2005年8月

 このページは、薄い青色の背景で鴎たちが飛び交っています。


 8月25日(木) なんだか…
 昨日の日記、読み返していたら、なんだか自分でいやになってきた。
 これだから「人の親切が分からないやつ」とか言われるんだ。
 決して、周りからの好意を軽んじているわけじゃないんだけど、何か誤解される。
 うまく自己表現できないことがあったり、思っている以上のことを言ってしまったり。
 ノエルのことについて、病院で主治医から
 「私たちが何とかしてノエルが君の傍で過ごせるように工夫しようとしてるのに、君はそのことぜんぜん分かってない。自分サイドの主張ばかりしてるじゃないか。」
と言われた。
 「スタッフが君に親切にしたり、気を配ったりしても、君は感謝の一つもしてないじゃないか」とも言われた。
 私は自分の中では、周りのそういう気持ちにこたえようと必至だったのに、なぜかまったく違った印象を周りに与えてきたらしい。
 自己主張をすること、意見を言うことがすなわち恩知らずの自分勝手ということになるのかな。
 なんだか、ほんとにどうしていいか分からなくなってきた。
 精神的に、けっこうしんどい。

 今日も研修だった。
 思春期の子供たちの思考についての講義と、語学を学ぶ生徒をいかに動機付けるかという講義を聴いた。
 昼休み、ALTをしているイギリス人の先生といっぱい話しをした。
 障害者の自立や職業についてなんて、まじめな話。
 いよいよ研修も明日で終わり。たいへんそうだと思ったけど、これがなかなか興味深い講義が多くて面白い。


 8月24日(水) 出張にまつわるいろいろ
 6月に行った英語科教員の研修の第2弾が、今日から三日間、宮崎国際大学で開かれている。
 国際大学ってところはなかなかすごくて、おそらく先生方の80パーセントは外国人だろう。
 語学関係以外の授業(たとえば心理学とか)もほとんど英語で行われているのだ。私もこんな学校に行けばよかったなぁなんて、ちょっと羨ましいくらい。
 そのすばらしい教授人の講義を、今回は私たち公立学校教員も受けさせてもらえるのだ。
 たくさん用意された講座の中から、自分に必要なもの、興味のあるものを6こま選び受講する。
 午前中は教科の指導法のような内容だった。午後は中学の教科書についてのフリーディスカッションをした。
 大学の4年生の女の子が私のサポートとして1日付き添ってくれた。
 とても気配りがこまやかで、次々配られる英文のプリントを、分かり易い発音で読んでくれたり、先生が示している写真の説明をしてくれたりした。
 彼女も教師を目指しているようだ。がんばってほしいな。

 出張が三日続くので、病院に行く時間が遅くなる。
 今日は若干早めに講義を退室させてもらったのでそれほどでもなかったけど、できれば三日目は閉校行事まで残っていたいので、金曜日の通院を土曜日の午前中に回してもらえないか頼んだところ
 「土曜日は状態の悪い患者さんが多いのでノエるを病院につれてこないならOK]
と言われた。
 ひょっとすると、透析室に入れなければ…とは言われるかも知れないと思ったけど、病院自体につれてこないようにと言われるとは思わなかった。
 もちろん預けてくる所なんかないし、いや、あってもいやだね。
 このまえ先生に確認したら「今はノエルの臭いは気にならない」と言っていたのに、今日から隣の患者さんと距離をとるために、自分ではなく、その向こうの空きベッドの下にステイさせられたし。
 隣の患者さんが何か言ったのかは知らないけど(あまりそうは思えないけど、これは分からないね)、なんだか自分がものすごくやっかいもの扱いされてるのが分かる。
 どんなに努力しても、どうせノエルは「犬」だから決して100パーセント受け入れられることはないのだ。
 ブラシはかけてるし、足も消毒してるし、臭いがないのなら問題ないじゃないか。アレルギーの人さえ近づけなければ、犬が原因で具合が悪くなるなんてないはずじゃないか。
 今までだって、都合で透析を翌日の朝に回すなんて何度もやってきたんだ。
 それができなくなったら、私の生活制限だらけになる。出張にも行けないじゃない?
 でももしこれに抗議すればまた「ここは私の病院だから、私の言うとおりにしてもらいます 」って言われるんだろうな。
 だから黙っている。黙って、金曜日に、閉校行事を失礼して、3000円近いタクシー代はらって病院に行く。でも、ここにだけは本音を書くよ。ここは「私のHP」だからね。


