節約疲れ症候群

平成14年8月14日



 最近、イライラしてしょうがないのはコンピューターが いう事をきてくれなくて困っていることです。
 恥ずかしながらウィンドウズ、マッキントシュのクオリ ティーの高いものを数台所有しているがどれも中途半端に しか動いていません。私用で使っているコンピューターは もちろん私財を投げ打って購入するわけですが、僕の場合 たいした予備知識も持たずにいきなりコンピューター専門 店に行って衝動買いすることがほとんどです。そこで、 「便利で簡単である事」「処理スピードが速い事」が店頭 に行ってコンピューターを購入するときの大切な条件とな ってしまいます。

 ところが大金をはたいてコンピューターを購入し期待に 胸を膨らませて、家にコンピューターを持ち帰りセッティ ングをしてみると大抵自分の思うようには動いてくれませ ん。
 何かを間違えているのでしょうが、その何が間違えてい るのに気がつくのに大変な苦労をさせられるはめになりま す。
 確かに店頭デモでは、あの店員が言っていたように「便 利、簡単」だったはずなのです。ところが、一つ何かのセ ッティングを間違えると「便利、簡単」は何処へやら、高 価な最新式のコンピューターは思惑通りに動いてくれない 不便で厄介物となってしまいます。
 沢山あるソフトも同じで、どれも「便利、簡単」を売り 物にしていますが、これまた売り文句をまともに信じて購 入すると、とんでもない、どこかでツマヅキ、「おかしい 便利だったはずの物がなんでこんなに不便なのだろうか」 とぶつぶつ独り言を言いながら作業をする羽目になります。
 コンピューターやそのソフトに限った事では有りません が、「便利や簡単」は道具を所有する時の大切な条件とな ります。
 なぜ「便利と簡単」が魅力的かと考えると「便利で簡単 であれば、自分の労力、時間、金銭を節約できる」事にあ ります。ところが、簡単だったはずのコンピューターやそ のソフトを使いこなすには、電話帳のような厚さの説明書 を読みこなさなくてはいけなくなり、これに費やする労力 は膨大なものとなってしまいます。
 結局、労力を節約するために購入した便利な機械を使い こなすために、相当な労力を消費させられる羽目になって しまうことが多いようです。

 労力を節約するために、費やする物は労力ばかりでは有 りません。コンピューターなどには当然高額のお金を費や しています。ところが、コンピューターを買ってしばらく すると便利な付属品が登場してもっと便利になると宣伝さ れるのでまたしても金と労力が必要となります。そして、 もっとしばらくすると、さらに便利で簡単なコンピュータ ーが登場して「これを使えばもっともっと労力は節約でき ますよ」と誘い文句を投げかけてくるので、懲りずにまた 欲しくなって金と労力を費やする羽目になります。
 これの繰り返しをしているうちに段々と「節約疲れ」に 陥って疲労のため体調を崩してしまいそうになりそうです。
 サラリーマンに多いとされている「慢性疲労症候群」の 一部には「節約疲れ症候群」があるのではないかと僕は考 えていますが如何なものでしょうか。

    「便利です」と悪魔がささやくコンピューター