あぶらや式『株式投資法』
銘柄スクリーニング(選出)編

                                          著作権:「よろず商い あぶらや」
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                                          最終更新日:2007年3月21日

1.投資対象銘柄の選定

 人によっては、株は上がるか下がるかの二通りだから確率は50%、上がりそうな物を感で見つければ良いなんておっしゃる方も居ますが、そうであれば統計的には、50%の人は儲かっているはずですよね。

 
銘柄選びは、非常に重要なんです。

 ここでは投資銘柄をひとつに絞るひとつ前の段階として、検討する対象銘柄をいくつかリストアップする方法について述べます。


 1−1.投資条件の決定

 さて、銘柄を選ぶと言っても、新聞の株価欄を見て「これにしよう。」と云う訳にはいきません。

 まず、自分が変える条件を事前考えましょう。

  (a).購入資金の決定

    自分の購入できる資金はいくらか明確にする必要があります。

    もし仮に失っても生活に困らないお金であくことが重要です。

    しかも、ある銘柄に投資している間に、かなり優良な情報が流れてきて、

    短期的に、かなりの利益が得られる可能性もありますし、リスクヘッジで資金が

    必要な場合もありますから、手持ち資金の50%の金額を設定すべきです。

  (b).回収期間

    この投資はいつまでに結果を出すかです。

    つまり、1週間なのか、1ヶ月なのか決めておく必要があります。

    そうでないと、いつまでも放置したり、あせって安値で売却したりします。

    目安としてですから、大体でも決定しておくことが重要です。

    ※1-3-1.でもっと詳細に説明します。

      
  (c).回収目標金額

    これも初心者の場合は大体で結構ですから決めて下さい。

    とりあえず購入金額の10%に置いてときましょう。

    10%なんで少ないと思っているかもしれませんが、100万円の投資で10%の利益が出たと

    して、110万円。これを全額投資してまた10%の利益で更に投資するということを50回

    負け知らずで行った場合は、いくらになると思いますか?
    (但し、税金や手数料は考えません。)

    なんと、
基の100万円が1億円以上に増えしまうのです。

    一週間で10%の利益をコンスタントに稼いでいれば、1年は52週程度有りますから、

    つまり1年間で100万円が1億円になる計算になります。

    10%の利益を甘く見てはいけません。

    そうかと言って、欲が深過ぎると失敗しますよ。

    もし、上昇相場に乗ったら10%ではなく、その後の天井から下落トレンドに転換したのを

    確認した時点で売却します。

    下落トレンドを確認するまでは売却しない。それが、最大利益を追求する方法です。


  (d).損切り金額

    いくら損したら該当銘柄への投資を止めるかの金額です。

    『ロスカット』とか、『損切り』と云われるものです。

    初心者でしたら、購入金額の5%程度の金額としましょう。




 1−2.情報の収集

  現在は諸本よりも、情報スピードの速いインターネットを利用しての情報収集が主流です。

  @証券取引所のホームページから

  A日経のホームページから情報を収集。

  Bヤフーファイナンスから情報を入手。

  Cネット証券のホームページから情報を入手する。

  D株関係のメールマガジンから情報を収集する。

  E株関係のブログやホームページから情報を収集する。

  F『あぶらや』のホームページより『値上り・値下り予想銘柄』情報を入手する。

  ※いずれもヤフーやGoogle等の検索機能を使用して探すことが手っ取り早いです。



 1−3.選定基準

   銘柄を選定する基準について、以下に簡単ですが述べます。

 1−3−1.事前チェック


 何事も事前チェックは重要です。特に投資の場合は、大切な自分の金銭を失うことにもなりますから、なおさらです。

以下の項目は、基本的な事前チェック事項です。これを神経質チェックする必要はありませんが、必ず理解しておいて下さい。


 (1).自分の投資額に見合う銘柄か?

 株を購入するには、現物であれ信用取引であり、投資資金が必要になります。

 投資資金は購入銘柄の現在株価によって決まります。

  投資金額=株価 × 購入株数

 自己保有の資金に対して、投資金額の合計は、50%程度に抑えておくことが、

 ライブドアショックや村上ファンド事件などの絶好の投資チャンスを逃さないために、
 
一気に自己資金を抄出させないためにもも重要です。

 当然ですが購入株数が多いほど値上りしたときの利益は大きくなります。

 しかし、値下りしたときの損失も大きくなります。どの程度の損失なら問題ないか、

 どの程度利益を得るのか、自分なりの目標を立てて、購入株数を決定しましょう。

 最近は株の売買を活発にすることも考えて、売買単位株数(単元)を少数にしている


 企業が増えてきましたので、小額の資金でも売買できます。現在30万円以下で買える
 
 銘柄は、全銘柄中の60%程度有ります。


 明確な基準はありませんが、現在の株価によって、以下の分類に分けることが出来ます。

 @値がさ株   1万円以上
 A中位株    1万円〜300円
 B低位株    300円以下

 また、資本金額や発行か部数により以下のような分類もあります。

 @大型株    大企業の株
 A中型株    中小企業の株
 B小型株    ベンチャー企業の株

 これらの分類によって、株の動きや方に特徴があるので、そういうことも考慮する必要があります。


 (2).自分の回収期間とリスク管理可能な範囲内にある銘柄か?

