丸岡城
丸岡城は福井県の北部、丸岡町にある小さな城ですが、
その天守は現存する12基の天守の中で最も古いものです。
しかし丸岡城を知っているのは地元の人か、
特別に城郭に興味を持っている人に限られているのではないかと思います。
丸岡城は城自体が小規模なので、
天守とは言っても大きな城の櫓より小さなものに過ぎません。
しかし戦国期に建てられた城ですから天守も戦闘を意識して作られており、
屋根が石瓦で葺かれているのが大きな特徴です。
他の城でも中に入ると急な階段に驚く人が多いようですが、
丸岡城のような小さな天守ではもっと急で幅も狭くっています。
急な階段は敵の侵入を困難にするため、と書いている資料もありますが、
実際には狭い空間を有効に使うことが目的であると言った方が良いでしょう。
敵兵の侵入を想定していない軍艦の階段でも傾斜はもっと急であり、
階段の占める艦内空間と甲板開口を最小限に収めるようにしています。
この写真は元々はカラーでしたが、
殆ど無彩色の世界なので白黒に変換してみました。
白黒の方がコントラストが強くなって見やすい気がします。