 8月22日(月) 不調
 昨日の作業の代わりに、今日はお休みだった。
 なんとなく、元気が出ない。
 調子が悪いというのでもないけど、気分がちっとも晴れない。
 調子が悪いといえば、ノエルもちょっと体調が悪いみたい。
 もともとお尻にでっかい脂肪腫があるんだけど、今度はその表面の皮膚をやたらとなめる。
 刺激で中の腫瘍も異様に膨張してる感じだし。
 動物病院で調べてもらった。
 血液検査は異常なかったが、少し熱があった。
 なんだかやっぱり元気がない。
 元気の出るサプリメントと、患部につけるステロイド剤をもらってきた。
 塗り薬、名前を聞いたらなんと私の使ってる薬といっしょだった。
 塗ってやるとすぐになめようとするので、しばらく抑えている。
 夜、病院に着せていった洋服が舐め防止になるかとそのままにしていたら、布の上から噛んだらしく、洋服がビリビリに破けてしまった。
 母が作ってくれた洋服、このまえも着古して1枚穴空けたばかりなのに。
 そんなに痒いのか。どうしたら楽にしてあげられるかなぁ?


 8月21日(日) 学校をきれいに
 PTAの奉仕作業で運動場その他の草取りをするはずだったけど、朝から雨が降り、急遽校内清掃になった。
 生徒、職員、保護者に加えて、盲学校のある地区の自治会の方たちや、以前校長をされていたK先生ご夫妻など来てくださり、にぎやかにしゃべりながら窓拭きをした。
 その後レクリエーションを兼ねて、秋に行われる音楽大会で発表する全校合唱の練習。
 3年前に中学部を卒業して現在は東京で声楽の勉強をしているTさんが、私の隣で、すてきな声で歌ってくれた(たまたま知ってる曲だったらしい)。
 掃除と練習ですっかりお腹を空かせた小学1年生の女の子がそろそろ我慢の限界に達したころ、PTAの役員さんが準備してくださっていた焼肉の準備ができたので、みんなで渡り廊下に移動。
 廊下にぶるーしーとを広げて、わいわい楽しく過ごした。
 卒業生が何人か来ていて、近況やら、他の人のうわさやら、いろいろ教えてくれた。
 午後、職員以外のみんなが帰ってしまったころ、ようやく太陽が出てきた。
 まぁ、いずれ改めて草は取らないといけないんだろうな。



 8月20日(土) パソコン復活
 旅行中にPCショップから留守電が入っていたことに、今頃気が付いた。
 やはり中身はすっからかんに消えていた。
 それもそのはず、ハードディスクを取り替えたのだそうだ。
 家に持ち帰り、せっせと普段使うソフトをインストールした。
 だいたいが視覚障害者に配慮されたソフトだから、すいすい作業ができたけど、肝心のHP作成用のソフトがない。
 どこへしまい込んだものやら。まぁ、手入力でHTMLもだいぶ書けるようになったから、とりあえずは何とかなるけど、やっぱあったほうがお手軽便利だ。
 ネット上からダウンロードしてこなきゃならないソフトや、今はもう無料では手に入らないソフトなどもある。
 モバイル用にPHSを使える状態にするのは、はたして自力でできるのか、たいへん疑問。<
 午後9時頃から、友達のHPでチャット会におじゃましてきた。
 チャットって、DOSでパソコン通信してたころに何度かやったことあるけど、インターネットでは、実は今回が初めてだ。
 ほとんどが昔からの友達で、7名ほどの参加。いろんな話を、とめどなくしゃべりまくった。
 あいにく明日は日曜出勤なので、途中で失礼させていただいた。


