タイトル

 「あん肝」だけでなく、前々から一度フルコースで食べてみたいと思っていたアンコウ
 ついでだから、まだ梅には早いけど偕楽園にも行って、氷結している(かもしれない)袋田の滝も見て、温泉に入ってリフレッシュ~。
 というわけで、現代の水戸黄門こと(ウソ)女王様1号が冬の茨城を漫遊してきました。でも日帰り。


料金 : 無料(好文亭 190円)
関連リンク : 水戸観光協会

1番咲いていた梅  「梅は2月の花」という先入観から、1月末には既に咲き始めているのでは?という淡い期待を抱いて行ってみたが、残念ながらまだほとんどが蕾状態。 一番咲いていた1本が右の写真(マウスポインタを乗せるとアップになります)。「梅まつり」が開催されるのも2月中旬からだそうだし。まあ入場無料だからいいか、とそれでも一通り園内を散策してみました。時期はずれだったため、さすがにガラガラ。
 梅まつりを控えて、梅林の中では職人さんたちが木の手入れに余念がない。梅林と通路ははっきり分けられてしまっているので、いざ満開になってもその下で「梅見で一杯」なんてことはできない様子(そんなことするヤツはいない?)。
 一部にかなり背の高い竹林もあり、日当たりが良く開けている梅林とは全然違う雰囲気。
 奧の方にある好文亭という建物は、部屋ごとにネーミングに合わせた襖絵(「梅の間」とか「竹の間」とか)がキレイに残っている…と思ったら、戦災で焼失して復元されたものでした。 急な階段で3階に上がると、偕楽園の全景が見渡せて良い眺め。滑車を使って下の階から食事を届けられる仕組みもあった。しかし、1号の前を歩いていたおばちゃんグループは「まあ木の雨戸、懐かしいわ~」とかトンチキな感想を述べていた。 (^^;

 好文亭も偕楽園そのものも、徳川斉昭が造らせたもの(だから江戸時代といっても結構末期)。水戸光圀・徳川慶喜にこの人を加えた3人が、「トリオDE水戸徳川家」ってところか。ちなみにこのページの背景画像は水戸徳川家の家紋です。 一口に「三つ葵」といっても、将軍家と各御三家などではビミョーに違うのだ(どこがどう違うかというマニアックなところまでは知らないが)。
 好文亭の出口に飾られている「歴代当主一覧」みたいな表を見たら、昭和60年くらいに亡くなった先代当主でも「○公」とか諡(おくりな)が付けらていれることがわかってちょっとビックリ。

偕楽園
 
アンコウ料理
店名 : 元祖あんこう鍋 山翠
関連リンク : あんこう鍋のホームページ

供酢(左)&あん肝(右)
 偕楽園からクルマで10分くらいのところにある水戸市内の郷土料理店。予約なしで食べられるあんこうフルコース(10月~4月)をチョイスしました。1人前6,500円ぐるなび のクーポン持参でウーロン茶または生ビール(タンブラー)無料です。
 先付けに続いて出てくるのがあん肝とあんこう供酢(右上写真)。あん肝は、居酒屋などで出てくるのと違って分厚く切ったのがたっぷりなのが嬉しい (^^)。 供酢というのは、肝だけでなく湯がいた皮などを、肝を擦り込んだ酢味噌に付けて食べるもの。皮のゼラチン質の触感がなかなかイケます。 やなぎ焼き

 その次がやなぎ焼き(左写真)。これはあんこうのほほ肉を食べるものなので、ご覧のとおり、あんこうの顔が丸ごとガバーッと(笑)。歯並びがスゴイ。 しかし見た目のコワさとは対照的に、ほほ肉はプリプリしていて予想外の美味しさでした。焼き魚のパサパサ感が全然ない。お店の人に言われるまま、ひっくり返して裏側も食べてしまいました。 プリプリしてる分、箸ではむしりにくいので、カニを食べるときに使う先割れスティック?で身をほじります。 あんこう鍋

 そして大トリはもちろんあんこう鍋(右下写真)。具はあんこうの身肉&あん肝の他は一般的な野菜類。味付けに焼き味噌を入れるのだが、これが相当しょっぱい。 具を持ってある大皿に載ってる焼き味噌を全部入れたら大変なことになります。半分弱でOK(最初にお店の人にもそう言われる)。 あんこう鍋は初めて食べたが、あん肝の濃厚さに比べると身はずいぶん淡泊な感じ。確かに焼き味噌でアクセントをつけないと、フツーの白身魚の鍋とあまり変わらないかも。 最後はうどん or ご飯を選んで投入します。

