2006.8.10(木)
中目黒GTプラザホール
〜 障がい児教育の現場におけるグループセッションの実践 〜
ミュージック・プレイ・セラピィ研究会
代表 飯塚暁子 ご挨拶
恒例となりました、研究会のご紹介。
「音楽」「遊び」「発達」という3つの柱を軸に
学習・研究していることなどを参加者の皆さんにお話ししました。
講演:伊藤啓子先生
伊藤先生のお話はとてもわかりやすく、
参加者の方々から
とても参考になったという
ご感想を多くいただきました。
1.障がい児と音楽
<乳幼児の場合>
<児童の場合>
<青少年・成人の場合>
年齢とともに変化する音楽活動(音楽療法)の場、
音楽活動(音楽療法)の目的をわかりやすく
解説していただきました。
2.集団の音楽療法セッションにおける活動の工夫
<人数と活動内容>
<対象者の実態把握>
<セッションの組み立て方>
色々な現場を経験していらっしゃる伊藤先生だからこそ、大事なポイントがはっきりしています。
参加者の方々にとって、納得できることばっかりだったことでしょう。
是非参考にして音楽活動に取り組んでいっていただきたいと思います。
実践:活動の工夫例
(1)仲間作り遊び 「探そうお友達」
午前中の最後は参加者全員での活動。この作品は本来は小学校高学年を
対象とした作られた教材です。歌に合わせて歩き、指示された人数でグループを作るという遊びです。
今回は特別にMPTバージョンということで歌に合わせて歩いた後、出会った人と自己紹介
というアレンジでした。その場によってアレンジして教材を使うことの面白さを体験していただきました。
一つの作品が色々な集団や対象者でも使用できる、という実感もできたと思います。
みなさん、イスから立ち上がり、声をだすと少しずつ緊張もとけて話も弾んでいたようです?!
今回は大勢の参加者の皆さんに体験していただくため、無理矢理大勢での
楽器演奏になってしまいました。時間の都合上、体験のみということでした。
ちょっと消化不良という方もいらしたでしょう。
大勢でやるための一工夫が足りませんでしたね…反省!
伊藤先生の的確なご助言を参考にもうひとひねり考えていきたいと思います。(事例発表者
談)
参加者の方々も、だいぶほぐれてきたようで、会場全体が和やかな雰囲気になりました。
表現するということの難しさをあらためて感じるとともに、受動的活動だけでなく能動的に活動させる事がいかに大事であるかも考えさせられました。
それにしても皆さん役者です!すごい!おなかを抱えて楽しませていただきました。
ありがとうございました。
スタッフも負けずにクリエイティブな人間になるように修行しなければ!
ディスカッション
参加者の方々は、ちょっと遠慮がちでしたが、
気になることを伊藤先生に質問、アドバイスをうけました。
楽器の使い方。お金のかからない楽器の作り方。
セッションにはいる介助者が毎回違っている。
盲・ろうの方が知的障害の方と一緒にやる場合。
通常学級の音楽授業に入る場合の対処の仕方。
眠ってしまう乳・幼児に対する手立てなど、
それぞれの現場での共通の悩みが聞かれました。
伊藤先生の的確なアドバイスに「そうか〜。そうだったのか〜。」
と感心することばかりでした。
次回もまたご一緒に勉強しましょう!
お疲れ様でした。
最後になりましたが、会場が寒かったですね。
申し訳ありませんでした。