 8月19日(金) 常識?それとも常識はずれ?
 旅行中から、左目が腫れて、痛痒くて変だったので眼科に行ったら
 「アレルギーですね。」
 と言われた。ノエルの手入れが充分にできなかったせいなのか、あんまりいろんなワンちゃんをなでまわしたせいか、それともやはり透析による反応なのか、原因は分からず。いつもより強い目薬をもらって帰ってきたが、この薬はさすがに良く効いた。
 夜、透析終了後院長先生に呼ばれ、例の件いったいどうするつもりなんだ?と言われた。
 結局いろいろ考えてみても、他へ行く道がない。だったらここの院長先生の方針なり価値観なり受け入れて従順な患者になるしかないだろう。
 患者は先生に向かって、医者はこうあるべきだ、こうあってほしい、などとは決して言ってはいけないらしい。
 私は教師だけど、生徒や保護者、県民の皆様、ありとあらゆる人たちから評価されてあたりまえと思っている。本音をぶつけてもらってこそ、信頼関係が生まれるのだと。これが私の常識だったのだ。
 一般人の常識じゃ通用しない世界なんだね、医学界って。

  
 8月18日(木) 帰宅
 楽しいことをしていると、いつでも時間があっと言う間に過ぎてしまう。
 さくやも、なぜだかまたまたダウンしてしまい、どうにも困ったものだ。
 痛い頭と、だるい体でどうにかこうにか荷物をまとめた。
 私の旅行って、いつもメインは「友達に会う」ことだ。観光とか買い物とかは、まぁ時間があればするって感じで、今回も同じパターンだった。
 お昼頃、伊丹空港に到着。登場手続きをした後、昼食に入ったレストランで面白いことが起きた。
 私たちが入り口に立つと、ウエイトレスが出てきて
 「え〜と…」
と、ちょっともじもじしている。まさかノエルのことをどうこう言うつもりでもないだろうけど、なぁんて思っていたら
 「4名様ですか?」
私たちは妹と姪っ子と3人だ。このウエイトレスは、入店拒否どころか、ノエルまでお客の数に加えてくれてるのだ。
 「あ、3名です。」
 と妹が答えると、彼女もちょっと笑いながらテーブルへ案内してくれた。

 食事をしているうちに、すぐに時間が過ぎてしまい、いよいよ帰るときが来る。
 姪が
 「さびしい。また会える?」
と言う。おいおい、「会える?」なんて怖いなぁ。会えなかったらやばいでしょ(笑)。
 帰りはANAのフライトで、私はお子様一人旅の男の子と並んで座った。
 宮崎は雨とのアナウンスがあったけど、到着したときには上がっていた。でもやはり雨が降っていたんだなと分かるくらい空気が蒸し暑い。
 なんだか、もう夏が終わっちゃった気分。
 何もする気になれなくて、ぼ〜〜っとしたまま一人の時間が過ぎていった。


 8月17日(水) 犬三昧
 姪は今日から保育園に行くということで、昨夜はちゃんと納得して休んだのだけど、やはり朝起きると、行きたくないとぐずっていた。泣き泣き両親に連れられて出ていく。
 妹が、パパを会社に、子供を保育園に送り届けて帰ってきてから、今度は私とノエルと3人でお散歩に出かけた。
 お散歩とはいっても、行き先はちゃんとある。妹のところから歩いて10分ほどのところに、関西盲導犬協会のパピーウォーカーをしているFさんが住んでいるのだ。
 現在Fさんちに来ているパピーは、まだ生後3ヶ月ほどで。Fさんがやっているお店で、昼間は看板犬として過ごしているらしい。
 お店に入っていくと、ケージの中からパピー君がノエルを見つけてワンワン鳴きだした。彼はノエルと遊びたかったのだと思うけど、あいにくノエルは犬嫌いなので、まったく相手になろうとしないどころか、恐怖にあえぎ、よだれを垂らして、そっぽを向いている。赤ちゃんに怯えるおばあちゃん!なんてこった。
 私と妹は、ケージから出されたパピー君を心行くまでなでた。彼は歯が生え変わる時期に近づいているため口がむず痒いのか、やたらとどこにでもかじりついてくる。これがけっこう痛い。でも、かじられてもやっぱり子犬はかわいい。

