縄文杉
屋久島が世界遺産に登録されたことによって、
より多くの人に知られるようになった縄文杉です。
屋久島には1982年と翌年の何れも4〜5月の連休時に訪れていますが、
これは2度目の登山で撮影したものです。
最初の時は北側の白谷雲水峡から入り、
九州最高峰でもある宮之浦岳を通過して縦走する予定でしたが、
初日翌日共に雨風が強く、縦走するのは断念して引き返しました。
雨が多いことは承知していましたが、
屋久島自体が海の中に聳え立つ独立峰のような存在のためか、
風が予想以上に強いのに驚きました。
勿論視程は最悪で、屋久島の山並みを見ることは出来ませんでした。
翌年は小雨が降ることはあってもまずまずの天候で、
北の楠川から南の湯泊まで2泊3日で歩き通しました。
海抜数mの地点から1935mの山に登り、
多様な植物を見ながら歩けるのが屋久島登山の醍醐味であると言えるでしょう。
しかし一部の小屋や登山路が混雑する反面、
人気の無いコースは荒れているので要注意です。
当時縄文杉のある高塚山にロープウェーの架設計画がありましたが、
幸い計画は撤回され、縄文杉も多数の観光客の襲来を避けることが出来ました。
それでもテレビ等で紹介されるに連れて観光客が増え、
周囲に立入り禁止の柵が巡らされたと聞いています。
日本人の野次馬根性は、これからも自然破壊を続けるのでしょうか。
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