買ってから売る(決済)までの投資期間を、時間的な長さで分類した場合には、以下のようになります。

  @デイトレード的な銘柄決定 (一日の中で売買を完結)

  Aスイングトレード的な銘柄決定 (1〜3日)

  B短期投資の銘柄決定 (3日〜2週間)

  C中期トレードの銘柄決定 (2週間〜1ヶ月)

  D長期トレードの銘柄決定 (数ヶ月〜数年)

    ※但し、長期的なトレードは近年の状況変化が激しい中では、
      新興市場の銘柄は避けて『重厚長大』型企業、
      例えば鉄鋼・造船・重機などの銘柄が該当。

 これは皆さん一人ひとりの経験や状況によって異なってきます。

 一般的な方々は、しょっちゅう銘柄の株価を見てはいられませんから、

 2、3日から1週間程度株価が安定して上昇するような銘柄を選ばれる

 ことをお勧めします。(どう選ぶかは、別途記述)

実際には証券会社か前記の日経やヤフーの株価チャートを見て判断して下さい。

ちょっと経験が必要ですが、たくさん眺めていると、流れが分かってきます。

 一日中株価ボードの板情報を見ていられる方は、日中に株価が大変動をする

ような銘柄でディトレーダを目指すのもひとつのやり方です。

また、知人や友人に銘柄情報を握っている人がいれば、情報を入手することにより

確実に儲けられる可能性が高いですが、インサイダー取引に該当しますと法的に

罰せられますので注意が必要です。

 更に、社員の方の評判が悪くてもその会社の株が下がるとは限りません。

たとえばリストラを実施すると社員の不満は高まりますが投資家からすると業績が好転すると予測して株価が高騰したりします。



 (3).倒産の危険性はないか?

 候補銘柄の直近の企業活動状況を『会社四季報』や『適時開示情報』より事前に

充分調査しておくことが必要です。当然、新聞やテレビニュースも注意しておく必要があります。

大きな企業の倒産時には、関連する企業の連鎖倒産の可能性も有りますので

、取引関係なども情報が入れば記録しておくと良いでしょう。


しかし、会社更生法の適用申請が出る直前では、情報漏えいがないよう厳しく

管理がされていますので、発表されるまで一般の人には分かりません。

発表される直前に大きく下落する銘柄もありますので、大きく下げた銘柄には

手を出さないことです。


倒産するような銘柄と付き合いたくなければ、倒産率の高い低位・ボロ株等には

手を出さないことですが、最近は優良銘柄と呼ばれる企業であっても突然倒産し

ますので、普段からニュースなども含め銘柄情報には充分注意していて下さい。

 私も過去に、足柄銀行など数社が倒産したり、ライブドアなどの上昇廃止により、

株券が紙くずになったり、ほとんど価値が無くなったり、売買できなくなったりして

大きな損をしています。もし倒産などの事前情報が入ったら手早く反応し、

成行きで売買するなどの対応が必要です。


 1−3−2.投資銘柄選定のための情報分析

 銘柄選定の着目点には、以下の6つがあります。

  @市場全体のトレンド :
日経平均やTOPIXなど
  A業種別のトレンド  :
金融、建築、小売等の分類別トレンド
  B金利との関係    :
日銀の政策金利
  C為替との関係    :
円安、ドル高など
  D銘柄の会社業績   :
ファンダメンタルズ分析
  E銘柄のトレンド    :
ローソク足、テクニカル分析

  ※トレンドとは株価が上昇傾向なのか、下降傾向かその時の状況を云います。

 大まかな絞り込みをする手順と分析方法を、以下に紹介します。

  (1).市場全体のトレンド

   まず、個々の銘柄を選ぶ前に市場全体がどうなっているか全体のトレンドを確認します。

   このためには『日経平均株価』を眺めると、日本の市場全体が上昇傾向にあるのか、

   下降傾向にあるのかが見えます。

  (2).業種別のトレンド

   日本全体のトレンドが分かったら、絞り込みの第一歩として、どの業種の株価が値上がり

   しているのか見てみます。

   業種は33〜36種類に分類されますが、情報の提供元によって分類方法が異なります。

   また最近はいろいろなビジネス形態が考案されるので、どの分類にも属さない業種もあり、

   さらに、同一企業でも複合的な事業を手がけていることが多く代表的な業種を登録していま

   すから、登録業種とは異なるトレンドを示す場合も多いので注意して下さい。

   投資対象銘柄を業種を基に選択する場合は、全ての銘柄を同一業種の中から選出すると

   業種全体に悪材料がでて下落が発生する場合があり、リスク(危険度)が高いので、異なる

   業種の銘柄と組み合わせて投資しをする方法が一般的です。
(ポートフォリオ戦略と言います)