 午後は隣町のHさんの家におじゃました。
 こちらは以前私がインターネットではなく、パソコン通信をしていたころからのお友達で、犬を2頭飼われている。前に京都へ来たときも、Hさんのお宅でネット仲間が集まってオフ会をしたんだけど、今回はワンちゃんのうちの1頭が病気ということで、私たちのみ、静かに訪問させていただいた。
 病気のワンちゃんは、1階の涼しい場所でお布団の上に寝かされていた。
 ずいぶん大変な病気らしく、自分では動けない。が、Hさんご夫妻が、終日手厚く看病している。まだ6歳だから、こんな病気になってしまったことが可愛そうでしかたがないけれど、パパとママの愛情をこれほどに注がれていることは幸せだね。どうか彼女(ワンちゃん)の心が、いつも穏やかで、肉体の苦痛も和らいでいますように。
 もう1頭のワンちゃんは11歳のラブラドール。こちらは元気で、途中から私たちのところへ顔を見せてくれた。
 ノエルの倍くらいありそうなすばらしい体格なんだけど、ごろ〜んと寝て甘えてくるしぐさは、めちゃくちゃかわいい!
 私も妹も、すっかり夢中になってしまい、ノエルそっちのけでこの子をなでていると、ノエルがドタバタしている気配。なんとこの家のパパさんにじゃれまくっているのだ。
 犬と人間、めろめろで触れ合いの午後でした。

 
 8月16日(火) 友達に会う
 昨夜の「水分引きすぎ」の影響を引きずって、午前中はぜんぜん調子が出ない。
 旅行に出る前は、1日フリーな16日は日帰りで愛知万博に行こうかなんて話していたんだけど、すごく込んでいそうなので止めにしたが、結果としては止めておいてよかった。とてもこんな状態ではあの会場を歩き回るなんて無理だ。
 水分補給をして、ゆっくりと体調が回復するのを待つことにしたが、京都まで来て午前中いっぱいごろごろしてるのは、実にもったいなかった。
 昼食のころになって、ようやく元気が出てきたので、活動開始。
 大阪(と言っても京都に隣接してるあたり)に住んでる友達に会いに行くことにした。
 この友達Rちゃんは、15年近いペンフレンド(今はメールだけど)なのだけど、会うのはこれが初めて。でも初めてにしてはとても自然に話しができた。前から電話で話ししたりしてたからかも知れないけど、ぜんぜん初対面のぎこちなさがなくて、すごく楽しかった。
 妹と姪も一緒に行ったわけなんだけど、Rちゃんの子供たちと、姪が仲良くなり、一緒に近所の公園に出かけたりして、とても嬉しかったらしく、帰りの車の中で「友達ができたぁ」と喜んでいた。


 8月15日(月) 京都の街&臨時透析
 京都の街を歩いてみた。
 やっぱり古い街だけあって、人口のわりには道が狭いところが多い気がする。
歩道を歩いていても、何度も人と思いっきり肩がぶつかったりした。
 妹は京都に住んで4年になるけれど、まだ一度も活動している盲導犬を見かけたことがないという。確かに、人の数に対して、盲導犬の数は少ないのだと思う。
 それを裏付けるかのように、私とノエルが歩いているのを、みんなとっても珍しそうに見ていると妹が教えてくれた。
 バスの中から、車の窓から。そしてパトカーのおまわりさんまで、ノエルを指差して何か言い合っているらしい。
 「ほら、賢いワンちゃんやでぇ」
 そんな声が聞こえた。と、ノエルがいきなりクルリと振り返ったではないか。「賢いって、私のこと?」って。
 お店の並ぶ四条のアーケード街、新京極を歩くと、確かにここは京都だなぁって空気を感じる。お土産屋さんがいくつもある。どこからかお香の香りがする。
 姪っ子が「おなか空いたぁ」と言い出したので、ロッテリアに入って昼食をとった。ここで京都気分がいきなり吹っ飛んでしまいましたです。

