歳時記の道を通り蛇沼公園へいたる

 龍ヶ崎市には、いばらきヘルスロードに指定されているコースが7つありますが、そのうちの一つを紹介します。歳時記の道は2400mの道の間を100mずつに区切り、12ヶ月に分け、それぞれの月の俳句を石碑にしています。また、高浜虚子、その子高浜年尾、その子稲畑汀子の3世代の俳人の句碑がたてられています。そして、蛇沼は、龍ヶ崎市の自然の象徴のような公園で、それぞれ多くの見所があります。

歳時記の道の出発点
 寒昴 
   天のいちばん
       上の座に
  
    山口 誓子
 松林を
   いぬきそめたる
       初日かな

      山口 誓子

 梅白し
   暖かき日も
       寒き日も
    
       原 石鼎
 稲畑汀子の句碑

 雨やみて
    桃の芽に
       日の暖かさ
 
         風露河
 さまざまの
   事思い出す
      桜かな

      芭蕉
歳時記の道の風景

 雨蛙
  見ゆるがごとく
        鳴きにけり

        日野 草城

 夕顔の 
   花□姿は
      暮れてより

      大野 □雨
 高浜 虚子の句碑

 蟲聞くや
    庭木に届く
        影法師

      高野 素十


 高浜 年尾の句碑
   
 ふるさとの
     芋ぞ恋しき
         秋の風

       小川 芋銭
 むさしのの
   空真青なる
       落葉かな

       水原秋桜子

 枯草の
   下もと残る
       何の花

     正岡 子規