プロフィール



療法という言葉があちらこちらで聞かれるようになりました。

絵画療法、行動療法、園芸療法、言語療法、理学療法、動物療法、

作業療法、などなど様々な療法が紹介されています。



 ミュージック・プレイ・セラピィ研究会は名前にもあるとおり、

音楽療法といわれているものについて研究するグループです。

なかでも「障がいのある子どもたちの発達をどのようにとらえ、

音楽活動の中でどのように子どもたちの力を引き出すことができるか」

という問題を深めていこうと学習、研究を続けています。

そして、子どもたちが成長するための援助(サポート)をして

いけるような会を目指して活動しています。








ミュージック・プレイ・セラピィ研究会(MPT)



1998年に発会。音楽療法士である飯塚暁子を中心に

養護学校教員などが集まり、研修会などを行った。

その後、養護学校の学校外活動や自主サークルでの

音楽療法の依頼などをうけ活動している。






ミュージック・プレイ・セラピィ



 遊びとは子どもの能動的な活動で、自己実現の場であり、自己を解放し、他者を感じ、社会性を育む

コミュニケーションの場でもあります。そして子どもにとって「遊ぶ」という事は「生活する」ことです。


ミュージック・プレイ・セラピィでは、「あそび」の要素を取り入れた音楽により、子供たちの自発的・

創造的な活動を引きだそうと考えています。音楽だけでなく、その他の素材を使った非言語の

コミュニケーションにより、子供たちは自己の確立と、他者の理解と社会的統合とを、体験し、試み、

そして確かなものにしていくのです。ゆったりとした時間と空間のふれあいの中で「共感」し、「響き合う」

楽しさが、子どもたちの発達を援助することでしょう。



子どもたちは音楽や遊びの中で様々なものと出会い、様々な人と出会い、何かを感じ、子どもなりの

方法で一生懸命表現をしています。子どもたちが積極的に歌い、踊り、楽器を奏でるその姿、その表情

そのものが音楽であると私は感じています。「音楽をする身体」は感覚、気持ちがいっぱいに開き、

すべてが解放され、より外の世界へとつながっていきます。そのプロセスの中には色々なものを感じ、

発見し、試し、人と「出会う」喜びがあります。障がいの有無、大人と子どもという垣根を越えた、

ひとりの人間同士としての「出会い」がそこにあるのです。形になってもなっていなくても、子どもたちの

小さな、大切な表現一つひとつを受け止め、出会い、つなげ、共に感じあいながら、広げていくお手伝いを

私たちはしたいと考えています。


 どの子にも自分で自分の世界を広げ、豊かにできる力を持ち、「自分でいいんだ」と、自信を持って生きて

いってもらいたいのです。



 子どもたちの成長のプロセスにおいて、今何が必要で、子どもから何が求められているかを的確に捉え、

多角的なアプローチをするため、知識はもとより、私たち自身が表現し、感じ、生み出し、伝えられる身体を

つくっていかなくてはなりません。私たちのミュージック・プレイ・セラピィ研究会では、[音楽][発達][遊び]を

三本の研究の柱として、実践、理論を交え、教材研究や、時にはケースを持ち寄り、子どもたちとの現場に

近い視点から、「音楽と遊び」を追求していきたいと思っています。
 



「私たちの出発点は子どもである」  ゲルトルート・オルフ




ミュージック・プレイ・セラピィ研究会 代表 飯塚暁子







ミュージック・プレイ・セラピィ研究会の名前の由来



「遊び」の要素を取り入れた音楽に視点をあててみようということから。

新たに我々のやろうとするセラピィを「ミュージック・プレイ・セラピィ」と命名した。

またグループ名も「MPT(ミュージック・プレイ・セラピィ)研究会」とした。






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