わざわざ遠くからあんこうを食べに来ている人が多いのか、昼間でもこのコースを頼んでいる人が多いようでしたが、昼食としてはいささか量的にヘビー。 でも間違いなく心ゆくまであんこうを満喫できます。

 

料金 : 300円
関連リンク : 大子町ホームページ

斜めから  水戸市内からクルマで約1時間。公共の駐車場のようなものはないらしく、道路沿いに並ぶみやげもの屋の駐車場に有料で停めなければならない。 と思ったのだが、たいていの人たちがクルマを降りて歩いていた砂利道にまで進入してちょっとした空きスペースみたいなところに結構ムリムリ停めていた人たちもいたし、よくわからん。
 わからんといえば、みやげもの屋街が尽きるところでその先の道が川を挟んで左右に分かれていて、どっちに行けばいいのかわからん。多分どっちでも滝には到着しそうだったので、とりあえず右の道へ。
 するとまもなく道は石段に。しまった、ハズレか?! 帰りにわかったことですが、右側の道は石段、左側の道はスロープになっていた。したがって、行きは左の道から上る方が楽です。 正面から

 石段を上りきった先には小さい吊り橋が。まだ点灯されていなかったが、ライトアップ用の電飾が取り付けられているのがなんだか安っぽさ大爆発。
 そして肝心の滝はというと、「氷瀑まつり」なるものが開催されているのが前年末からちょうどこの翌日までだったので時期的にはかなり氷結確率も高いハズ…だったのだが、ここ数日の暖かさで氷結していたのは一部のみ。 完全氷結時にはロッククライミングならぬアイスクライミングに挑戦する人たちがいたりするらしいのだが、もちろんこの日はそんなコンディションではなかった。
 吊り橋を渡った地点からは左写真のように斜めにしか見れず、右写真のように滝を正面から見るには、その先にある有料の観瀑台へ。 「観瀑台」ったって、単にコンクリート打ちっ放しのトンネルの一部なんだけど。まあ確かに正面から見る方が滝が四段になっているというのはよくわかる。

 観瀑台の他は、トンネル内になぜかお不動様?が祀られていたり、「袋田の滝の四季」みたいなパネルが展示されていたりします。そんなものをつらつらと眺めながらだらだらした下り坂を進んでいくとトンネルの反対側の出口=行きの分岐点で左側の道を進んで行ったところとなります。
 今回の旅ではあんこうに次いで期待していたのがこの滝だったのだが…日本三名爆って言っても所詮は滝、数分見ればもうお腹一杯。 (^^; ただ西行が「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と言ってたらしいんで、1号は多分袋田の滝の本当の良さをわかってないってことで(笑)。

袋田の滝
 
関所の湯
料金 : 平日 700円、土・日・祭日 1,000円、17時以降 500円
関連リンク : 袋田食品
謎のふくろだ仙人

 ラストは袋田の滝からちょっと戻ったところにある関所の湯。この辺りは袋田温泉だの奥久慈温泉だのがあって、日帰り入浴施設も何ヶ所かあるのだ。
 ここ関所の湯はまだ新しいらしくて中もキレイ。料金が曜日と時間によって異なるのがイマイチだが、貸しバスタオル 150円をゲットして中へ。 普通のタオルは買い取りで300円
 スキー場の更衣室のような脱衣場を経てまず内風呂に入ると…洗い場の蛇口&シャワーの数が少ないので、空き待ち行列ができていた。サウナなんて造らなくてもいいから、もうちょっと洗い場を拡張してはどうか。 (-_-#
 お湯はヌルヌル感があって、入っているとお肌がスベスベに。効能は神経痛・筋肉痛から慢性婦人病までなんでもアリ。
 露天風呂の眺望はどうってことないが、お湯の熱さと外気の冷たさがちょうど良いバランスだった。 外にはもう1つ檜桶風呂というのがあったのだが、これは1号が入っている間中親子連れに占領されていたので入れず。

 関所の湯は食品会社の経営なので、中にお座敷タイプの食事処(入浴後にくつろいでいる人多数)があったり、こんにゃく&湯葉が販売されていたり。
 そしてロビーにある岩風呂のハリボテから、ときどき謎のロボが登場してしゃぺり出す(右写真参照)。「関所の湯のアイドルロボットじいさん ふくろだ仙人」だそーです。 ふくろだ仙人(声は「ぶらり途中下車の旅」でおなじみ滝口順平)に「おやおや1号さん、もうお帰りですか?」と言われながら(ウソ)関所の湯を後にした1号でした。

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