ホウジャク
ホウジャク.79KB  ホウジャク−名前を聞いたことの無い人の方が多いかと思いますが、 『ホウジャク』はスズメガに属する蛾の一種です。
 蛾と言うと夜飛んできて食物の上に粉を撒き散らして・・・と毛嫌いする人が多いと思いますが、 ホウジャクは昼間活動する蛾で、家の中にまで入ってくることは無いかと思います。
 図鑑によればホウジャクの活動は夕方が多いようですが、 昼前からでも飛んでいるようです。 飛び方は他の蛾や蝶とは異なり、 羽をハチドリのように高速で動かしてホバリングしながら蜜を吸っています。 蜜を吸う時間はほんの数秒に過ぎないので、 自動焦点のデジカメで撮るのはなかなか難しい作業です。
 
 この写真だとホバリングしている様子が良く分かると思いますが、 そのためには高速で羽ばたかなければなりません。 シャッター速度は 1/125 秒位だったと思いますが、 飛行機のプロペラのようで橙色の羽が全く見えません。
 ホウジャクは花から花へと飛び回って蜜を吸っていましたが、 その間羽ばたきを止めたことはありませんでした。 小さいとは言え羽ばたきに要するエネルギーは、 決して馬鹿にならないものではないかと思います。 因みにホバリングしているホウジャクの下に手を持っていく と、10cmくらい離れていても風を感じることが出来ます。

 
 ホウジャクは大抵1匹だけで飛んでいますが、4匹が同時に飛んでいたことがありました。 昼頃から夕方まで同じ場所で見かけることもありましたが、 あるいは同じ個体がずっと飛んでいたのではなく、 何匹かのホウジャクが入れ替わり飛んでいたのかもしれません。
 それぞれのホウジャクは思い思いに飛んでいるので、 なかなか同時にカメラに収めることは出来ません。 左の写真を撮った時には幸い2匹が近くで蜜を吸っていたので、 何とか同時に撮ることが出来ました。
 世の中ペットブームで外国からも色々な動物が輸入されていますが、 このような身近な生き物にも関心を払ってもらいたいものですね。

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