 夕方5時から、京都武田病院で臨時透析を受けた。
 宮崎でやってる病院から、透析条件等のデータを送っておいてもらい、旅先でもいつもと同じように治療が受けられるようになってるのだ。
 ノエルを同伴させてほしいと事前にお願いしていたのだが、結局更衣室までということになった。
 お医者さんの中には「入れてあげてもいいんじゃないの?」という先生もいらしたから、ひょっとすると次回(そういうチャンスがあればの話だけど)はOKが出るかも知れない。
 ともかく、知らない場所で、暗い更衣室にステイってのもかわいそうなので、ノエルは妹が一旦家へつれて帰り、終わるときにまたつれてくることにしていた。
 同じ条件とはいうものの、やはり細部でいろいろ普段とは違うものだ。
 血圧や体重の量り方とか、針をはずすまでの手順とか。
 一番違うのは、透析中に食事ができないこと。
 普段私は治療を受けながら片手で夕食を食べる。
 夕食分500グラムほど、体から水分を除去するときに加算してもらうのだ。
 が、ここではそれがない。まぁ、食事を無視してあとは同じにすればいいのだからどうってことはない話なんだけど、なぜだか終わってみると、体重が設定値よりも300グラムほど軽く、つまり水分の引きすぎ状態になっていた。終了近くになって頭が痛くなってしまったのはそのせいだったんだな。
   10時に妹の家に帰った。病院に迎えにきてくれたとき、姪がノエルのリードを握っていたが、私に再会した喜びのために、飛び跳ねそうになってるのを、姪が一生懸命押さえているのがかわいかった。

 8月14日(日) 京都へ
 「混雑が予想されますので早めに空港へいらしてください」と、旅行代理店の人からわざわざ電話をいただいていたし、片付けたキッチンを今更散らかすのもいやなので、途中で遅い朝食でもとって行こうと、10時頃家を出た。
 途中でとは言ったものの、荷物が多いのであまり動きたくなくて、とりあえず空港まで直行。登場手続きをしてからレストランで食事をした。
 時間が異様に余ってしまった。別にすることもないから、待合室に入り椅子に座る。
 役1時間半、暇だなぁと思いつつ、点字雑誌を読んだり、携帯で友達のHPに遊びにいったりして、けっこう有意義(?)な時間を過ごした。
 5搭乗した飛行機はJALのわりと小さい形のもので、乗務員のお姉さんたちは、すごく親切だった。
 あまり天気が良くないので飛行機は揺れまくり。最近何かとトラブル続きのJALというだけでちょっと緊張しちゃうのに、これはなかなかのスリルだ。
 でも、会社の体質はともかく、サービスや、パイロットの腕前はすばらしいといつも思う。
 離陸するときのふわふわ感も、着陸時のガタン!っていう衝撃もほとんどない。

 伊丹空港で妹と姪が出迎えてくれて、そのまま車で妹宅へ向かった。
 車の中、姪っ子ははしゃぎまくり、自分の家のことをあれやこれやと教えてくれる。まだ彼女が2歳になる前にも来たことがあるんだけど、当然彼女は憶えていないのだ。
 家に到着すると、とたんに姪っ子がノエルにくっついて回り大騒ぎ。
 ノエルは、しょうがないわねといった風に、適当に相手になったり無視したりしていた。
 妹が餃子を手作りし、みんなで食事。すごくおいしかった。


 8月13日(土) 出発前夜
 いよいよ明日から旅行だ。
 私ときたら、いつものことながら、もたもたと準備に時間がかかる。
 部屋は散らかってるし、お掃除と同時進行で荷造りだ。
 さすがに旅行も5日間となれば、ノエルのフードだけで1kg近くになる。
 ひょっとしてノエルと行く旅行としては今回が一番日数が多いのではないかしら?
 妹の家もマンションだから、ワンツーも我が家と同じくペットシートでやらせようと思う。
 ということで、荷物の量がたいへんな多さになってしまったので、最初の1泊で必要なもの以外は宅配で送ることにした。
 その荷物を午後黒猫さんにお願いすると
 「お盆で道路が込んでますから、もしかすると少し日数かかるかも知れませんが」と言う。
 今頃送ってる私が悪いんだけど、いきなり旅行半分くらい過ぎてから届いたら困っちゃうな。
 予約していた航空券を買いに街へ出た。
 こんなの人の住む世界じゃないよ!って叫びたくなるほど暑い!!
 無事チケットを買ってから、アーケードの下ばかり選んでぶらぶら歩いていたら、知り合いのおばちゃんに声をかけられた。
 昔デパートの中のうどん屋さんで働いてたあのおばちゃんだ。
 そのうち、いっしょにご飯食べにいこうという話になり、たどり着いた先が、何と「うどん」のお店。
 冷たいぶっ掛けうどんを食べながら
 「あたしが働いてたとこのより美味しいと思わん?」
 なんて言うので、思わず答えに困って笑ってしまった(確かにたいへん美味しかったし)。


