・第1話:はじめまして、手芸部  なにか部活に入ることにした熾亜・美央・ミカの3人。  紹介パンフを見て、よさそうだと思ったのは手芸部と美術部。  似たような部活の違いを知るために、まずは手芸部を体験しに行く3人。  そこにはたった一人、3人と同じクラスの友晴がいた。  ”私たち、手芸部に入部したいです!”  顧問の星崎から事情を聞いた3人は、その場で手芸部への入部を決めるのだった。 ・第2話:ひとりより、みんなで  手芸部存続の安心感と、いつも明るい3人。  それにつられて、しだいに口数が多くなる友晴。  部活の仲間ともだいぶ打ち解けて、作業もスムーズになる。  手芸部での活動は、一人だったときよりずいぶん面白く感じる。  ”みんなでやるってのは・・・こんなに楽しいんだな。”  今まででも楽しかった手芸が、さらに楽しく感じる友晴だった。   ・第3話:恋の芽生えは・・・  材料が不足したため、買出しに走る美央とミカ。  友晴は、部室に残って熾亜に指示を出す。  しかし、その指示が仇となってトラブルが起こる。  熾亜が頭を打った友晴の応急処置をしているところへ、二人が戻ってくる。  ”お二人さん、仲良くやんなさいよ〜?”  美央は冗談で二人をからかうが、それが影響して・・・ ・第4話:伝えられた想い  友晴は、自分が熾亜に恋しているのではないかと感じ始める。  時を同じくして、熾亜も友晴のことが好きなのだと気づく。  二人から相談を受け、両思いであることを知った美央は、友晴をはやし立てる。  そしてついに、友晴は熾亜に告白する。  ”俺・・・天仲が好きだ!”  二人の関係は一応の進展を見るのか・・・ ・第5話:たくさんの”はじめて”  熾亜が返事をためらった理由も解決し、晴れて付き合い始めた友晴と熾亜。  教室で・部活で・学校外で・・・常に仲のいい二人。  しかし、二人だけで話のできる時間がない。  美央のはからいで、その問題も解決し、友晴と熾亜は初デートの約束をするに至る。  ”今度のお休みに、プラネタリウムを見に行きませんか?”  お互いの呼び方も変わって、二人の仲はまた少し進展したのだった。   ・第6話:ふたりだけのペースで  二人の呼び方の変化・・・  いち早くそれに気づいた美央は、またしても二人を煽る。  デート・キス・それから・・・  デート中もそんなことが二人の頭をグルグル回る。  結局、特別なことは何もせずに帰る二人。  ”その様子だと、ホントに何もなかったみたいね。”  美央は、どこまでもじれったい二人にヤキモキする。 ・第7話:止めるための犠牲  熾亜の天使化を止める方法がわかった!  しかし、それにはミカの天使としての力をすべて使う必要があった。  さらに熾亜は記憶を失う可能性が非常に高いと告げられる。  二人の秘密を友晴と美央に打ち明け、そのリスクも伝えて、熾亜とミカは儀式を行う。  ”トモ君との思い出、忘れたくないよ!!”  果たして、熾亜の記憶はどうなるのか・・・ ・第8話:消えない問題  原因不明の病で、突然記憶の一部が欠落することがある・・・3人に打ち明けた友晴。  熾亜は、友晴が付き合っていたときのことを忘れてしまうかもしれないという事実に愕然とする。  儀式前に言ってくれれば・・・そう詰め寄る熾亜だったが、今となってはどうしようもない。  せめて記憶を失くさないようにと祈るしかできないのだ。  美央の計らいで二人きりになった友晴と熾亜は、お互いにある約束をする。  ”約束の・・・証・・・”  茜色に輝く部室で、二人は初めての口付けを交わす。 ・第9話:失われたカケラ  最も恐れていた事態が起きてしまった。  友晴の記憶の欠落・・・よりによって、熾亜を好きになった後のことが。  学校生活・部活も、今まで通りだが、熾亜との関係も、感情も白紙・・・  それでも、友晴に不安や混乱を与えまいと、元気に振舞う熾亜。  ”大丈夫・・・約束、だもん・・・”  しかし、それは誰から見てもムリをしていた。 ・第10話:動き出した、ふたりのじかん  記憶の戻らない友晴、そのことに焦る熾亜。  胸を締め付ける想いと、あの日の約束。  耐え切れなくなった熾亜がついに行動を起こす。  ”雲衣君のことが・・・好きっ・・・です!”  熾亜の告白に困惑する友晴は、驚愕の事実を知る。  そして、ふたりの結末は・・・