2008年




 今年もよろしくお願い致します。




 「なかなか原稿が集まらないので、なんならならやめますか…。」 との問いかけに、

 「そういわず、やりましょう…!」

 スタッフからの励ましに今年もスタッフコラムリレー始めます。







2008年。年女です。

今年の初詣では久しぶりに大吉をひきました。

そのことを年始の高齢者のセッションで話すと、

「良いことがふたつもあるね!! 良い年になるよ、ねずみは食いっぱぐれないし!!」

と言われました。

人生の大先輩にそう言われ、

なんだかほんとに良い年になるような気がしていま す(*^▽^*)

最近のセッションでは、「寒いですけど冷えてませんか〜??」

と話ながらみなさ んと握手をしています。

お互いに「冷たいね〜」「あったかいね〜」と話しながら全員と握手します。

私の手が冷たいと大変!! じっと私の手を握ってあたためてくださいます。

その間に他のところでは、利用者さん同士が手を取り合っています。

その時のみなさんはとても優しく、やわらかい表情をされています。

私の気持ちもホッとあたたかくなります。 この場面、空間、雰囲気が私はとても好きです。

人と人とのふれあいの大切さを改めて感じられます。

これからも人とのつながりやふれあいを大切にして、より良い時間を一緒に過ごせるように

していきたいと思います。


2008.2.5
  ゆん





 先日姑のいとこが遊びに来ました。

しゃんと伸びた背筋と上品にパーマをあて た白髪の彼女は81歳とのこと。

初めて会ったのですがなぜか懐かしく感じられ

「 会えて嬉しい! いい人が(お嫁に)来て本当によかった! 」とギュッと抱きしめら れた時は、

なにかこみあげてくるものがありました。

そこにただいるだけで深く 、温かく包まれるような雰囲気でこちらまで心が温かくなる

素敵な女性です。

こ の包容力はやはり年輪を重ねた人生の重みからくるのでしょうか。  

セッションのお手伝いをしてくださるボランティアさんにも年輩の方が何人か

いらっしゃるのですが、ただ手を握ってうなずいているだけでひとつの世界が

生まれているというか、若輩者には出せない味があります。

施設の職員さんも年輩 のしかも主婦の方々のエネルギッシュなこと!

人生の重みとはよく言ったもので まさに人生の先輩ならではのずっしりと重い存在感です。

仕事の現場が福祉施設が主で女性の職員さんが多いから

よけいに感じるのかもしれませんが、

女の人はお世話をする相手がいることがパワーの源にある気がし ます。

お世話というと語弊があるかもしれませんが、

「この人のために何か役立 つことをしたい! 」という気持ち、

いやもっと原点に返ると「この人に喜んでほ しい、笑顔が見たい! 」という気持ちは

女性の頑張るエネルギーのもとになって いるのではないでしょうか。

行き過ぎると「この人の笑顔は私だけのものよ」なんて独占欲にも発展しそうですが、

(私も全くないかというとウソになります。( 笑))

年齢を重ねるにつれて余裕が持てるようになるのでしょうか、私の周りの人生の先輩方は

良い感じの温かい包容力として発揮されているように思います。  

私もそのように年を重ねられたらいいなぁと思う今日この頃です。


2008.5.5  なおこ





「紙とえんぴつのすすめ」


 先日、新聞の読書欄で中川李枝子さんが石井桃子さんのとの思い出を綴りながら、

「かもさんおとおり」の絵本を紹介していた。以前「ひとりよがり」に書いたが、

息子たちの好きな本のことだったので、ちょっとうれしかった。


なぜ息子がこの本が好きだったのか思い返してみると…

もちろん親子の愛情にあふれているが、それ以外に「地図」があった。

そういえば、「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」「ちいさいおうち」

「ぶたぶたくんのおかいもの」。


あの本もこの本もコースをたどる線路や道。そして極めつけは厚い首都圏道路地図!

何回片付ても、いつも床に開きっぱなしになっていた。

そうそう、初めて描いた絵もヒモ状の地図だった。

保育園の行き帰りも、団地の大きな地図の前で必ず自分の家の場所を確認。

「ここを歩いて、ここで曲がって…」と、たどったものだった。

これらのことを書いた育児日記は、後年息子の成長記録を書く上でおおいに役立った。


子育て真っ最中の若いスタッフたちにもよくすすめる。

紙とえんぴつをそばにおいておきなさい、と。

日々変わっていく子供との毎日の中で、忘れてしまいそうな小さな出来事を

ちょっとメモったおかげで、20年たった今も思い出の引き出しを次々と開けることができる。

今はパソコンもビデオカメラも便利になっているが、そのスイッチを押す一瞬でいい。

「ハッ!」としたその瞬間をちょっと書けばよい。

文章のヘタな私だって、よかったなと思うんだからね。まさに、ひとりよがり…だけどね。



話をもうひとつ。小さい頃かわいがっていただいた近所のおばあちゃま。

大棚のおかみさんだった方で、いつもきちんとした居住まいをされていた。


晩年、忘れないように、と「○月○日、Mちゃん遊びに来る」と切りそろえた広告の裏紙に

記しては、きれいな小箱に入れていらした。

私も今度は自分のために、メモする毎日になってきている。    


2008.5.17 みか







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