「幸福」駅
某アニメ番組で「愛国→幸福」切符が話題となっていました。
これは現在では廃線となってしまいましたが、
北海道の帯広から襟裳岬方面に伸びていた広尾線で発売された切符で、
何れも無人駅ですが「愛国」駅から「幸福」駅までの乗車券です。
左の写真は1980年にホームの外から撮影した「幸福」駅ですが、
広尾線は非電化の単線であり、無人駅は少し大きなバス停と言った感じでした。
3年後の1983年の時刻表によれば同線の運行は1日6往復に過ぎず、
下り幸福駅0835発の次は1352発となっています。
この時の旅では襟裳岬泊でしたが、
前日に撮影のために帯広から往復していたかもしれません。
写真は残っても記憶は何処かへ・・・
これは「愛国→幸福」をテーマにした芹洋子さんのEP盤ジャケット写真ですが、
切符の日付は1974年なのでそれ以前からブームになっていたのでしょう。
またこの切符は愛国駅発行となっていますが、
愛国駅が有人駅となったのはもっと後のようなので、
名前だけ入れて他の有人駅で発売していたのかもしれません。
広尾線が廃線となった後も愛国駅と幸福駅は残り、現在でも観光客が訪れているようです。
また廃線となれば当然切符は発行されないことになりますが、
この「愛国→幸福」切符だけは現在でも愛国駅発行で発売されているようです。