑って、父の怒りも、私の応酬も収めていた母だ。
 何だかやりきれないなぁ。父のああいう態度は、周りの人みんなが批難の目で見ているけど、本人はどこふく風で、まったく聴く耳無し。
 いたばさみ。疲れるよ、まったく。
 母と別れバスに乗ったら涙が出そうになった。

 
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