イントロン



 海老名総合病院附属東病院の循環器センター長なる堅苦しい 役職をもらって仕事をしていた時期にはストレスが多くて、い かに自分のストレスを発散しながら自分の仕事との調和をとっ て生活するかが自己管理をする上で大切でした。僕は「イント ロン」という超イイカゲン・バンドを結成して大騒ぎをしてス トレス解消をしていました。
 「イントロン」の名前の由来ですが遺伝子の構成にあります。 遺伝子には機能上「エクソン」と「イントロン」に分かれます。 「エクソン」は遺伝子の本来の役目をはたす遺伝子情報を伝え るのに重要な役割をしています。自分たちが何処か母親や父親 に似ているのは「エクソン」が働いているためです。それに対 して「イントロン」は遺伝子にもかかわらず遺伝情報の伝達に は何も働いていない「怠け物」、「存在価値のないもの」、「 機能的には不必要な物」なのであります。病院の仲間を集めて 作ったバンド「イントロン」はまさに「存在価値無い物」であ って病院には何の存在意義も無いということで「イントロン」 という名前をつけました。
 僕が退職をする時に箱根の旅館に100人位の人が集まって 大送別会をしてくれました。この会が「イントロン」の解散式 になってしまった訳ですが写真はその時の思い出の数枚の合成 です。
 ベースを弾いているかっこいいオジサンは大学時代で同 級生で、同じ医局の同僚、そして海老名総合病院で14年間 一緒に心臓外科をしていた佐々木君です。写真は元海老名 総合病院の内科部長で、現在は開業して「さがみ野診療所」 の院長をされている野見山先生のご提供です。