アル :「ルーシィ」
ルーシィ:「ぅ?」

アルに呼ばれ、ルーシィがとてとてとアルに近寄る。

 アル :「ルーシィは、ケルビナとセラフィがあの後どうなったのか
           知らないよな?」
ルーシィ:「うん。 あのあとスグに転職に行ったから・・・」
 アル :「じゃ、カンタンにあの後の事を説明しておこう。」
ルーシィ:「ん。」
 アル :「まぁ当然の結果だが、ケルビナはセラフィに叩きのめされた。 
      それで・・・」
ルーシィ:「それで?」
 アル :「なぜか、セラフィに懐いた。」
ルーシィ:「えぇぇぇぇええぇぇ!?」

やはり、他の二人と同じように驚くルーシィ。

 アル :「驚くのはわかる。 でも・・・事実だ。」
ルーシィ:「でも、そんなことって・・・」

そこにセラフィと、セラフィにべったりくっついているケルビナがやってきた。

 アル :「あぁ二人とも、ちょうどいいところに・・・」
セラフィ:「ちょうどいい・・・ですか?」
ケルビナ:「どういう意味ですの?」
 アル :「今ルーシィに、ケルビナとセラフィがどうなったのか説明してたん
           だ。」
ルーシィ:「ケルビナさん、おね〜ちゃんのこと好きになったってホント?」
ケルビナ:「もちろん本当ですわ。 あの気迫と表情・・・ウットリしてしまいます
      わぁ・・・」

ケルビナはまた遠い所を見ているようだ。

セラフィ:「・・・ということらしいんです(汗」

セラフィはケルビナをちらっと見るとルーシィのほうに向き直り、苦笑する。

 アル :「で・・・だ。 とりあえず魔天使のギルメンとして迎え入れた。」
ルーシィ:「兄弟が増えた・・・ってコト?」
 アル :「いや、それはケルビナ次第だな。 ただギルメンとして落ち着くか、
           兄弟という扱いを望むか・・・」
ケルビナ:「兄弟です!!」
ルーシィ:「はぅっ!?」

イキナリ大声を出し、自分の意見を主張するケルビナ。

 アル :「兄弟・・・か。 立場的には末妹になるが・・・いいな?」
ケルビナ:「ルーちゃんより下・・・ということですの?」
 アル :「そういうことだ。」
ケルビナ:「立場的には構いませんけど、呼び方はこのままでよろしいですわよね
           ?」
ルーシィ:「うん、構わないよw」
 アル :「という事だ。 名前は例にならって"ケルビナ=フィル=メイアード"。
      異議は?」
ケルビナ:「ありませんわ。 アル様がくださった名前ですものw」
 アル :「ぉぃぉぃ・・・あんまり俺の言いなりになってばっかりでもダメだぞ?」
ケルビナ:「別に構わないのではありません?」
 アル :「いや、自由個別行動を主としている以上、あんまり誰かにベッタリという
           のは・・・」
ケルビナ:「好ましくない・・・と?」
 アル :「まぁ、それも自由意志だからあんまりどうこう言えないが・・・」
ケルビナ:「嫌がられてるのにムリヤリついていくような事はいたしませんので、
        ご安心くださいませw」
 アル :「ま、誰もお前を嫌がったりしないけどな。 嫌う理由もない。」
ルーシィ:「唯一、嫌いそうだったおね〜ちゃんもアレだしね・・・」
セラフィ:「あ、あはは・・・ でも、こうなるとけっこう可愛いものですよ?」
 アル :「と、言う事で・・・大丈夫みたいだな。」
ケルビナ:「そういえば、あのお二人が見当たりませんわね・・・」
 アル :「ファルはどこかで露店でも開いてるんだろう。 ジュノは狩りだ。」
ケルビナ:「そうですの・・・」

なぜか、残念そうにうつむくケルビナ。 だが、すぐに顔を上げ・・・

ケルビナ:「何はともあれ、あらためてよろしくお願いしますっ!」
ルーシィ:「うん、こっちこそヨロシクねw ケルビナ・・・さん?」
ケルビナ:「妹的立場の相手にさん付けもなんか変ですわね・・・」
ルーシィ:「じゃぁ・・・ルビちゃん。」
ケルビナ:「・・・まぁそんなモノですわね・・・ それでお願いしますわw」
 アル :「お前たちは姉妹っていうか友達みたいだな・・・」
ケルビナ:「まぁいいじゃありませんかw」

またしてもビシィっと音が聞こえそうな程、親指を立てて拳を突き出すケルビナ。
どうやらコレは癖のようだ・・・