 8月12日(金) 久々に、まとめて
 パソコンが壊れてから、このノートが書けずにいた。
 なにしろ書きかけのデータが手元に残ってないので。
 HP上から取り戻してこようと頑張ってみたが、FTPソフトも昔のパソコンではなぜかまともに動いてくれず、結局メモ帳でソースを表示したのを保存して加工するという、究極の手を使ってしまった。
 なにはともあれ、日記が書けるのはすばらしい。
 というわけで、本日今週分まとめてUPしました。


 8月10日(水) 今日も出張
 二日連続の出張。
 進路指導部主催で、施設見学に出掛けた。
 希望生なので参加者は21名。学校のスクールバスを出してもらって、知的障害者の授産施設を2ヶ所回った。
 始めの訪問先は純粋な授産施設で、将来は社会に出ていくことをめざしている人たちが入所あるいは通所している。
 箱折り、縫製、印刷、栽培などの班に分かれて作業に取り組んでいた。
 驚いたのは、栽培班の広大なぶるーべりー畑。
 木は1200本ほどあるとか。
 この木は意外に育てやすく、背丈もそれほど高くはならないので、収穫もしやすいらしい。
 200g入りのブルーベリーを販売していたので、一ついただいてきた。

 お昼をいただいたレストラン「アンジュール」も、障害者の働く場となっているrお店で、うちの卒業生も1人働いている。
 とってもいい感じのお店で、食器は全て焼き物だった。もちろん食事もすごく美味しい。
 宮崎県庁近くなので、機会があったらぜひ行ってみてください。
 
 午後はまた別な施設の見学。
 ここは総合的な施設で、障害の状態に合わせて、ここから一般企業へ通勤する人、企業の請負で作業をしている人、訓練として作業をしている人、リハビリなどを中心にやっている障害の重い人などにグループ分けされていた。
 この施設ができた当時の我が国の制作は「障害者を一つの場所に集めておく」という考え方だったようで、この施設には今でも400人くらいの人が入っている。
 が、現在の社会では、障害者ばかりの大集団が必ずしも良いとは考えられていないので、ここでも徐々にグループ化や、個別に重点を置いたケアの在り方が追求されだしているみたい。
BR>  今日はスクールバスでの移動と、施設の中だからきっと涼しく過ごせるだろうと思っていたけど、それは大間違いだった。
 確かに建物の中はクーラーが利いていたけど、大きな施設なので各班ごとに建物が分かれていて、そこの間を移動するうちに日にあたり、すっかりばてばてになってしまった。
 せめて日傘でも持っていたらよかったな。ノエちゃんごめんよ!

 
 8月9日(火) 出張
 盲学校の教育相談の案内パンフレットを持って、児湯郡(宮崎市の北のほう)の福祉協議会や視覚障害者団体の長をやってる方のお宅を回ってきた。
 寄宿舎指導員のN先生と二人、車でおしゃべりしながら、路に迷いながら。
 事務所で名刺を交換したり、業務内容の説明をしたり、なんだか営業の仕事してるみたいな気分。こういうの、あんまり得意じゃないんだけど。
 話を終わってNさんの車に戻ると、なんだかひどくお魚臭い。
 Nさんが言うには、昨日誰かからお魚をもらって、助手席の足下に乗せて走ったところ、その汁がこぼれたらし。
 朝出発したときはそれほど感じなかったんだけど、日光で熱くなった車内では、かなり臭いが強くなったようだ。
 しばらく我慢して走っていたけど、そのうち私もNさんも気分が悪くなってきたので、途中のコンビニで消臭剤を買って、しこたま振りまいた。
 おかげでお魚の臭いはほとんど感じなくなったが、ノエルにとっては、消臭剤の臭いのほうがきつかったかも。
 最後に訪問した人のお宅は治療院で、ご夫婦共に本校の卒業生。
 教育相談の話が、いつの間にか昔の学校の話その他さまざまな雑談になり、気がつくと1時間以上もおじゃましてしまった。
 帰り、お昼過ぎていたので、うどん屋さんに寄ったらものすごく込んでいたので取りやめて、途中、久峰公園というところで障害者の人たちがやっている食堂に入り昼食をとって学校に戻った。
 なかなか面白い出張だった。


