逆コース
牛伏山展望台
このコースは道のりが20kmと長いため、また、逆コースは道に迷いやすいとのHPの情報から、前週の18日に、前日は高崎に宿泊た上に、順コースで出発しました。ところが初めは順調だったのですが、牛伏山にこれから登ろうとしたときに、その山道の入口が流木や土砂でうずまっていました。そのため、この山道を登ることはあきらめて、そのまま舗装道路を進むことにしました。何となく以前に通った道に似ていたためだったことがその理由の一つでした。そして、この地点に来る直前3回も犬に吼えられ(そのうち一回は何頭かの犬が放し飼いでした。)、そこに引き返すことに抵抗があったのも、理由の一つです。結局牛伏山には着くことができず、道に迷ってしまいました。幸い近くに人の声がしたのでその声の主を探し、その方に牛伏山への道をお聞きしました。その方は、上の写真にも写っている展望台のある山が牛伏山だと親切に教えてくださいました。しかし、その方角に歩いても道を見つけることができず、結局この日はやむを得ず、その先に進むことを断念しました。そして、24日に、「桜山へのみち」のときのように、逆コースから歩き、本当にその山道が通れないのかを確かめることをねらいの一つとして歩くことにしたのです。一回目のときのショックは大きく、たった500mにも届かない高さの牛伏山がとても遠くに感じられました。また、入口が通行不能だった山道は、反対の入口を目を凝らして見たのですが、結局見つかりませんでした。
群馬県のコースを歩き始めてから、5つのコースを歩いたのですが、以前に順コースで回って行ったときには全く問題のなかった箇所でつまずいてしまうことの連続です。コースの劣化や環境の悪化に原因があるのでしょうか、それとも、私自身の高齢化による劣化に原因があるのでしょうか。これから、この「関東ふれあいの道」を歩き続ける是非さえ考えなければならないと考えさせられています。
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出発点の馬庭駅から初めての表示がこ
の指導標でした。多胡碑へと向かいます。
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入野橋から写した鏑川です。
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鏑川を渡ってから、しばらく小さな川に沿
って歩きます。
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多胡碑に着きました。左の建物が多胡碑
を収めてあるところ。中央の木は、羊様
(多胡碑)の榎
多胡碑記の碑
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群馬県令 楫取素彦
の歌碑
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指導標にそって行くとこの道なのですが、
どうも方向が違っているように思われます。
ここで一時迷ってしまいました。
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やっと、この指導標を見つけました。この
前の指導標の後にもう一つあった指導標
が、道の工事の関係で外されたためと思
われます。
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県道に差し掛かってこの古い指導標が立
っていましたが、このとおりに右に行っても
みちの続きはありません。県道の向かい
側に続いているみちの指導標が取り外さ
れたための思います。
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近所の住民の方に聞き、結局別の県道
まで回って、コースに入ることにしました。
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刈り入れ前の稲の黄色がきれいです。
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牛伏山を望む。前週道に迷い遠くから
眺めた展望台がまだ遠くに見えます。
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道端には黄色のコスモスが。
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だんだん道幅が狭くなりましたが、舗装
道路なので歩きやすかったです。熊に注
意の張り紙が何度も見られました。
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公園になっているところには冬桜が。
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頂上付近の里程標。半分以上の道のりを
歩きました。
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牛伏山山頂標識(標高490.5m)
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赤城山方面を望むが、霞んでいて見えず。
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頂上から下り始めました。
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進行方向側の山々を眺望する。
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前方に城山(八束山)が見えています。
八束山(城山)が木々の後ろに見えています。
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左側が前週通れなかった道の出口(こち
らからは入口)のはずでしたが、目を凝ら
して歩いたのですが、とうとう見当たりま
せんでした。このままこの道を直進すれ
ば、反対側から通った道に出るはずです。
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前週通った指導標の所に着きました。前
週犬に吼えられた近くでしたが、また吼え
られました。
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小梨峠に向かい上っていきます。
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この一帯は、木々が生えておらず、所々
にテープの印がが貼り付けてありました。
表面が何かの理由で削られてしまったの
でしょうか。
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地面の崩落箇所。少なくても車は通れま
せん。
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小梨峠に到着しました。
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小梨峠を下っている途中に、道の整備を
している方にお会いしました。いろいろな
方がみちの管理に当たっていることがわ
かりますが、この方によると年々歩く人が
少なくなり、みちの環境も悪くなっていると
のことでした。
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逆コース終点付近の案内板
蛇喰渓谷やや手前の水の流れ
終点の上鹿島バス停に着いたときは、次
のバスが来るのが約1時間後だったので
、幸い足の調子がよかったため、バスの通
り道に沿ってそのまま歩きました。道路整
備をされていた木村さんに再びお会いし、
少し先に蛇喰渓谷というところがあると聞
いたので、そこまで行きバスを待つことに
しました。
※ このコースおよび群馬県の今までのコースをあるいたことからの教訓(自戒をこめて)
1 以前歩いた記憶を引きずらない
このコースを歩いていて、通行不可能な箇所に行き当たったとき、別の道を以前通ったみちに似ているという
理由で地図を無視して歩き続けた結果、みちに迷い先へ進むのをあきらめざる得なくなってしまった。みちは、
決して以前とは同じではない。また、以前の記憶そのものが間違ったものかもしれない。以前の記憶に沿って
進むのは無謀である。
2 一つのみちにこだわらない
以前通れたみちでも、何らかの理由で、現在は通れなくなっているみちがある。そのような場合に別のルートを
考える必要が出てくる。冷静になって、確実な地点まで一旦引き返し、地図を見、別のみちがないかよく確かめ
ること。「関東ふれあいの道」を全くそのとおりに行くということは、今の実態には合っていない。
3 指導標を絶対視しない
指導標の不備には、散々泣かされた。今回のコースのように道のりが長い場合、みちに迷った場合は帰れなく
なってしまう可能性さえある。必ず地図を見ることと共に、指導標の設置状況を把握する必要がある。指導標
がなくなっていたり、壊されたり欠落している例を多く見てきた。「関東ふれあいの道」は決して安全ではない、
というのが残念ながら今の率直な感想である。