雷鳥親子
この写真は1981年8月18日、
北アルプス雲ノ平で初めて雷鳥と出会った時のものです。
高天原から岩苔乗越まで登って一休みしていると、
「クゥーン、クゥーン」と言う子犬のような声が聞こえてきました。
不審に思って辺りを見回すと、雷鳥の親子が歩いていました。
子犬のような声は、母鳥が雛鳥に注意を与えていたのだと思います。
私がじっと動かないでいると、雛鳥は直ぐ目の前、
手の届く所までやってきて花や若芽を啄ばんでいます。
人間が危害を加えなければ、
野生の動物もこんなにも近くまでやってくるんですね。
雷鳥は天敵の鷹などを避けるため、
天気が崩れる時に行動すると言われています。
この時も間もなく激しい雷雨となりました。