 8月7日(日) パソコン大崩壊
 パソコンで本を読んでいたら、いきなり固まってしまった。
 何をどやっても動き出さない。
 メモリーが少ないから、ときどき動きにくくなることはあったんだけ3ど、これは何だか怪しい。
 いくら待っても復活しそうにないので、ついに強制終了させてしまった。
 その後しばらく間をおいて再び電源を入れたけど、立ち上がらない!
 立ち上がらないことには音声も出てこないから、画面がどうなってるのかも分からない。
 急いでパソコンショップへ持っていって見てもらったところ、しすてむが動いていないとか。
 はじめは、ウィンドウずをリカバリーすれば大丈夫みたいな話だったんだけど、ハードディスクのバックアップを試みたところが、それさえもできないと言う。
 つまり、かなり致命的にぶっ壊れてるってわけだ。ガ〜ン!
 とりあえず修理をお願いした。
 仕事的には生とがいない時期だからそれほどパソコンは使わなくていいけど、あのHDの中には、ホームページのデータをはじめ、いろいろととっておきたいものが入っていたのだ。
 6月頃の分までは手元にデータが残っているけど、その後のものはまだバックアップをしていなかった。というか、そろそろやろうかなと思っていたところだった。
 それらが全部無くなっちゃうわけだし、いろいろこまかい設定とかもまたやりなおしか!ああ最悪!
 今度戻ってきたら、必要なものは毎日でもコピーしておくことにします。


 8月5日(土) うっかりでした
 ほぼ毎日のようにお散歩ノートを書いてUPしているのに、肝心のリンクをしてませんでした。
 これじゃいつまで経っても読んではもらえないし、また「どうしたのかなぁ?」って心配してくださる人もいらっしゃるかも。
 うっかりものの私です。ごめんなさい。

 久しぶりにノエルの健康チェックに行った。
 体重20.25kg。痩せてもないけど、太ってもないからまぁいいか。
 pH7.0.ちょっと高めだけど石ができ易くはないからOK.
 脂肪腫が次々と発生して困るなぁ。
 ポコポコ出現してきても、良性のものだから心配はないらしいけど、一つだけどうにも困ったやつがある。
 右前足の付け根に直径1.8cmのプニュプニュしたやつがあって、どうやらこれが、歩くときにハーネスに当たるらしいのだ。
 ハーネスを新しくしたせいもあると思うけど、当たったときに刺激があるのか、ときどき歩き方がぎこちなくなる。
 何か当たりの優しくなるような保護材はないかなぁ?
 スポンジかなんかをハーネスと患部の間にはさんでみようか?
 口の中にも新たなポッコリが現れかけてて、どうやらノエルはポコポコ体質らしい(なんだそりゃ)。
 でも先生には、またまた「若々しいね」って言われたから私は大喜び。
 「うちで飼ってる8歳の子より若い感じだねぇ。目も生き生きして、もうすぐ10歳なんて思えないよ。まだ6歳くらいにしか見えないよ。」
 るんるんで家へ向かう私たちでした。