   

  (3).金利との関係

   日本はしばらく政策的にゼロ金利が進められてきましたが、最近になって政策が見直され、

   金利が上がる状況になってきています。

   金利に影響を受けるのは、特に金融やその他金融の業種に属する企業で、銀行やサラ金

   などが主だったところですが、金利が上がれば中小企業は返済額が上昇するために、

   事業推進に悪影響を及ぼすことが考えられます。

   このように金利の上下が影響する業種や企業を確認して投資判断をすることが重要です。



  (4).為替との関係

   為替は、特にドル対円の関係が良く知られて居ますが、近年は欧州のユーロ対円にも気を

   配る必要があります。

   為替に影響され易い企業は、輸出が主な企業か輸入が主な企業です。

   円高になれば輸出が主な企業は輸出品の値段が上がったことになり、業績が悪化する

   可能性がありますので株価が下がります。逆に円安になれば株価が上がります。

   輸入が主な企業は円高になると輸入品の実質価格が下がったことになり、業績が好調に

   なると判断されて、株価が上がりますが、円安になると株価は下がります。

   このように該当銘柄(企業)の事業内容により、為替の変動に対しての評価が異なってきます


   内需産業と呼ばれる国内での生産・販売が主な企業は、為替の変動を受けにくいのですが、

   使用する材料が輸入品であったりすると、為替の変動で材料費が変動するために、評価が

   変わり、株価へ影響を及ぼす場合もありますので、注意してください。


  (5).ファンダメンタルズ分析

   一方、『ファンダメンタルズ分析』は企業の業績をP/L(損益計算書)やB/S(賃借対照表)

   を使って売上高などの勘定科目が過去と比べていくら増減があったのか、何パーセント変化

   したのかを分析することで、つまり財務諸表分析と云ってよいと思います。

   また、企業が決算の前月や中間での業績発表をしますが、業績が黒字か赤字かによって、

   反応が当然異なります。

   特に赤字から黒字へ、あるいは黒字から赤字へ業績の修正がされた場合は、大きく株価が

   変化します。

   赤字から黒字へ業績の修正がされた場合は、高騰しストップ高になったりします。

   黒字から赤字へ業績の修正がされた場合は、暴落しストップ安になったりします。


   株価は企業の好業績が発表されるとすぐに反応します。発表後に財務諸表を全て眺めていた

   のでは間に合いません。業績の良し悪しは必ず事前に『会社四季報』等で確認し、自分なりの

   予測をしておく必要があります。


   但し、既に高い株価であった場合には、好業績が発表されても「折込済み」ということで株価

   が反応しない場合もありますので注意して下さい。

   また、業績好転などの材料では何日も株が高騰を続けることは少なく、2、3日も過ぎると下

   落に転じたりしますので、如何に株価の流れに乗るか、乗ったら何時降りるのかの判断も重

   要です。



  (6).テクニカル分析

   『テクニカル分析』には株価の傾向(トレンド)を見るものと、オシレーター系と

   呼ばれる「市場の状況」を見るものに分けられる。皆さんなじみの「ローソク足」は

   トレンドのチャートですが、独特の見方をすると市場の状況まで読み取ることが出来ます。

   どのような分析手法があなたに向いているのは、一言では言えません。

   それぞれに合った分析方法を使用することが効果的ですし、組み合わせによりより効果が

   上がります。

   悩んでいる方は、あぶらやの『値上り・値下り予想株式銘柄』をご覧下さい。




 1−4.対象銘柄リストの作成

 銘柄の抽出では、まずはあぶらやのホームページで紹介している銘柄を参考にして下さい。

 全銘柄の情報をダウンロー出来る形式で提供していますので、自分のパソコンで並べ替えたりし

 て条件の合うものを10銘柄程度リスアップします。

 但し、これをするためにはマイクロソフト社のEXCELと云うプログラムが必要です。

 そうでなければあぶらやの値下がり・値上り予想銘柄を見て下さい。精度は60%程度で、

まだまだですが、時折ストップ銘柄も出たりしますので、馬鹿にしないで参考にして下さい。


 但し、自己責任でお願いします。


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それでは、皆さんの活躍を期待しております。



※ご意見がありましたら、下記までメールを頂ければ幸いです。

あぶらやのメールアドレス
aburay★@xvh.biglobe.ne.jp
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