<2008年>


ミュージック・プレイ・セラピィ研究会の代表飯塚暁子のコラムです。


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迎 春

 皆様、新年あけましておめでとうございます。皆様の本年のご多幸を心よりお祈り申し上げます。


 昨年MPTでは、スタディコースを通して、素敵な先生方との出会いがありました。

感覚統合の木村順先生、音楽療法の宍戸幽香里先生、八重田美衣先生、

どの先生方も対象者に対する熱い想いと、それを実現できる深い知識と豊富な経験をお持ちです。

ご自身の確かな治療哲学の基に、それぞれのアプローチをされている、素晴らしい先生方でした。

私も、参加者の皆様と共に多くのことを学ぶことができました。


 対象が子どもでも、大人でも、一人の人間を完璧に理解するということは難しいと思います。

逆に「わかっている」「この子はこういう子だ」と決め付けてしまうことは、とても危険です。

更に人は、成長もしますし、変化もします。今日のこの子が、先週と同じ状態とは限りません。

だからこそ、様々な視点を持ち、謙虚に、柔軟に子どもたちに寄り添っていくことが大切ですよね。

その為にも私たちは、経験の有る方々の話をもっと聞かなければいけないと、この一年を通して思いました。


 これからも皆様と一緒に、私もまだまだ勉強させていただきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。








ウィルスに負けるな!

 支援級の指導のため、ある小学校へ行ったときのこと。

トイレに入ったところ、入れ違いに女の子たちが手も洗わず飛び出して行きました。

!!」声もかける間も無く、笑いながら駆けて行った彼女たち。

時は4時間目終了後の休憩時間で、

(その手で給食を配膳したり、食べたりしているの?)とちょっと心配しつつ…。


確かに、学校のトイレは今も昔と変わらず、とても寒い。

手洗い場の水は、凍るように冷たく、感覚がなくなりそうです。

暖かい便座、蛇口からすぐに出る温水に慣れている今の子どもたちに、手洗いを徹底するのは厳しいですね。

インフルエンザがまた流行っているようです。

3学期が始まった途端にもらったという子が何人もいました。

型が違っていたのか、皆予防接種を受けていたにも関わらずです。

私も何年か前にインフルエンザにかかったことがあります。

身体中がギシギシ音を立てているように感じて痛み、高熱のため、

おでこに貼った冷却シートも20分程で乾いてしまった覚えがあります。

大人でもこんなに辛いのに、身体の弱い子、体温調節の難しい子にとって、どんなに辛いだろうと思います。

特に小さな子どもの高熱は怖いので、ご家族の方も大変ご心配のことと思います。

インフルエンザの他、ノロやサポなど、色々なウィルスの名を最近耳にします。

ウィルスは確実に多様化し、強度を増しています。私たちはどう対抗して行けばよいのでしょう。

集団生活の中では、予防することはなかなか困難です。

病院でうつることも多いことから、都内のある病院では、風邪の子どもと、そうでない子どもの待合室を

分けていると聞きました。

あるメーカーで創った、手洗いの歌を採り入れている幼稚園や保育園もあります。

楽しく習慣化でできるアイデアとして、これはいいですよね。

私は、この季節、外出時のマスクは欠かせません。鼻うがいもなかなか効いていると思います。

手洗いやうがいなどの他、栄養のあるものをしっかり食べ、よく眠る、回復のできる体力を持つなど、

結局シンプルに、毎日のしっかりした生活が基本のようです。

忙しく、複雑化した人の生活の中で、ウィルスは体力をつけてきた気がします。

皆で元気にこの時期を乗り切りましょう!梅の花も咲き始めました。春はもうすぐです。


2.16





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