 8月5日(金) 便利グッズ展
 視覚障害者用の拡大図書や、便利グッズを販売している「大活字」という会社がある。
 東京にあるこの会社の方をお招きして、公園と展示会を盲学校で開催した。
 県内の視覚障害者団体等からも、たくさんの人がやってきて、会場はぎゅうぎゅうづめ!文化祭でもここまで混雑しないんじゃないの?と言いたいぐらいの大盛況だった。
 展示物を見ようにも、まったく入り込む余地がないほどの人だかり。
 やっと隙間がっできて展示品に近づいたときには、その場で購入されてしまったとかでテーブルの上に空き箱だけなんて所もけっこうあった。
 すごく工夫をこらした文房具やキッチン用品がいっぱいあってわくわくするやら驚くやら!
 その場で販売する商品もあったので、3点ほど購入した。
 他にも魅力的なものがいろいろあったけど、気に入ったカラーが売り切れてたり、ちょっと予算オーバーだったりで、また自戒ということにした。
 この「大活字」、なんと楽天市場にも出展しているそうです。


 8月4日(木)
 昔から、盲学校には夏休み中の登校日というのがない。
 家が遠い生徒もいるので、一斉に実施するのは無理があるからだ。
 が、近年は、クラス毎に計画するケースも出てきていて、今回私のクラスも休み中3回ほど実施することになった。
 今日がその第1回。
 普段は寮生活してる彼だが、今日は自宅から電車でやってきた。
 汗びっしょりになって、教室に到着するなり、家から学校までの「冒険」をあれこれと語ってくれた。
 課題の進捗状況を確認したり、教科の先生たちにチェックをしてもらったりした後、家庭科室でお昼を作った。
 作ったといっても、彼はほとんど火を使った経験もないので、とりあえず手始めはカップ麺だ。
 徐々に手のかかるものへグレードアップしていく予定。
 彼が一生懸命お湯を沸かして用意してくれたカップ麺を、彼と教師3人で美味しくいただいた。
 今日はうちのクラスの他、他学級も併せて4名の生徒が登校してきた。
 やっぱり学校は生徒がいなくちゃね。
 4人だけだけど、みんなが来たらたちまち活気付いた感じで嬉しかった。
 私もちょっと元気が出たかな?


 8月3日(水) プレッシャーかな?
 どうも調子が悪い。
 頭が痛い。
 今朝までは何ともなかったのに、病院に行って血圧を測ったら、とんでもないことになっていた。
 誰一人あの話題には触れない。
 先生もそうだ。
 不機嫌な顔をするでもなく、必要最低限の措置と言葉を残していくだけだ。
 気にしない人なら、あんなことがあった事実さえ忘れてしまいそうなほど、表面上は平和。
 でも私の精神状態はかなり追い詰められている。
 隣のベッドのおじさんと冗談言って笑っていたり、看護師さんをからかってみたり。
 でもその後には必ず、耐え難いほどの心の痛みがやってくる。
 そんな感情の波にもてあそばれて、思わず涙がこぼれそうになる。
 いつまでこんな思いをしているのか?心が落ち着く場所は本当はどこなのか?
 答えが出せない。


 8月2日(火) どたばた
 昨日から、学校で視覚障害体験講座が開かれている。
 私は毎日ノエルとみんなの前でお話。
 みんなからハクシュを浴びる快感を憶えてしまったノエルは、私が話しているうちから
 「ねぇ、デモンストレーションはやらないの?」と言いたそうに、ときどき顔を上げて見つめてくる。
 中でも「チェア」と「フェッチ」が一番みんなが歓心すると知っているので、これらを私がやらないでデモを終わってしまうと、なんだか不服そうでもある。

 今日はこの出番に加えて、午後から家庭訪問にも行くことになってたから、スケジュール盛りだくさんだった。
 ところがこんな日に限ってハプニング!
 朝出かけようとしていたら、いきなり昨夜の透析の針の後から出血しはじめたのだ。
 まだテープがはってあるのに、ぶわぁっと盛り上がってくる。
 ガーゼを硬く丸めて抑えてしばらく待った。おかげでバス1本逃してしまった。
 その後もじわじわ染み出す血液にてこずりながら、しかしこのスケジュールではどうにもならない。<BR>そのままのガーゼをはりつけた状態で、話もしたし、家庭訪問にも行った。
 結局テープとガーゼの玉を貼ったまま二日目の夜を迎えてしまった。
 生徒の家では思わぬ長居となり、本人とお母さんといろんな話をした。


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