波濤を蹴って
若狭湾で行なった「しらゆき」の速力性能試験時に撮影したもので、
若干のうねりはあったものの風浪は殆どなく、
試験のためには好ましい海面状況だった。
うねりが小さいとは言っても30kt(≒56km/h)以上の全速力で走っているので、
タイミング良く突っ込むと船体が身震いし、
艦首には派手な水飛沫が発生する。
本艦型はそれほど大きなフレアーもナックルもないが、
凌波性能は悪くはなかったと思う。
なお砲口の前に見える小さな水飛沫は、
錨鎖用のホースパイプから噴き上げたものである。
手摺の影の長さから夕刻であることが分かるが、
艦は北に向かっているようでまだ帰途には着いていない。
日立造船舞鶴工場では試験海面が近かったので、
殆どの試験が日帰り可能であった。