2012年の幕が開け、寒い日が続いております。

皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2011年は大変胸が痛む出来事がありました。

東日本大震災で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

御身内を亡くされた方、原発事故の影響で、故郷を離れることを余儀なくされた方々のことを思いますと、本当に胸が痛みます。

私たちは、目を逸らさず、忘れることなく、自分たちのできることを一つずつやっていきたいと思います。

2011年の目標を漢字一文字で「常」と掲げた私でしたが、震災や、私自身の入院、手術などもあり、図らずも「常ならず、無常」という言葉が胸に沁みた一年でした。

震源地から離れた東京でも、状況のよくわからない子どもたちの中には、不安定になった子もいました。「私はここにいるよ」「いつもの音楽だよ」とあえて平常心を保つことを意識し、そんな思いで年度前半は過ごしていた気がします。

(自分だけ、こんな楽しい場を過ごしていていいのだろうか?)と考えたり、今は子どもたちの日常を守らねば!と思ったりと気持ちが揺れる中、身体の“要”である腰の痛みが増し、巨大筋腫(とカルテには書かれた!)を取る手術をしました。 術後は「なんか肩の力が抜けたね」と言われたりします(自分としてはヘロヘロだったんだけど)。やはり、身体のどこかに力が入っていたのでしょう。子どもたちの想いを受け止めたいと思っていても、響かない身体になっていたのかもしれないと、子どもたちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今年の漢字一文字は「温」にしました。すべての人にとってぬくもりのある一年になりますようにとの想いです。

春の学習会は、セッションの中で、人の温もりを感じられる重要な要素としての「声」がテーマです。響き合う声と身体をどのように考え、つくっていったらよいのか、皆様と一緒に体験し、共有したいと思います。多くのご参加をお待ちしております。


飯塚暁子


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