ひとりよがり ~ 今年の漢字一文字に寄せて ~


飯塚暁子  「互」

 「お互い様」昨年一番胸に沁みた言葉です。
昨年、母が腰椎圧迫骨折でベッドの生活に入った当初、介護認定の手続きや仕事の調節、
気持ちのコントロールやらで、バタバタしていました。介護ペースもまだ掴めず、どうしても
自主グループの開始時間に間に合わないと、リーダーの先生にお詫びの連絡をしました。
情けない声を出す私に、「いいのよ、音楽の時間に間に合うように来てくれれば。皆楽しみに
しているからね。困った時はお互い様よ。」と、温かく言葉をかけて下さったのです。
感謝で胸がいっぱいになりました。
「互」文字からも、つながり、支え合い、助け合う関係が見えます。
「お互い様」は、お互いを思い合い、共に生きる関係を気づかせ、日常の生活に溶け込ませて
くれる素敵な日本語です。今年度は、この文字を胸に、感謝の気持ちを忘れず、
「共に生きている」そのことを大事にしたいと思います。


松田直子  「繋」

子育てを通して、たくさんの人と出会い、とても大切なことをたくさん学んでいます。
特に子どもたちが通っている幼稚園からは、本当に多くのことを学びました。(どんな幼稚園かは
「母の友」2月号「育てる人」にくわしく載っています。「母の友」おすすめです!)
その幼稚園の特色の一つが「わらべうた」。わらべうた遊びは楽譜でものこされていますが、
やっぱり実際に子どもと遊んで楽しい思いを共有しないと後代に「繋」がっていかないものだと
思います。そして今の時代は子どもたちが外で体を動かして遊ぶことも色々な要因で難しくなり、
先輩たちの知恵が伝わりにくくなっています。
そこの幼稚園では子どもたちがわらべうた遊びをするのはもちろん、お母さん達も子どもと
わらべうた遊びを楽しむ機会があります。
そんな素晴らしい保育をしている幼稚園も、時代の流れには勝てず、私の娘を含む今の
年中児が卒園するとともに閉園してしまいます。このまま切れてしまうのはもったいない!
まずは私の子どもたち、小学生の息子の友達たちにその面白さを伝え、
繋げていく一本の糸になれたら‥‥。
仕事で出会うひとたちにわらべうたの暖かさをつたえることができたら‥‥。
私自身、今年はわらべうた、保育を中心に学び、後代に「繋」ぐ為に活動していきたい。
そんな思いからこの字を選びました。


沢登紀子  「織」

"ニシコリ"にあんなに違和感あったのに、もう錦織を"ニシキオリ"とは読めない・・・
ステージ上のピアニストも孤独だなあと思ったけれど、大観衆の中でたった一人で考え、闘い、
苦境を打開していく孤独なスポーツは他に無いのではないでしょうか。
あの集中力と冷静な分析力や客観的な目線、ペース配分など見習いたいことがたくさんあります。
私の今年のラッキーカラーはゴールド=錦。今年も一年通してがんばるぞ。


福田康恵  「弾」

息子がピアノを習い始めて半年、連弾ができるようになりました。
一緒に弾く楽しさをお互いに感じられるようになりたいです。
仕事も弾みをつけて頑張ります♪


北沢美夏  「選」

自分の回りにモノが多すぎて片付かない。時には自分が空回りしている感じもする…
モノとは「物」であったり「事柄」であったり…。
今年は本当に大事なモノを選択して時間を有効に使えるようになりたいです。 


石堀りえ  「支」

昨年は考えて行動しようと目標を立てましたが、なかなか思い通りにはいかないもので、
職場にも迷惑をかけながらの1年でした。周りの支えがあるからこそ今の自分がいる。
そんなことを考え、感謝しながら、今年は支えられるだけではなく人の支えになるように
生きていこうと思います。なかなか難しいですが、気持ちだけは常にもちつつ・・・。






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