レッド・ドラゴン 「羊たちの沈黙」〜「レッド・ドラゴン」まではTV放送版を観ていて、録画して残していました。 ただ、「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」はVHSで、「レッド・ドラゴン」はDVD(−Rをファイナライズしたもの)。 重ね録りで再利用可能な「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」はDVDで買い直したんですが、 DVD録画の「レッド・ドラゴン」はメディアの再利用が出来ませんので、取り敢えずソフトは買わずに録画分を観てみました。 すると、3点ほど疑問が残りました。  1)何故犯人が「噛み付き魔」と呼ばれているのか、よく判らない。  2)わざわざ死を装った犯人が、逃亡もせずグレアム捜査官を襲った理由が不明。  3)そもそも、何故グレアムの居場所が判ったのかも疑問。 で、感想サイトなんかを見ていると、グロいと書いている人がいる。 「レッド・ドラゴン」には、一切グロいシーンなんてないのに。 そうか、きっとTV放送用にグロいシーンはカットされているんだ。 じゃあ、そのカットされたシーンを観れば、疑問は解決されるかも知れない。 と、そう思い、DVDを購入して直ぐに観直した訳です(^∀^; 1)については、地元警察の捜査会議冒頭で、遺体に残った噛み跡、及びそこから割り出した犯人の歯形を説明しているシーンがカットされていた為に、 「犯人が被害者に噛み付いていた」事実が語られていなかった所為でした。 しかし、噛み跡があっただけだし、犯行自体はレイプ→殺害といった感じなので、「噛み付き魔」と言うニックネームが合ってない様な。 翻訳の問題ですかね? 3)は、DVD云々じゃなくて、2回続けて観た事で気付きました。 あの火事の後、事件解決って事で自宅に戻っていたんですね。 現場の遺体が犯人のものじゃない、と判明するまで、少なくとも数日経過していたと。 自宅の場所なら、レクターからのメッセージで知っていた訳だ。 とは言え、DVD版を観直しても、2)はやっぱり判らなかった。 レクターに指南された時には、退避先が判らなかったからかも知れないけど、結局タトラーの記者の方を襲ったでしょ。 それって、優先順位として、捜査官、及びその家族の殺害は低い。 もしくは、どうでも良いと判断したからじゃないかな? その上で、わざわざ同僚の死体を使ってまでして死を装っておいて、その間に逃亡するでなく、リーバに会いに行くでもなく、捜査官殺害なんて無意味な事をしようとした。 まったく理解不能です。 ま、脚本的に、盛り上げようとしたら辻褄が合わなくなった、ってところかな?(^∀^; それから、特別グロいシーンのカットとかもなかった(^∀^; 細かく色んなシーンはカットされていましたが、その中にグロいシーンはなし。 結果、「レッド・ドラゴン」にはグロいシーン皆無って事ですね。 あとは、吹き替えの違いが顕著。 残念な事に、声優もセリフの翻訳も、TV版の方が好かったなぁ。 DVD版のセリフって、ちょっと直線的過ぎるって言うか、普通なんですよね。 TV版の方が、レクター博士のあの回りくどい独特な言い回しが、らしくてより味わい深かった。 なので、一応TV版DVDは取っとこう。 あ、犯人役が十郎太様なところだけ、DVD版の方が好かった(^∀^)/  2009/10/10 Valhaloss